神原サリーの家電 HOT TOPICS

GWに家中、ピカピカに!“春の大掃除家電”5選

窓を開け放して気持ちよく掃除ができる季節

 大掃除といえば、年末の恒例行事と思っている人が多いだろうが、最近注目されているのが春の大型連休(ゴールデンウィーク)を使って、家の掃除やメンテナンスをすること。というのも、12月の寒い時期では窓拭きも手が凍えて一苦労、ホコリが舞うからと窓を開けるとますます寒くなる。うっかりすると風邪をひきかねない。

 いっぽうで、春のこの季節は過ごしやすい気温で大掃除にうってつけ。それに今年も早4カ月が過ぎて、きれいにしたはずのキッチンもベタベタ汚れが気になってきたり、高いところにホコリがうっすらとたまってきたり。大型連休の1日を使って“春の大掃除”をしておくと、ぐんと快適に過ごせるのでおススメだ。

 いつもの掃除に加えて念入りにしたいのは、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りや、窓や網戸、外壁など。また、エアコンやタンスや棚の上などのホコリもきれいにしたいところ。高圧洗浄機やスチームクリーナー、窓用クリーナーのほか、アタッチメントが豊富な掃除機やブロワー機能(吸引するのではなく吹き出してホコリなどを払うもの)のある掃除機などを上手に活用して、家中をすっきりきれいにしたい。そこで今回は春のお掃除におすすめの家電をピックアップしてご紹介する。

キッチンまわりから子どものおもちゃまでお掃除&除菌

メーカー名ブラックアンドデッカー
製品名ハンディスチームクリーナー スチーミット
実勢価格16,000円

 キッチンの壁やコンロ周辺のにこびりついた油汚れをすっきりと落とせるスチームクリーナーが、ミット式になったのがこの「スチーミット」。本体がとてもコンパクトなので、持ち運びやすく、モップなどの代わりにミットになっているので、手のひらに馴染んで蛇口などの曲がったところや五徳なども思い通りにきれいにできる。

ブラックアンドデッカー「ハンディスチームクリーナー スチーミット」

 キッチン以外で特におすすめしたいのが、子どもの細々したおもちゃだ。高温のスチームの力で隅々まできれいになり除菌効果も99.9%以上とのこと。薬剤を使わずに掃除できるのもいい。テーブルや壁などにクレヨンで描いてしまったイタズラ書きもみるみる落ちる。

ミット部から高温スチームが噴射され、汚れを浮かしてとる

 椅子の脚などの細いところもミットでつかむようにすると掃除がしやすく、これまで行き届かなかったところのお掃除が捗り、使うのが楽しくなること請け合いだ。真鍮ブラシや延長ホースなどがセットになった別売のアクセサリーキットを使うと、ミットでは落ちにくい強力な汚れにも対応でき、窓用スクイージーで窓掃除もできる。

小ブラシ
窓用スクイージ

音が静かな高圧洗浄機でならマンションでも安心

メーカー名ケルヒャー
製品名K3サイレント ベランダ
実勢価格24,280円

 水を使っての掃除も気持ちのいい季節なので、ぜひ使いたいのが高圧洗浄機。ドイツの清掃機器メーカー・ケルヒャーは高圧洗浄機のパイオニア。ヨーロッパでは高圧洗浄機で掃除することを「ケルヒャーする」と言い、辞書にも載っているほど。ただ、高圧洗浄機で心配なのが音の問題。でも、この「K3サイレント ベランダ」は給水口から取り込んだ水がモーターの周りを循環してモーターの熱を抑え、音が外に漏れにくい静音構造を採用しているため、マンションのベランダでも安心して使える。

ケルヒャー「K3サイレント ベランダ」

 デッキクリーナーと自吸用ホースがセットになっており、ため水での使用もOKだ。ベランダの床汚れから窓や網戸の汚れまで、すっきりきれいになる。デッキクリーナーは水ハネを防げるので、階下の家にも気兼ねなく使えるのがいい。エアコンの室外機周辺などに汚れがたまりがちなので、周辺を片づけてきれいにしておけば、これから夏に向かってエアコンを使用する際にも、効率よく冷房できるようになるだろう。

 「ベランダ」というネーミングになっているが、お風呂の掃除のほか、玄関やガーデン用品、自転車や自動車などの汚れ落としにも大活躍する。

ベランダ掃除にはもちろん、お風呂や玄関、自転車や自動車などの汚れ落としにも大活躍

子どもでもお手伝いできる窓掃除専用機ならコレ

メーカー名ケルヒャー
製品名窓用バキュームクリーナー「WV 75 PLUS」
実勢価格8,610円

 念入りに窓拭きをしたいのなら、ケルヒャーの「窓用バキュームクリーナーWV 75 PLUS」が便利だ。使い方はとても簡単で、まずマイクロファイバー製のワイプパッドを本体にセットしたら、窓に専用洗剤を吹き付け、ワイプパッドで汚れと洗浄液を馴染ませるように拭いていく。次にゴム製ワイパーヘッドに付け替えて、窓に付いた汚水を吸引していく仕組みだ。電動で吸引していくため、水が下にたれず、拭き跡が残ることもなく、ピカピカの窓ガラスに仕上がる。

ケルヒャー「窓用バキュームクリーナーWV 75 PLUS」

 上から順に吸引していき、窓の下のほうは幅の狭いワイパーヘッドに取り換えて、横に引くように使うのがコツと言えるだろう。背の高い窓は難しいかもしれないが、手の届く範囲なら子どもでも使えるはず。ぜひ手伝ってもらって「きれいになる楽しさ」を実感してもらいたい。

まずはマイクロファイバー製のワイプパッドを付けて、窓に専用洗剤を吹き付け、洗浄液を馴染ませるように拭いていく
次にゴム製ワイパーヘッドに付け替えて、窓に付いた汚水を吸引していく

 そのほか、鏡の掃除や、浴室の壁の水滴取りにも役立つ。冬場には窓の結露対策にもいい。ボトルにたまった水の量に驚き、きっと達成感を感じるだろう。

ホコリはブロワー機能で吹き払ってきれいに!

メーカー名三菱電機
製品名風神「TC-ZXF30P」
実勢価格53,400円

 吸込んだ風とゴミをすばやく分別して、クリーンでニオイの気にならない排気を可能にしているサイクロン式掃除機の「風神」。春の大掃除では床をきれいにするだけでなく、独自のブロワー機能を使って、風を吹き付けて汚れを吹き払って掃除ができる点がユニークだ。

三菱電機「サイクロン式プレミアム掃除機 風神TC-ZXF30P」

 使う際にはホースをいったん外して、本体後ろの排気カバーを開けてホースを差し込む。狭いところにも効率よく風を送りだすブロワー用のアタッチメントをつけるとより使いやすくなる。例えば砂ぼこりなどがたまってしまったサッシや、ホコリのたまってしまった網戸、冷蔵庫の下のような狭くて見えないところのホコリも、吸い込もうとせずに吹き出す風の力で押し出すようにすると簡単にきれいになるからおすすめだ。

砂ぼこりなどがたまってしまったサッシや、ホコリのたまってしまった網戸などでブロワー機能が活躍

 また、家具の裏などに何か落ちていたりする場合、万が一、吸い込んでしまうことを防ぐためにも横に吹き払う方式の掃除方法は安心。そのほか、風神のパワーブラシには「毛がらみ除去機能」がついており、回転ブラシをサイドから引き抜くだけで、絡んだ毛や糸くずなどが除去できる点も魅力的だ。

高いところから布団までOKの軽量コードレススティック掃除機

メーカー名シャープ
製品名ラクティブ エア「EC-A1RX」
実勢価格59,270円

 人気のコードレススティック掃除機の中でも、本体の質量が1.5kgと超軽量なのがドライカーボン素材を採用したシャープの「RACTIVE Air(ラクティブエア)」だ。4月に発売された特別仕様モデルでは、家具の下の狭いすき間のホコリも除去できる「タテヨコ曲がるすき間ノズル」と「ふとん掃除パワーヘッド」の2つのアタッチメントのほか、予備用の交換バッテリーが付属しており、使い勝手がさらに向上している。

シャープ「ラクティブ エアEC-A1RX」

 「タテヨコ曲がるすき間ノズル」は約20cmの自由に曲がるフレキシブル構造部分のついたすき間ノズルで、狭いところも自在に掃除ができるのが特徴。従来から付属している「はたきノズル」を使えば、エアコンなどの高い場所もすいすい掃除ができ、「ふとん掃除パワーヘッド」で布団や枕の掃除も軽々と使える。2つのバッテリーを交換して使えば、最長約60分まで使用可能なため、春の大掃除にも十分対応できるだろう。

タテヨコ曲がるすき間ノズル
ふとん掃除パワーヘッド
はたきノズル

 ちなみに新しい「タテヨコ曲がるすき間ノズル」と「ふとん掃除パワーヘッド」のアタッチメントは、それぞれ別売品としても販売している。そのため、同社のコードレス掃除機をすでに持っている人でも、これを買い足すことで便利に使える。

神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、顧客視点アドバイザー&家電コンシェルジュとして独立。現在は家電+ライフスタイルプロデューサーとして、家電分野のほか、住まいや暮らしなどライフスタイル全般の執筆やコンサルティングの仕事をしている。モノから入り、コトへとつなげる提案が得意。企画・開発担当者や技術担当者への取材も積極的に行い、メーカーの現場の声を聞くことを大切にしている。 テレビ・ラジオ、イベント出演も多数。