年末特別企画

趣味と身だしなみに“ちょうどいい”漢ギア3選【私の2025】

男目線で“ちょうどいい”ギアを紹介

家電ライターという立場柄、2025年もさまざまな家電製品に触れてきた。キッチン家電から生活家電、健康家電、デジタル機器まで、今年も良い製品がたくさんあった。

今年は特にキッチン家電が豊作だったが、女性ライター陣が取り上げるだろうから、そちらに譲ろうと思う。だって、おっさんが言うより説得力あるでしょ?

というわけで、オヤジライターからは男目線で「2025年ベスト・オブ・“ちょうどいい”ギア」をお届けする。

真夏のサバゲーで火照った体をクールダウン

1つ目は、シャークニンジャのコードレス扇風機「Shark FlexBreeze HydroGo コードレスサーキュレーターファン」(19,800円)。筆者、こう見えて割とアクティブ派。現在の主な趣味がサバゲーだが、そこでシャークのHydroGoがこの夏、大活躍した。

「Shark FlexBreeze HydroGo コードレスサーキュレーターファン」。1回の充電で1.5~12時間稼働できる

真夏のサバゲーはとにかく暑い。1回のゲームは5~8分間で行なわれ、その間、走ったりしゃがんだり立ち上がったりと運動量が多く、汗びっしょりだ。ゲームの後は10分間の休憩があり、参加者の多くは個人で小型の扇風機を持ち込んで火照った体を冷やしている。筆者も昨年までは小型サーキュレーターとポータブルバッテリーを持ち込んでいたが、重いしかさばるしで面倒だった。

HydroGoが出た時、「これだ」と思ったね。バッテリー内蔵なのでポタ電なしに単体で稼働できるから荷物が減るし、約2kgと軽いので、荷物の多いサバゲーでも持ち運びが苦にならない(サバゲーフィールドの多くは駐車場がちょっと離れている)。

さらに、ドライミストがいい。ファンの中央からかなり細かい粒子のミストが吹き出し、気化熱効果で涼むことができるのだ。上位モデルの「Shark FlexBreeze PRO MIST」も使ってみたけど、こちらはミストの粒子が大きく、ミストが当たった体や服がビショビショになる。それに対して、HydroGoはほとんど濡れない。しっとりする程度で気化熱効果により涼しく感じるのだから、真夏のアクティビティには最高なのである。

中心から微細な粒子のミストを噴出する。手を近づけるとしっとりする程度で、ビショビショにならない

ただ、サバゲーは電動ガンも使用するため水濡れ厳禁。ドライミストといえど、やはり電装系への水分の侵入は良くないことなので、HydroGoを使う時は電動ガンやドットサイト、ガン用バッテリーなど精密機器のない方向に向けて使用している。

HydroGoは、サバゲーだけでなくバイクの整備やバーベキュー、キャンプなど真夏のアウトドアに不可欠なギアになった。

炎天下でのバイクの整備にもHydroGoは活躍した

ホコリや水滴を吹き飛ばすジェットファン

2つ目が、最近滑り込みで手に入れた、11月21日に発売したサイン・ハウス「SPICERR ポケッタブルジェットファン」の新色(9,900円)。手のひらサイズなのに強力な風を吹き出し、ホコリや水滴を吹き飛ばすギアだ。

サバゲーに行った後は、使った電動ガンなど装備一式がホコリまみれになる。これまではノンフロンタイプのエアダスターでホコリを吹き飛ばしていたが、使い捨てタイプなのが気になっていた。値段はそう高くないけど、使い切ったら買い足さねばならないので、気兼ねなく使えるというものではなかったのだ。

それに対して、ジェットファンは充電式なので気軽に使えるのがいい。電動ガンだけでなくウエアやベルト、マスクなどの装備一式にガシガシ使ってスッキリきれいになる。

ホコリまみれになった電動ガンのメンテナンスに「SPICERR ポケッタブルジェットファン」がぴったり

サバゲーだけでなく、バイクの洗車時にも重宝している。筆者はオフ車に乗っており、オフロードを走行した時はバイクがホコリまみれ、泥まみれになる。そのため割と頻繁に洗車するのだが、エンジン周りなど入り組んだ場所は拭き上げができず、そのままだとサビの原因になるから気になっていた。ジェットファンなら、こうした手の届かない隙間の水分を吹き飛ばすのにちょうどいいのである。

小型ボディなのにかなり強力な風を吹き出すので、バイクの洗車時の水滴を飛ばすのにもちょうどいい

サイン・ハウスのジェットファンは風量を3段階に調節でき、形状の異なるノズルが5つ付属しているので、用途によって使い分けられるのがいい。キーボードなどのパソコン周りのホコリ取り、窓サッシのゴミ除去、登山靴・ゴルフシューズのホコリ除去など、趣味グッズから生活まで幅広く使える。

ノズルが5つも付いているので、幅広い用途に使える

特にこりゃいい! と思ったのが、車のダッシュボード周り。細かいホコリが気になるものの、ハンドルやフロントガラスが邪魔してキレイに拭き取ることができない。カップホルダーの底に溜まったホコリも気になって気になって。それら、手の届かない箇所のホコリをジェットファンによって吹き飛ばすことができて車内スッキリ。愛車がキレイになれば、運転が楽しくなる。

なかなか掃除できないダッシュボードの気になるホコリも強力ジェットで吹き飛ばす

軽い、静か、ヒゲクズ落ちの少ないシェーバー

3つ目は、マクセルイズミの「サスティバ V8シリーズ IZF-V855W」(実売15,800円前後)。軽い、静か、ヒゲクズ落ち少ない、そして安い、でもちょっと深剃りが弱いメンズシェーバーだ。

IZF-V855Wの重量は約181g。前後左右の首振りがなく固定、バッテリー残量を示すディスプレイがない、AIセンシングも音波振動もないなど、付加価値を削ぎ落とし、シンプルにすることで実現したこの軽さ。

右から首振り・音波振動機能搭載「IZF-V991」(約275g)、首振り・AI機能搭載「IZF-E863」(約250g)、首固定・シンプルな「IZF-V855W」(約181g)

筆者はかなりヒゲが濃く、毎朝5分以上はヒゲ剃りしている。なので、シェーバーが重いと疲れてしまい、毎日のヒゲ剃りが憂鬱だった。それが、このシェーバーなら苦にならない。

また、IZF-V855Wはシェービング中のヒゲクズのこぼれ落ちが少ない印象だ。以前使用していたフィリップスの回転式はヒゲクズがほとんど落ちないのでリビングでもヒゲ剃りができたが、往復式は刃と刃の間の隙間が大きく、シェービング中にヒゲクズがぼろぼろ落ちる。なので、洗面所でシェービングしている。

IZF-V855Wは、ゼロとまではいかないが、ヒゲクズのこぼれ落ちは割と少ない。まあ、でもリビングでは使えないかな。新聞紙やチラシを下に敷けばなんとかなるとか、そんな感じ。

右が6枚刃「IZF-E863」、左が5枚刃「IZF-V855W」。隙間が少ない分、ヒゲクズの落ちが少なく静か。ただ、上位機種に比べるとソリ味はちょっと弱い

そして、静か。よくスマホでラジオニュースを聞きながらシェービングするのだが、フラッグシップモデルのシェーバーは音が大きいものが多く、ラジオニュースの音声が聞き取りづらい。それが、IZF-V855Wなら聞き取れるレベル。これで長いシェービング時間も退屈せずにすむ。

ただ、深剃りはちょっと弱い。マクセルイズミのシェーバーは、これまで使ってきた中でも最も深剃りできるシェーバーという印象だ。それこそ皮膚を削るくらい深剃りで、時々血が出た。しかし、IZF-V855Wはそうでもない。満足のいくツルツル肌になるまで、これまでより多めに往復しなければいけない。ただ、その分、肌に優しくなったと言える。

シェービングの時間がちょっとだけ長くなったけど、ヒゲが濃いのに肌が弱い筆者としては、結構満足している剃り心地である。

近藤 克己