トピック
高性能でも操作はシンプルに、Narwal最上位ロボット掃除機「Flow」登場【IFA 2025】
- 提供:
- Narwal
2025年9月24日 09:00
家電とテクノロジーの世界最大級イベントである「IFA 2025」がドイツ・ベルリンで9月5日~9日(現地時間)に開催され、ロボット掃除機メーカーのNarwal(ナーワル)が出展。最先端技術を投入して披露されたフラッグシップモデル「Narwal Flow」など、複数のクリーニング家電を体験してきました。
Narwalはユーザーが求める機能をシンプルに実現する
Narwalは2016年の創立後から3年の開発期間を投じて、当時業界初となったモップ洗浄機能搭載のロボット掃除機を作りました。2019年にはKickstarterでモップ部の自動洗浄機能を搭載するロボット掃除機のクラウドファンディングを成功させたことで、以降より本格的にロボット掃除機の開発に注力しています。
2023年にはコードレス水拭きクリーナーのカテゴリーにもラインナップを拡大。2025年までに世界30カ国以上/350万世帯にNarwalのプロダクトを届けてきました。ドイツには2年前から進出していますが、今年のIFAでは大規模なブースを出展してさらなるブランド認知の拡大を図っています。
グローバル企業へと成長したNarwalには、創業の頃から変わらないモットーがあります。メーカー同士の競争が激化しているロボット掃除機は、ともすれば先端技術を採り入れることを優先することになりがちで、消費者が本当に求めている機能や使い勝手が実現したかといえば、まだ成長の可能性があるカテゴリーといえます。
そうした中でNarwalは「よりシンプルでありながら、徹底的に掃除ができるプロダクト」を目指し、「人が家事を気にせず、その他の仕事やプライベートの時間を自由に使えるようにすること」に一貫して力を注いできました。
ロボット掃除機のフラッグシップ「Narwal Flow」が誕生
2025年のIFAでは、Narwalのラインナップに加わるフラッグシップからミドルレンジまでの幅広い新製品が発表されました。
「Narwal Flow」 はNarwalによる最先端のエンジニアリングデザインを象徴するフラッグシップモデルのロボット掃除機です。ベーシックなセルフメンテナンスドックを備えるモデルと、自動給水/排水システム付きドックを備えるモデルをラインナップしています。欧州ではIFAでの発表当日から販売開始されました。
本機は最新だったり独自の清掃機能を備えながら、Narwalの哲学に基づき、本体に搭載するセンサーの数をとにかく増やすというよりは、使う人が迷わないシンプルさを追求しています。
このNarwal Flowには3つの柱となる注目機能があります。
1つは床ふきに関連する「FlowWashモッピングシステム」です。本体の底部には回転式ローラーモップを搭載しています。このモップの形状がとてもユニークで、他社にあるような円筒形ではなく、床に触れる面積が平らで広い形になっていて、汚れを取り逃しにくくなっています。
このモップをスクレーパーと流水を用いて毎分110回の速度で洗浄しながら清掃することで、モップは常にキレイな状態で床に触れるため、汚れが広がってしまうのを防ぎます。さらに約45℃の温水と約1.22kgの強い圧力を組み合わせることで、頑固な汚れも一度に拭き取ります。モップを清潔に保つため、本体内部に搭載する16個のノズルから水を供給すると同時に、汚れた排水を回収します。またスクレーパーがモップに残った汚れを拭きとり、常時清潔な状態を保ちます。
モップの先端を掃除機本体の側面よりも先に延ばして部屋の壁面やコーナー、机や椅子の脚周りなど隅々までモップを届かせる「Adaptive EdgeReachモップ拡張」機能も備えました。
2つ目は吸引掃除。吸引力は最大22,000Paと強力。フローリングだけでなくカーペットの奥のゴミまでしっかり取り除きます。カーペットの毛足の長さに合わせて吸引力を調整しながら、カーペットを敷いたフロアにローラーブラシが密着するようにプレートの形状を自動的に変えて、最大の吸引力を得る「CarpetFocus」機能によって、残さずゴミを吸い込みます。
3つ目の特徴的な機能として「NarMind Pro」と呼ばれる自律稼働システムがあります。本体の正面にカメラとしてDual HDイメージセンサー、背面にLiDARセンサーを載せて、独自のAIアルゴリズムによる3Dマッピング技術で部屋のサイズや家具などオブジェクトの位置を正確に推定します。掃除機本体は高さ95mmのスリム設計で家具の下にも入り込み、最大4cmまでの段差を乗り越えながら部屋中をスムーズに移動します。
本体の前にある障害物の形状や距離も正確に検知することで「ロボットが掃除する前に人が手で片付けなければいけない」といった不満の解消を図っています。床にあるコードやおもちゃなど、認識できる物体は200以上あり、これらを正確に避けて賢く掃除します。カメラで捉えたデータはクラウドではなくローカルのAIチップで処理するため、セキュリティが気になる人にも安心の仕様です。
日本で人気「Freo」シリーズにも2つの新製品
このような最上位モデルのNarwal Flowで実現した機能は、新しいハイエンドモデルの「Freo」シリーズにも展開されています。
「Freo Z10 Pro」は最大18,500Paの強力な吸引力を備え、独自のCarpetFocus技術により様々なフロアタイプで99%以上の微粒子まで除去する点を特徴としています。三角形のモップは約1.2kgの加圧と高速180回転/分を実現。モップを部屋のすみずみにまで行き届かせるEdgeReachシステムにより、ムラを防いで拭き掃除を行ないます。
汚れ検知機能のDirtSenseと、100種類以上の物体を認識できるAIナビゲーションによる柔軟な環境対応ができる点も特徴としています。
モップの洗浄は45~75℃の温水で行ない、2.5Lの大容量ゴミ収集紙パックと交換可能なセルフクリーニングフィルターにより、最長120日間もゴミ捨て不要という快適さを実現しました。
「Freo X10 Pro」は欧州で販売を開始した、ハイミドルレンジのモデルです。吸引力は11,000Pa。掃除のシンプルさを追求した床ふき機能を搭載するロボット掃除機です。
Narwalはシンプルで使いやすく、高級感も備えたハイミドルレンジのロボット掃除機を主力としてきました。そこにフラッグシップモデルのNarwal Flowを加えることで、より便利で快適な製品を求めるユーザーの期待に応えると同時に、今後は最先端の機能を他のモデルへ展開することにも力を入れていく検討をしているようです。
ハンディタイプの掃除機も充実
Narwalはロボット掃除機だけでなく、コードレススティック掃除機や、拭き掃除もできるスティック掃除機の新製品も発表しました。
「V40 Station」は自動ゴミ収集ドックを備えたコードレススティック掃除機です。最大120分の連続稼働に対応し、220AWのパワフルな吸引力とホコリ検知機能により、フロアや家具のすき間まで効率的に清掃します。
H13規格のHEPAフィルターを2枚備えた多層フィルターシステムにより、微細な粒子をしっかりと捕集するので、排気により室内の空気が汚れることがありません。
3Lの大容量ゴミ収集、充電、空気清浄、アクセサリー収納を一体化した多機能ドックがペアになり、ほぼメンテナンスフリーの使い勝手を実現します。着脱式バッテリーで稼働時間を延長したり、付属する5種類のツールで家じゅうを様々な方法で掃除できる点も魅力です。
「S30 Pro Wet & Dry Vacuum」は水拭き機能を搭載するスティック型掃除機です。20,000Paの強力な吸引力と、約2.0kgの加圧によりフロアに付着した様々な汚れを一掃します。
独自のNarwal-Air Techにより本体の軽快な操作性を損なうことなく、取り回しやすくなっています。筆者もIFAの会場で実機を試しましたが、片手でスムーズにハンドリングができました。独自の「AI DirtSense」機能によりフロアの汚れ具合に合わせて出力を自動調整します。
ヘッドのローラー部分に長い髪の毛や糸くずがからんだ場合、ハサミのようなカッターによって自動で切り取る「からまり防止システム」も特徴。クイックドライ機能やその他のセルフメンテナンス機能と組み合わせることで、いつも本体を清潔に保てます。
ほかにもNarwalが試作を進めている「コードレスマットレスクリーナー」のプロトタイプモデルもIFAの会場に展示されていました。ダニや細菌を99%除去できる機能を搭載する予定。フル充電から30分の連続使用にも対応します。片手で持ちながら、マットレスだけでなくソファの清掃にも手軽に使えるハンディクリーナーとして、日本で販売されても注目されそうな製品です。
筆者がIFAに出展したNarwalを取材したのは今回が初めてでしたが、同社が誇る先端技術の効果を実機や解説パネルを使って、一般の来場者にもわかりやすく伝えている同社の展示に好感を持ちました。数多くのロボット掃除機メーカーが出展するIFAのブースで、Narwalの展示はとりわけ注目されていたブースのひとつだったと思います。Narwal Flowの日本上陸も楽しみです。
(提供:Narwal)










