トピック

e-bikeで初の房総林道サイクリングへ! ジャングルのような場所でアドベンチャー感を満喫

2023年、夏の終わりのe-bike部ミーティング。「猛暑もそろそろ終わりな感じですので、どこかへ走りに行きません?」と難波氏。

メンバーからは「涼しいところ!」という声が多々。しかし難波氏は「千葉・房総半島の林道はどうでしょう? 都内からクルマで1時間弱で行ける場所ですが、ジャングルみたいな林道があってサイコーなんですよ!」と。

えっ? 千葉? ジャングル? なんかオモシロそー! その林道はこんな感じだそうです。

出発地点は房総半島の西側の海沿い
山側に向かって走れば間もなく森のなか。涼しい場所も多いとのこと
素掘りトンネルなんかもあるらしい!
台風で倒れた木々も。人はほとんどいないらしい
エスケープルートがあり、林道を少し下れば舗装路を経由して町に戻れるとのこと
もちろん海沿いには、と~っても美味しい海鮮が! カフェも多いらしい!

うっそ~都内からクルマで1時間で、そんなワイルドなコースが! それは超オモシロそう! そして海鮮も魅力的!

という流れで房総半島にある林道へとe-bikeサイクリングしにいくことに。難波氏の強いオススメで「ぜひフルサスのe-MTBで走ってください」とのこと。なんでもダートロードには砂利や滑りやすい土の場所がありつつ岩や瓦礫もあって、それが激坂だったりすると「e-MTBかオフロードバイクでないと押し歩きすることになるかも」と。

そこでメリダ&ミヤタサイクルの車体を用意。どれもフルサスe-MTBで、ドライブユニットがハイエンドのシマノSTEPS「E8080シリーズ」であることが共通しています。フルサス8080軍団、壮観!

車体は左から、ミヤタサイクルの初代フルサスRIDGE-RUNNERこと「RIDGE-RUNNER 8080」、ミヤタサイクル2代目フルサスRIDGE-RUNNERの「RIDGE-RUNNER i 8080(リッジランナー アイ)」、そして難波氏の愛車メリダ「eONE-SIXTY 10K」です
どの車体もドライブユニットがハイエンドのシマノSTEPS「E8080シリーズ」。パワフルなドライブユニットが走破性の高いフルサスMTBに組み込まれているので、ダートも激坂もラクに楽しく走れることでしょう

海沿いから山への爽快なe-bikeクルーズ、のどかで静かなサイクリングに癒される

出発地点は千葉県富津市(ふっつし)の海岸にある公共駐車場。そこまでは各自e-bikeをトランポして集合しています。夏の終わりの海沿いですが平日でしたので閑散としていました。

出発地点近くの海岸。気温は30℃以上ありましたが、やや曇天で海風が涼しい。よさそうなe-bikeサイクリングになりそうです!
海を挟んで見える山に多数の林道があり、難波氏チョイスの「楽しい房総林道」を走ることになりました

ちなみに富津市周辺の海岸は、このエリア独特の地質がわりと硬質だそうで、干潮時には自転車で海岸を走ることができるそうです。かなり遠くまでいけるとのこと。そういうe-bikeサイクリングにチャレンジしたくなりましたが、今回はジャングル林道のアドベンチャーe-bikeサイクリング。林道を目指して山へと走り出します。

川沿いを遡上するように走り、林道を目指します。この川は湊川(みなとがわ)
静かでのどか。喧噪から離れてのe-bikeサイクリングは癒しです!
このエリアでよく目にする巨岩。タービダイト? 房州石? 部分的にくり抜かれていて、なにかをしまった? 防空壕? などと答えの出ない会話をしつつメンバーたちは走ります
上り坂もけっこうありますが、走破性のよいe-MTB&パワフルなシマノ「STEPS E8080シリーズ」ならラクに楽しく進めます
徐々に山が見えてきました。交通量が非常に少ないまっすぐな舗装路で、アップダウンもそこそこあります。自然に囲まれて静かに走ることは、純粋に楽しいです
山の入口といったエリア。文化財を見物したり
そしてもうすぐ林道の始まり。眼下に川が見えますが、このあたり特有の地質の上を流れる川で、なんか日本じゃないみたいな……
以前、千葉県君津市(きみつし)の湖によく釣りに行きましたが、そこを流れる川もこんな雰囲気でした

山に近づくにつれて、なーんか雰囲気がジャングルっぽくなっていきます。くり抜かれた巨岩あり、日本ぽくない川あり。この先の林道、期待できます!

いよいよ林道……いや、これ、道のあるジャングル? すごいな房総!

さらに進むと一気に民家がなくなり、人工物も激減し、森に包まれた林道になりました。けっこうな迫力で独特の雰囲気です。以降、写真と説明文でお楽しみください!

この橋を区切りに、人工物がグググッと少なくなりました
そして、いきなり、素掘りのトンネル。湿気がありシダ植物があり、関東の他の地域の林道とはかなり雰囲気が異なります
足元にご注目。この林道は岩の崩落が多く、路面をよく見て走らないと危険です。「この先でっかい岩があったり、木が倒れていたり、ガードレールもなにもない崖があったりしますので十分ご注意を」と難波氏
トンネルにイン! なかは真っ暗、装着していたライトでは光量がちょっと足りず。怖いので超徐行です
トンネルからアウト! ちょっとしたアドベンチャーでテンションが上がります! トンネル手前は岩石でしたが、トンネルの先は湿った泥。なるほど、こういう路面状況だとe-MTBじゃないとタイヘンかもしれません
また別のトンネルから出てきた様子。後を走る筆者は壁寄りを走っています。その理由は……
壁の反対側は断崖絶壁。落ちたら大事です。千葉県の山……というか丘陵のような千葉の低山でも、死亡を含む遭難者が少なくありません。高所から海が見える場所もあり標高も低いので、安易なルートを進んでしまうことがあるそう。ただ谷や急峻な箇所が多く草木も密集しているので、道を見失いやすい「意外なほど困難なエリア」なのだと思います
だから難波さん! そんな崖っぷちの所とかに立っちゃだめですって! 滑落して遭難しますって!
難所を抜けて走り続けます。あっ右側に倒れた電柱!
土砂と岩と轍の道。でもe-MTBでフルサスだと、こういう道を楽しみながら走れちゃいます
また別のトンネル。電柱が倒れていたりガードレールが谷に落ちていたり、気を抜けない林道です
途中にあった巨木の下で休憩。巨岩や巨木、見たことのない風景がたーくさんあります
もうすぐピークでずっと上りが続きます。ここは本日いちばんの激坂で、勾配率は21%くらいあるとのこと。普通のMTBならハアハアゼイゼイのキツさですが、e-MTBだと「えっここ21%なんですか!」「座りっぱなしでお尻痛いですねえ」などと会話しながら上れます
ピーク手前で眺望が少し開けました。この日のザックリした獲得標高は500mくらいで、走行距離は13kmくらいです。この場所の標高は200mくらいでしょうか
e-bikeとはいえ結構急坂をヒルクライムしてきた直後。まだ真夏なので、止まるとドッと汗が噴き出ます
さらに進んでピークを目指します。これは台風の影響で倒れた木々。ずっとこのまま放置されているようです
このあたりがピークですがなにもありません。路面はアスファルトになり、この先は民家が徐々に増えてくるエリアだそうです
ふり返ってみるとけっこうキツい勾配のダートロードを2時間近くヒルクライムしてきましたが、パワフルなドライブユニットのおかげで「楽しく会話しながらのジャングル林道サイクリング」となりました。ここでもシマノSTEPS「E8080シリーズ」がいい仕事をしてくれた!

ちなみに、こういった林道は房総半島の山のなかに無数といっていいほどあり、もちろん林道どうしがつながっていることも多いです。林道っぽい道をGoogle マップなどで目星をつけて、実際にe-bikeで走ってみるなどすれば、誰でもコースを開拓できると思います。

ただ、一人で開拓したり、開拓したコースを一人で走ったりするのはやめましょう。一歩間違えば滑落などの危険がありますし、途中で行動不能になることも考えられます。房総半島の山は低山とはいえ前述のように「困難なエリアも多い」ことと、山中は通信エリア外となる場所もそこそこあって、一人で行って行動不能になってスマートフォンで助けを呼べないとなれば、遭難してしまいます。

またそれ以前に、人間が極端に少ないエリアで一人でスポーツをするのは危険です。突然の体調不良に対処できず、助けもなければ、生命の危険があります。

なので、開拓するなら複数人数で行ない、十二分に安全策をとって。コースを知っていても、やはりグループライドとして、安全と慎重を意識してのサイクリングが無難です。

房総エリアのe-bikeサイクリングは予想以上に楽しい!

ピークからはだいたい下り。アスファルトの道が多いので快適・安全に下れます。

でも、ただ下ってオシマイ、という感じではありませんでした。林道とはまた違う魅力もたくさんあるのが房総エリアなのでした。

2時間以上走ってそろそろお腹もすいてきた。コースのピークを過ぎて「下ってゴハン食べましょう~!」みたいな感じに。フルサスe-MTBで砂利道をどんどん下ります。楽しい! そして涼しい!
走ってきたのは富津市の林道保田見(ぼてみ)線です
林道保田見線を下りきったところにある川に寄り道。ここも涼しい!
川を眺めて一休み
さらに走り出すと、こんな建物が。台風の被害で廃屋になったんでしょうか?
舗装路サイクリング。このエリアは交通量が非常に少なく安心して走れます
そこそこアップダウンがあります。周囲はカエデやモミジが群生していて、紅葉の時期に走るとすごい光景を見られそうです!
もう一山乗り越えてゴハンを目指します
30分くらいのヒルクライム。舗装路で木漏れ日が気持ちいい!
遅めのランチにやってきたのが富津市金谷の「金谷食堂」。東京湾フェリーが発着する金谷港前の食道で、地魚の定食などが大人気。海鮮丼の種類は30種類以上もあるそう
筆者はアジフライを中心としたフライの定食を頼みました
うわ、e-bike部メンバー、筆者のアジフライを超見てる! 見てる! 見てるー!
海鮮丼を頼んだメンバー
やっと全員分運ばれました。あっ超見てた2人、アジフライの単品を追加注文してる!
食道のすぐ近くには東京湾フェリーの発着場が
東京湾フェリーは千葉県富津市金谷(かなや)と神奈川県横須賀市久里浜(くりはま)を結ぶフェリーで、かかる時間は40分。横須賀から西房総に渡るというイメージですが、短時間で移動できますのでフェリーを使って房総の林道へ遊びに行くのもいいかもしれません

食後の歓談で「やっぱりe-bikeってすごいですね、あんな急坂の林道を楽しく走れちゃうんだから」といった話になりました。筆者は激しく同意しました。

筆者は今回のメンバーのなかで最高齢でもうすぐ還暦。さらに体重も最重量。ほかのメンバーは体重が軽かったり20歳近く若かったりしますが、でも同じペースで走れてしまう。しかも話をしながら笑いながら。

筆者は人力のフルサスMTBで林道やダートを走った経験がありますが、ダートも林道も「話したり笑ったりしながら上る」なんてあり得ません。「どうペダルを踏み続けるか、息を整えるか、足をつかずに上りきるか」を考えながらゼエセエハアハア。

でもそれがe-bikeだと、急な上りダートでも無問題。またグループライドだと全員の「この速度でこのギアがラク」という要素がマッチするようで、だーいたい同じ速度で走るようになります。

これまでにも同じようなコトを書いてきましたが、やはりe-bikeは楽しい。ラク。気持ちイイ。最近では試乗できるe-bikeもかなり増えており、またレンタルe-bikeも多くなりました。なので、まずはぜひe-bikeに試乗なさってください。驚けますし、楽しいですよ!

提供:シマノセールス