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パナソニック、充電式で手入れもラクな耳あな型補聴器「G3シリーズ」

 パナソニック補聴器は、充電式電池を採用し、電池交換が不要な耳あな型補聴器「Gシリーズ」を4月下旬より発売する。価格は、チャンネル数が16chの「WH-G37」が76万円、12chの「WH-G35」が56万円、9chの「WH-G33」が39万円(いずれも非課税)。

丸みのあるデザインが特徴的な耳あな型補聴器「Gシリーズ」。カラーはおしゃれな3色を展開

 コイン型リチウム二次電池を採用した充電式の耳あな式補聴器。専用ケースに収納するだけで充電できるため、面倒な電池交換が不要になった。電池収納部は独自の密閉構造を採用し、汗などの水分やホコリの侵入による故障も軽減。使用するたびに必要だった補聴器の乾燥も不要になるなど、手入れの手間が軽減された。

 本体は、角がなく親しみやすいデザインを採用。耳の穴を密閉しない構造にすることで、圧迫感や音のこもり感を感じにくく、自然な聞こえを実現している。音量調節は、スティックタイプのリモコンで行なうが、ダイヤルを回すだけのシンプルな仕様により、直感的に使いやすくなっている。

補聴器と充電ケースとリモコン
充電ケースに収納するだけで充電できる
音量調整はリモコンで「回す」タイプ。LEDの光でメモリ状況がわかる

 耳障りな音も改善された。ハウリング抑制機能に新開発の「ICA方式」を採用したことで、「ピーピー」というハウリング音だけを独立して抽出し、抑制。素早くハウリング音を抑えることができるようになったいう。

 また食器が当たるカチャカチャという音や、ドアを閉めたときのバタンという音など、突発的に発生する衝撃の増幅を抑える機能に、「ISS方式」を採用。従来の「AGC方式」では、衝撃音を抑制することにより、言葉の立ち上がり部分まで聞き取りにくくなってしまうという欠点があったが、新方式では衝撃音だけを抑えることを可能にしたという。

 そのほか、はっきりしない単語を聞きやすくする独自の聞き取りサポート機能「ダイコティック補聴技術」を搭載。両耳に着けた場合、左右の耳で母音と子音を分担して聞き分ける機能で、「音は聞こえるが、言葉がはっきりしない」という人におすすめとしている。

 本体カラーは、ホワイト、ダークグレー、ベージュ。スポーツ時に便利なカラーストラップ付き。充電時間は約4時間。電池持続時間は連続動作で約15時間。最大音響利得は50dB。

田中 真紀子