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乾燥、温度ムラなし、ほぼ無音で暖かい「大人時間のための」究極のヒーター
(2014/10/22 11:18)
開発に3年半を費やした「究極のヒーター」
デロンギ・ジャパンは、全く新しい技術を搭載した「デロンギ マルチダイナミックヒーター(MD HEATER) MDH15-BK」を10月27日より発売する。希望小売価格は10万円(税抜)。
究極の快適性を追求するべく、開発に3年半かけた新製品。従来の暖房器具の弱点を克服するために新たな技術を搭載しており、秒単位での温度調節や、立ち上がりの速さなど、これまでにない快適性を実現しているという。
デロンギは本社をイタリアに置くが、今回の製品はデロンギ・ジャパン 代表取締役社長 杉本敦男氏の「究極のヒーターが欲しい」の一言で開発がスタートした。
「暖房には様々な種類があるが、どれも人工的で、何かが欠けているという思いはずっとあった。設定温度で家族ともめることもあり、人が暖房に合わせるのか、主役は暖房なのか? という疑問を抱いた。本来、暖房器具はあることを忘れてしまうくらい、縁側で感じるような暖かさであるべき。ヒーターの存在を感じないような製品が欲しいということをイタリアのチームに伝えた」
デロンギのイタリアチームは、杉本社長からのリクエストに応えて製品開発をスタート。同社はオイルヒーターなどで知られているが、新製品では熱源にシーズヒーターを採用。それらの放熱モジュールを5つに独立させることで、0.5℃単位の細かい制御が可能となった。また、高精度の温度制御アルゴリズムにより、室温を秒単位で感知、モジュールごとにON/OFFを繰り返すことで、常に一定の温度を保てるという。
また、オイルヒーターなどと比べて室内が暖かくなるまでの時間が短いのも特徴。外気温が5℃の状態でも約25分で室温を20℃まで暖めることができる。輻射熱と自然熱対流により、部屋全体までムラなく均一に暖めることができるという。
使い勝手の面では、人の耳では聞き取れないほどの「ゼロノイズ」を実現。人の呼吸の音よりも静かな音で、睡眠中でも眠りを妨げることがない。
本体サイズは275×495×665mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12.5kg。適用床面積は10畳。消費電力は1,500Wで、運転制御によって600W/900W/1,500Wに切り替えられる。
日本市場先行発売で、コアターゲットは“大人の男性”
今回の製品は、「自分の時間」を大切にする30~50代の男性をコアターゲットにするという。デロンギ・ジャパン マーケティング部 コミュニケーショングループ 金川純子さんは、「家電の購入決定権は、掃除機や冷蔵庫など生活家電は女性が持っているが、テレビやパソコン、オーディオなど、嗜好性の高い製品に関しては男性が選ぶことが多い。仕事や趣味など、自分だけの時間を快適に過ごすための製品として、大人の男性に使っていただきたい」と話す。
イタリアの本社から発表会に参加したチーフ・マーケティング・オフィサーのMark Welch(マーク・ウェルチ)氏は「日本はデロンギグループにとっても非常に重要な市場。今回の製品は日本チームの情熱のもと、大変なチャレンジを乗り越えて完成した。人々の生活自体をかえてしまような、非常に革新的な製品である。MDヒーターはまず日本市場で先行発売する」話した。
存在を忘れてしまいそうなくらい快適!
今回のプレス向け発表会は、製品を実際に体験するという目的から栃木県、那須塩原で行なわれた。参加者は、現地の宿泊施設で一泊し、MDヒーターの快適性を実際に体験するという趣向だ。
記者も一晩使ってみたが、静かで快適で、存在を忘れてしまいそうだった。室内の暖房は、全て切った状態でMDヒーターのみを使っていたが、室内は充分暖かだった。10月の那須塩原は夜21時にもなると、外気温は7℃まで下がっていたが、室温は20℃をキープしていた。
温風が身体に当たるわけでもなく、音もほとんどしない。暑さや寒さを感じることもないので、使っているのを忘れてしまいそうだった。エアコンなどと違い、使い続けることで湿度が下がりすぎてしまうこともない。本を読みながらワインを飲んだり、パソコンをしたり、秋の夜長を快適に過ごすことができた。
一方、気になったのは電気代。本体は1,500Wでかなり精密な制御もしている。使用環境にも依るが8時間あたりの電気代は約100円程度だという。