ニュース
自動車のセンサー技術を応用したベッド用睡眠計
(2014/6/30 17:41)
アイシン精機は、睡眠状態をスマホやタブレットで確認できる睡眠計「ASLEEP ne.mu.ri monitor(ねむりモニター)」を7月1日より発売する。希望小売価格は30,000円(税抜)。
ne.mu.ri monitorは、ベッドの脚に取り付けて使う睡眠計。睡眠中の人の動きを検知し、睡眠の時間や深さを計測する。
アイシン精機はトヨタグループの自動車部品を作るサプライヤーで、1966年からはベッドやマットレスなどの寝具事業も手掛けている。新製品は、同社が培ってきた自動車部品の「体重検知センサー」技術を、睡眠計に応用した点が特徴。同社が睡眠計を発売するのは初となる。
測定したデータは、無線LANおよびWi-Fi経由でクラウドサーバーに保存され、スマートフォンやタブレットでグラフ化して閲覧できる。同時に、睡眠専門家が監修したアドバイスも提供する。これにより、生活リズムがわかり、生活習慣を見直すきっかけを作るという。
ne.mu.ri monitorのもう1つの特徴は、見守り機能を搭載した点にある。離れて暮らす高齢者の寝室などに本製品を設置すれば、ウェブを通して生活リズムを確認できる。見守り用のカメラと違い、監視されている感覚がないのもメリットという。
さらに、月額300円の有料会員サービスに加入すると、離れて暮らす家族の睡眠時刻を通知するお知らせメールなどのサービスを提供する。
測定条件として、1台につき、測定できる対象は1人。体重は30kg以上102kg以下の人。設置条件は、4本脚のベッドで、サイズはダブルサイズまでとなっている。
セット内容は、センサー2個、スペーサー2個、解析ボックス、専用ACアダプター、クリップ4個、すべり止め4枚。センサーサイズは108×140×47mm(幅×奥行き×高さ)、重量は700g。解析ボックスのサイズは86×170×35mm(同)、重量は140g。
アスリートも重視する、睡眠の大切さ
会場には、元サッカープレイヤーの福田正博さんと元バトミントンプレイヤーの潮田玲子さんが登場。アスリートと睡眠の関係についてトークを行なった。
元サッカープレーヤーの福田正博さんは、睡眠について「現役時代は睡眠に神経質だった。遠征先のホテルで枕元のランプが明るいと、タオルをかけて隠したほど。スポーツは、睡眠、栄養、トレーニングのバランスが重要。引退した今は全然よく眠れるようになりましたけど」と話し、会場の笑いを誘った。
元バトミントンプレイヤー潮田玲子さんは、「私はどこでも眠れるタイプだが、合宿先などで気が立って眠れない時には、アロマで気持ちをリラックスさせたり、お風呂に浸かったり、とにかくリラックスすることを心掛けながらベッドに入っていた」と睡眠のコツを披露した。
アイシン精機の廣瀬隆久 専務役員は、ne.mu.ri monitorについて「健康志向の高まり、眠りに関する悩みの増加、社会の高齢化という時流をとらえた製品。我々の目指す、眠りのトータルソリューションを実現するためのキーとなる」と語った。