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エレクトロラックス、よりスムーズな使い心地のコードレススティククリーナー“新”エルゴラピード

「エルゴラピード・リチウム」を手にした上席副社長のHenrik Bergstrom(ヘンリック・バーグストローム)氏

 エレクトロラックス・ジャパンは、使い心地がよりスムーズになったコードレススティッククリーナー「エルゴラピード・リチウム」を10月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は39,800円前後。本体カラーは「タングステン ZB3013」と、「ウォーターメロンレッド ZB3012」の2色。

 充電式のコードレススティッククリーナー。バッテリー搭載部分が外れてハンディクリーナーとしても使える「2in1」構造が特徴。新モデルでは、水平方向、垂直方向にも自在に操作できるヘッドと操作性を高める「ラージホイール」を新たに搭載し、よりスムーズに操作できるようになった。

左から「タングステン ZB3013」、「ウォーターメロンレッド ZB3012」
本体側面。エルゴラピードシリーズとしては初めて自立する構造を採用した
ヘッド部分
バッテリー部分を取り外して、ハンディクリーナーとしても使える2in1構造を採用する
ヘッド後方には大型のラージホイールを採用。カーペットなど柔らかい素材でも沈みにくく、掃除しやすいという
ハンディクリーナーを取り外した状態
充電スタンド。付属のブラシを収納できる
付属のブラシはハンディクリーナー専用のもの
ヘッド前方にはLEDライトが搭載されており、運転時には点灯する

「日本は最も大きく重要な市場」

 エレクトロラックスは、世界150カ国以上で製品を展開する世界的なメーカーだが、今回の製品は世界に先駆けて、日本で発売する。また、これ以前にも昨年発売した紙パック式掃除機「エルゴスリー」も日本市場向けに発売されたモデルとなり、今回の発表会には、エレクトロラックス スモールアプライアンス事業部 最高責任者 上席副社長のHenrik Bergstrom(ヘンリック・バーグストローム)氏も駆けつけ、自ら製品のプレゼンテーションを行なった。

エレクトロラックス スモールアプライアンス事業部 最高責任者 上席副社長のHenrik Bergstrom(ヘンリック・バーグストローム)氏
ヘンリック氏自らが製品の紹介を行なった
エレクトロラックスは、世界150カ国で掃除機を販売するグローバルメーカー

 エルゴラピードは、エレクトロラックスの小物製品の中核を担う製品で、日本市場では2004年の発売以来、累計販売台数100万達成見込みを記録する主力製品となる。ヘンリック氏は「日本は我々にとって、最も大きな市場であり、その基盤となるのがエルゴラピードである。前回のエルゴスリー同様、日本で新製品の発表ができるというのは、我々にとって馴染み深いことであり、今後も定例としたい」と話し、日本市場への注目度の高さを語った。

 その一方「日本のユーザーは要求が高く、高品質なデザイン、性能、コンパクトさが求められる」とし、新モデルも日本ユーザーのニーズに答えられるよう改良を重ねたという。

エルゴラピードは、世界累計販売台数800万台を突破する主力製品だという
中でも日本での人気は高く、発売開始から10年の2014年には100万台突破を見込んでいる

新世代のエルゴラピード

エレクトロラックス・ジャパン スモールアプライアンス事業部 プロダクトマーケティングマネージャーの芦田倫子氏

 新製品の具体的な機能については、エレクトロラックス・ジャパン スモールアプライアンス事業部 プロダクトマーケティングマネージャーの芦田倫子氏が行なった。今回の新製品のコンセプトは「自然に手が出る2in1」だとし、リビングに出しっぱなしで使える従来のコンセプトはそのままに、使い勝手を向上させた。

 まず、吸引力に関しては、モーターファンを新たに開発し、本体内部の空気の流れを改善したことにより、一般的なコード付きキャニスター型掃除機と同レベルの吸引力を実現。また、ゴミを吸い込むときの空気の流れを作ることにより、小さなゴミから大きなゴミまで確実にキャッチできるように、ヘッド部分に三角の突起を設けた「トライアングル・パワーノズル」を新たに採用する。

 これにより、吸引力が向上し、国産の5万円以上するコード付き掃除機と比べても、「ダストピックアップ率」が優れているという。なお、ダストピックアップ率とは、欧州などで多く採用されている掃除機の性能を示す数値で、掃除機を通常通りに使った際のゴミの除去率を示す。

新たな「パワーエアー・モーター」採用により、モーター効率が従来より20%向上した
ブラシ手前に設けられた三角形の「トライアングル・パワーノズル」。ゴミを吸い込むときの空気の流れを作ることにより、小さなゴミから大きなゴミまで確実にキャッチできるという
国産の5万円以上するコード付きキャニスター掃除機と比べても劣らない「ダストピックアップ率」を実現

 芦田氏は、「日本で掃除機の性能を示すのに多く用いられている『吸引仕事率』に比べ、実使用に基づいた計測で、よりわかりやすい数値」と説明した。なお、ダストピックアップ率の計測では、エレクトロラックスが4月に発売した「エルゴパワー」が最も優れているとの結果がでた。エルゴパワーは、容量25.2Vの大型リチウムイオンバッテリーを搭載した高機能モデルで、最大60分の連続運転が可能。

日本で、掃除機の性能を示すのに多く用いられている吸引仕事率は、実使用とは異なる測定方法だという
欧州などで多く用いられているダストピックアップ率は、実使用に基づいた数値測定のため、わかりやすい
ダストピックアップ率のランキングで1位を獲得したエルゴパワー

 使い勝手の面では、ブラシに絡んだ毛をカッターで自動切断、約5秒でそのまま吸い込む「ブラシロールクリーン」もより進化。ヘッド部のスイッチ面積を約42%広くしたことで、足で簡単に操作できるようになったという。また、ゴミの集塵部のフィルターにはフィルター面積が従来機種より約50%広いプリーツフィルターを採用。ゴミ捨て時に、フィルター上のスイッチを引くことで、フィルターに付着したホコリが落ちる仕組み。

ブラシに絡んだ毛をカッターで切断、そのまま吸い込む「ブラシロールクリーン」は、ヘッド部のスイッチで行なう。写真では見えにくいが、ヘッド左上の一部がスイッチになっている
フィルターにはプリーツフィルターを採用
ゴミ捨て時にフィルター上部のスイッチを引っ張ることで、フィルターに付着したホコリを落とす

 バッテリーにはリチウムオン電池DC18Vを搭載。約4時間の充電時間で、最大35分の連続運転に対応する。運転モードは通常モードと、最大モードの2つで、最大モード設定時の運転時間は約13分、通常モード時で約35分。

 デザイン面では、正面部にメタルを採用し「よりプレミアムなデザイン」を目指したという。本体サイズ263×150×1,070mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.6kg。

 また、今回のリニューアルに伴い、バッテリーの種類がリチウムイオン電池ではなく、ニッケル水素電池の「エルゴラピード」も同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は29,800円前後。本体カラーはアイスホワイトとパープルの2色。最大モードでの運転時間は約13分、通常モードで約25分。

 さらに、上位機種で連続運転時間が最大60分の「エルゴパワー」に関しても、本体カラーを追加、従来のポーラーブルーに加え、「ディープブルー」を新たにラインナップに追加する。芦田氏は、「1人暮らしや若い世代だけでなく、ファミリー層やシニア層にもターゲットを広げていきたい」と、ラインナップ充実の意図を説明した。

左から「エルゴラピード」のパープル、アイスホワイト、「エルゴラピード・リチウム」のタングステン、ウォーターメロンレッド
エルゴパワーにも新色を追加。左が新色のディープブルーで、右が従来からあるポーラーブルー

阿部 夏子