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シャープ、タイで約84MWの大規模太陽光発電所を建設

 シャープは、タイで最大規模となる太陽光発電所が5月に完成したと発表した。今回竣工した発電所の出力は10.3MWで、2012年3月に竣工した73.2MWの隣接する発電所と合わせると、出力規模は約84MWになる。

 タイ最大手の建設会社であるITD社とITE社、発電事業会社のNED社から受注を受け、シャープが建設した発電所。敷地面積は約2.16平方kmで、約64万枚の太陽光発電パネルと周辺システムを設置した。パネルには、高温時における温度特性に優れる薄膜太陽電池モジュールを採用する。建設地はロッブリ県。

 シャープが担当したのは、発電所の設計、モジュール、周辺システムの調達および発電所の建設。事業運営はNED社と、三菱商事の子会社であるDGA社が行なう。発電所のメンテナンスは、アジア地域で大規模太陽光発電所の保守業務を行なう、シャープの子会社「SSMA」社が担当する。

 シャープでは、今後も太陽光発電事業の拡大が続く日本や新興国市場において、発電所の設計やモジュール、周辺システムの調達から、発電所の建設やメンテナンスまで一貫して行なうビジネスモデルを展開するとしている。

2012年3月に竣工した出力73.2MWの発電所
5月に竣工した出力10.3MWの発電所

正藤 慶一