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今夏の節電は「数値目標なし」と決定

~節電期間は7月1日から9月30日の平日

 政府は、「電力需給に関する検討会合」を開催し、2013年度夏季の電力需給対策を決定した。

 今夏は、沖縄電力を除く9電力会社すべてで、供給予備率3%以上が確保できる見通しとなった。しかし、火力発電所の大規模なトラブルがあった場合は、電力需給が逼迫する可能性があるため、「数値目標を伴わない節電」が要請される。

 電力需要が増える夏と冬の期間において、9電力会社のいずれもで、数値目標を持った節電要請が行なわれないのは、東日本大震災以降ではこれが初めてとなる。

各電力会社の需給見通し。最低でも3%の予備率は確保できる見込

 節電期間は、7月1日から9月30日までの平日で、お盆期間の8月13日~8月15日を除く。節電時間帯は9時から20時。

 この今回の需給見通しでは、現在定着している節電の取組が、無理のない形で確実に行われることが、供給予備率確保の前提となっている。定着節電の見込は、電力会社ごとに異なっており、3.6%~10.5%を見込んでいる。

各電力会社の需給見通し。最低でも3%の予備率は確保できる見込

伊達 浩二