10分こそうじ

掃除しやすい環境づくり【水まわり編】

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
汚れが溜まらないように、こまめに掃除しやすい環境づくりが大切です

掃除をしなければいけないと思っても、ついつい後回しになってしまいませんか? その原因の一つに、「掃除道具を準備するまでの手間」が挙げられます。

すぐにお掃除が始められるように、掃除道具の置き場所や効率よく使える掃除道具をご紹介します。

汚れたらそのまま捨てられるウエスを用意

キッチン掃除のポイントは、「汚れたら、すぐに拭き取ること」。

調理をする際の油汚れや食材や調味料による汚れは、放置しておくとどんどん頑固な汚れに変わります。そうならないために、サッと拭き取れるよう、キッチンペーパーや着古した下着やTシャツ、古くなったふきんなど綿素材のものをカットしたウエスを準備しておきましょう。汚れたらそのまま捨てられるのでお掃除の負担がグッと減ります。

古くなったふきんなどをカットして使い捨てできるウエスを準備します

シンクまわりの水アカのお悩みも、こまめに水滴を拭き取ることで解決できます。ウエスはすぐに取り出せるシンク下に置いたり、大きめの保存瓶に入れて見せる収納も良いでしょう。

普段からこまめにお掃除しておけば、拭くだけで充分キレイになりますが、念入りにお掃除をしたい場合は、キッチン掃除に必要な洗剤やゴム手袋などをひとまとめにしてシンク下に収納しておくと便利。必要なモノが全て揃っているという状態にしておくことが、お掃除が後回しにならないポイントです。

必要なモノをまとめておくとお掃除に取り掛かりやすい

「ついで拭き」でピカピカな洗面所

洗面所は「ついで掃除」が有効です。特に汚れやすく忙しい朝は、洗面所に掛けておいたタオルを取り替えるついでに、さっとひと拭きして洗濯機へポイ!

使うたびにお掃除する場合は、クロスを洗面台横に吊るすのもいいでしょう。水だけで汚れを落としてくれる洗剤いらずのお掃除クロスを使えば、鏡や水栓が拭くだけでピカピカになります。

MQ Duotex「ダブルクロス」。水アカを落とすニット面と、鏡や水栓などの磨きあげに適しているテックス面とのリバーシブル仕様

お風呂は「浮かせて」収納

お風呂掃除のポイントは、カビや水アカ、ぬめりの「エサとなるものを極力残さないこと」。これらのエサになるものとは、「湿度・温度・汚れ(体から出る汚れや洗剤)」です。

湿度や温度は、換気を十分に行ない、水滴を極力残さないことで解決できますが、床やラックに小物が置きっぱなしになると、接地している部分の水滴が残り、ぬめりが発生します。

そこでぜひやってみてほしいのは吊るす収納です。風呂椅子や風呂桶などはマグネットが付いているものや引っ掛けられるものを使うと、お掃除が楽になります。

掃除道具も、吸盤やマグネットのフックなどを使って、1つ1つ吊るすと衛生的で便利。特にマグネットフックは簡単に外してお掃除できるのでおすすめです。お風呂の壁はマグネットが使用できる場合が多いので、ぜひお試しくださいね。

風呂桶や椅子は浮かせられるものを選ぶといいでしょう

道具は「置きっぱなし」でこまめに掃除

トイレ掃除のポイントは、「習慣化すること」。

朝もしくは寝る前にブラシで便器内をこすり、お掃除シートで便器周りを拭く! これを手軽に行なえるような環境にしておきましょう。

掃除道具をすぐに手に取れる場所に置きっぱなしにすることで、自然と毎日トイレ掃除に取り掛かれますし、家族が汚した時は、自分ですぐに掃除できるようになります。パッケージのデザインに抵抗がある場合は、シンプルなデザインのインテリアに溶け込むものやオシャレなものなどに移し替えて。詰め替えの際にお気に入りのボトルや容器を使って、ぜひ置きっぱなし収納をお試しください。

掃除道具は目につく場所に置きっぱなしすれば掃除を習慣化しやすい。洗剤やウェットシートは好みの容器に詰め替えれば目立なくて◎

水まわりの掃除は後回しにするよりも、こまめにしたほうが断然楽になります。掃除道具の収納方法を変えるだけで、掃除のハードルをグッと下げることができますし、時間のないときでもサッと掃除できるので、キレイをキープしやすいというメリットも。ぜひ今回の収納術を参考に、水まわりの掃除道具の配置を見直してみましょう。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。