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夏の節電要請期間が9月30日で終了

~お盆明けの残暑に電力需要がピーク

 7月1日に始まった、この夏の節電要請期間が9月30日をもって終了した。今年の夏は、沖縄電力を除く9電力会社の管内を対象に、「数値目標のない節電」が要請されていた。

 政府による総合的な評価はまだ出ていないが、一部の電力会社が明らかにしている今夏の電力需給状況によれば、8月19日からのお盆休み明けの週、とくに8月22日の気温が高く、需給状況が逼迫した。しかし、2010年度比で約8~10%程度の節電行動が定着していたこと、電力会社同士による電力融通により不足分がカバーされたことにより、大きな混乱は起こらなかった。

電力需要のピークはお盆明けの19日~22日だった(九州電力資料)
赤の今年(2013年)は、緑色の平成22年(2010年)よりも気温が高かったが、電力需要は抑えられていた(同)
九州電力は原子力発電所の比率が高いため、他社からの融通電力に頼る部分が多かった。松浦一号火力発電所が停止していた時期がピークとなっている(同)

 今冬の電力需給見通しについては、すでに経済産業省が、各電力会社に報告を求めており、11月初頭を目処に数値目標がまとめられる見込みだ。

伊達 浩二