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アークトレーディング、ビニール袋を膨らませて光を広げるソーラーLEDライト

LuminAid(ルミンエイド)

 アークトレーディングは、ビニール袋を膨らませて光を拡散させるソーラー充電式ランタン「LuminAid(ルミンエイド)」を4月18日より発売する。希望小売価格は3,360円。

 ソーラーパネルを搭載した充電式ランタン。本体を覆うビニール袋を膨らませると、光が拡散し、柔らかいあかりが広がる点が特徴。ソーラーパネルを直射日光に約5時間当てると満充電され、約8時間連続で点灯する。

 明るさは20~40lm。「HIGH/LOW」の2段階に調節できる。

通常時は袋を折りたたんで持ち運べる
袋を膨らませた様子

 通常時はビニール袋を小さく折り畳み、コンパクトに持ち運べる。バッグやベルトに取り付けられるハンガーループも付属する。

 本体はIPX7相当の防水仕様。ビニール袋に覆われているため、海や川などの水に浮かべて使うこともできる。

ハンガーループが付属
袋を膨らませると、水に浮く

 用途は、防災用のほか、夜のイベント、夜道の安全灯、キャンプや登山などのアウトドアなどにも適しているという。

 本体サイズは130×80×15mm(幅×奥行き×高さ)。ビニール袋を広げた状態では320×220×6mm(同)。電源にはリチウムイオンポリマー電池を採用している。容量は非公表。繰り返し使用回数は500回。

 LuminAidは、アメリカのルミンエイドラボ(LuminAID Lab)が開発し、日本国内ではアークトレーディングが輸入販売を行なう。

 同ブランドは、アメリカ・ニューヨークのコロンビア大学大学院で知り合った2人の女性がデザイナーをつとめる。彼らは2010年1月のハイチ地震をきっかけに、被災者が手頃で繰り返し使える照明デザインの可能性に着目。その後、2011年に日本を訪れた際に、東日本大震災に遭遇し、あらためて非常時の備えとしてのあかりの重要性を確信し、LuminAidの開発に至ったという。

 なおルミンエイドラボでは、世界の電気が供給されていないエリアに住む人々にLuminAidを贈る「Give Light Project」も立ち上げている。現在、12カ国以上で1,000個以上のLuminAidを寄贈している。

デザイナーのアンナとアンドレア
ラオスのNPOを通じてLuminAidを寄贈

小林 樹