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ヤマハ、3つのセンサーで滑らかな走りを実現する通勤通学用電動アシスト自転車

 ヤマハ発動機は、通勤・通学用の電動アシスト自転車PAS2機種を3月29日に発売する。希望小売価格は学生向けの「PAS(パス) CITY-L」が113,000円、通勤通学向けの「PAS CITY-S」が108,000円。

PAS CITY-L メタル
PAS CITY-S マットアッシュ
新たに「クランク回転センサー」を搭載し、ペダリングの速度を感知する

 容量8.7Ahのリチウムイオン電池を搭載した27型タイヤの電動アシスト自転車。快適なアシスト走行を可能にするため、ペダルを踏み込む力を感知する「トルクセンサー」と車速を感知する「スピードセンサー」のダブルセンサーに加えて、ペダリングの速度を感知する「クランク回転センサー」を搭載した点が特徴。同社ではこの3つのセンサーを合わせて「トリプルセンサーシステム」と呼ぶ。これにより走行状況と乗り手の動きを素早く、きめ細かく把握できるという。

 メインスイッチには、「3ファンクションメーター」を新たに採用。従来と同様にバッテリー残量と車速をデジタル表示したほか、残り何kmアシスト走行が可能かを選択している走行モードごとに目安で表示できるようになった。また、ボタンレイアウトの操作性に配慮し、夜間も見やすいバックライトを搭載しているという。

 バッテリー容量はいずれも8.7Ahで、PAS CITY-Lは6.6Ahから、PAS CITY-Sは4.3Ahからそれぞれアップした。バッテリーはロック構造を改良し、着脱性を高めて充電しやすくしている。充電時間は約4.5時間。

アシスト走行可能距離の残り目安を表示する「3ファンクションメーター」
着脱しやすくなった、容量8.7Ahのリチウムイオンバッテリー

 走行モードは「強/標準/オートエコモードプラス」の3モードを用意する。バッテリー容量をアップしたことで、走行距離も伸びた。PAS CITY-Lの走行距離は、強モードで33km、標準モードで40km、オートエコモードプラスで45km。PAS CITY-Sの走行距離は、強モードで34km、標準モードで40km、オートエコモードプラスで46kmとなっている。

 フレームは、PAS CITY-Lは乗り降りしやすいループ型フレーム、PAS CITY-Sはスポーツ仕様のスタッガードフレームを採用。いずれもワイヤー類をフレーム内部に通し、外観をすっきり見せている。タイヤは、2機種ともに27型のEマイティロードタイヤを採用。抵抗が少なく、変形しにくいため、長距離走行に適しているという。

2013年モデルの特徴 PAS CITY-L
PAS CITY-S

 保証期間は、バッテリーは2年間、ドライブユニット・フレーム・フロントフォークは3年間となっている。

 PAS CITY-Lの本体サイズは560×1,895mm(幅×全長)。車両重量は28.1kg。照明は2WのホワイトLEDバッテリーランプが2灯。モーターは240WのブラシレスDCモーター。変速方式はリヤハブ内装3段。カラーはメタル、スペースブラック、レッド。

スペースブラック
レッド

 PAS CITY-Sの本体サイズは580×1,895mm(幅×全長)。車両重量は24.6kg。照明は1WのホワイトLEDバッテリーランプが2灯。カラーはレッド、マットアッシュ、アースブルー、スノーホワイト。モーターと変速方式はPAS CITY-Lと同じ。

レッド
アースブルー
スノーホワイト

小林 樹