タニタ、社員食堂のレシピ本第2弾を発売

~実際のメニューを食べてきました

予想以上の反響に驚いた

左からタニタの栄養士 荻野奈々子さん、タニタ 代表取締役 谷田千里氏、大和書房 長谷川恵子さん

 タニタは、同社の社員食堂の料理本「続・体脂肪計タニタの社員食堂」の発売を記念して、マスコミ向けの試食会を16日に開催した。

 「続・体脂肪計タニタの社員食堂」は、11月に大和書房から刊行された、タニタの社員食堂で提供しているメニューをまとめたレシピ本。希望小売価格は1,200円。

 タニタの社員食堂で提供しているメニューをまとめたレシピ本。1食500kcal前後のヘルシーなメニューが中心で、健康的なダイエットができる本として話題を集め、すでに50万部を売り上げているという。今回の「続・タニタの社員食堂」は、今年1月に発売した「体脂肪計タニタの社員食堂」の続編として出版されたもので、定食メニュー30種類のほか、前作にはない、お酒のおつまみレシピなども収録されている。

100万部以上を売り上げた前作(左)と、11月に発売になった「続・タニタの社員食堂」(右)「続・タニタの社員食堂」1ページにごはん、汁物、2品の副菜、メイン1品のレシピが掲載されている
大和書房 長谷川恵子さん

 前作から編集に関わった大和書房 長谷川恵子さんは「予想以上の反響に驚いた。普通の書籍とは比べものにならないほどの読者カード(本の感想などを書いて、出版社に送るカード。本に挟まれていることが多い)の返却率で、健康に関する関心の高さが浮き彫りになった」と話した。

 掲載メニューについては前作に引き続き、ごはん、汁物、2品の副菜、メイン1品という定食が中心となっている。これに関しては「最初は定食スタイルのメニューを掲載することに、読者がめんどくさがるのではないかという不安があったが、実際だしてみると1つのレシピではなくて、献立を必要としている人が多いことに気が付いた。定食スタイルにこだわったことがヒットにつながったのではないか」と語った。

タニタの栄養士 荻野奈々子さん

 掲載メニューの監修を行なったタニタの栄養士 荻野奈々子さんは掲載メニューについて「野菜を摂ることが趣旨のレシピ。材料を用意するのは大変と感じる人もいるかもしれないが、家庭にある野菜で置き換えてもらっても問題ない」と話した。

 また、今作より新たに加わったおつまみメニューについては「基本はあくまで社員食堂のレシピ。おつまみとして、お酒にも合うし、おかずとしても充分通用する」とした。

マスコミ向け試食会を開催

 今回、集まった報道陣に実際のメニューが振る舞われた。実際の社員食堂と同じようにセルフサービスで食事を受け取る方式で、会場には実際の社員食堂をイメージしたカウンターも用意された。

 まず、驚いたのが、業務用の大きな炊飯器の横に用意されたスケール。スケールの上には「普通100g 大盛り160g」の張り紙がある。ここで、自分でごはんの量を測りながら、よそうという仕組みになっている。

実際の社員食堂と同じような配膳方式栄養士 荻野奈々子さん自らも配膳に参加炊飯器の横にはごはんの量を測るデジタルスケールが用意されている
今回用意された「お正月太り解消ヘルシー定食」。ごはん、汁物、2品の副菜、メイン1品から成る

 用意されたメニューは、栄養士 荻野奈々子さんが今回のために考案した「お正月太り解消ヘルシー定食」。見た目にも色どりが良くて、野菜がたっぷり摂れるメニューだ。実際に食べてみて、まず感じたのは「歯ごたえがすごい」ということ。野菜はブロッコリー、レンコン、ニンジンなど根菜が多く使われており、普通より少し大きめに切られている。そのため、意識してしっかり噛まないと、食べることができないのだ。実際、隣の人の「シャリシャリ」という噛む音がこっちにも聞こえてくるほどだった。

 また、減塩にも配慮されている。通常、定食やお弁当などに使われている鮭は塩鮭が多いが、タニタのレシピでは生鮭を使っている。しかも鮭の横に付いているのは醤油ではなく、しょうゆと酒、水を合わせた合わせダレで、醤油ほど味が濃くない。記者自身は、薄味が好みなので問題ないが、隣に座っていた男性記者からは「全体的に味が薄い」という声も。ただしその後に「でも健康のためならね――慣れの問題かもしれない」という声もまた、あった。

左上から時計回りに「こりこりチャンプルー」、「わかめともやしの胡麻和え」、「酒と野菜の焼き浸し」汁物は酸味がある酸辣湯(サムラータン)が用意されたレンコンなど歯ごたえのある根菜が多く使われている。野菜は大きめにカットされていて、自然と噛む回数が多くなる

 量に関しては、女性には充分だと感じた。歯ごたえがある食材が多く、噛む回数が自然と多くなるので、いつもより少しの量で満腹になった。男性記者も「最初はこれでは絶対足りないと思っていたが、食べているうちに、完食できるか不安になった」と話していた。

最初は社員で試すつもりで始めた

タニタ 代表取締役 谷田千里氏

 タニタ 代表取締役 谷田千里氏は、社員食堂による取り組みについて「もともとは体脂肪計開発のプロジェクトの一環として、食事指導の開発を進めた。その後、プロジェクトが終了した後に、せっかく考えたのだからと、社員に試したのが始まり」と話した。

 また、同社では最近、栄養士委員会を新たに設立。社内で、栄養士の資格を持つ有志が集まった会で、谷田氏自身もメンバーの一員だという。社員食堂のレシピ考案のほか、異業種とのコラボレーションなどを積極的に行なっていくという。その第一弾として、森永乳業とのデザートを来春より発売予定だという。

森永乳業 第一営業本部 執行役員副本部長 弘田圭希氏

 森永乳業 第一営業本部 執行役員副本部長 弘田圭希氏は、今回のコラボレーションについて「デザートというのは、ご褒美感や贅沢感を求めるものなので、低カロリーや健康志向とは相反する部分があった。タニタの社員食堂のレシピは、健康管理だけではなくおいしさや満足感も得られる点が魅力。そのノウハウを我々のデザートにも活かしたいと思ったのがきっかけ」と話した。

 来春発売予定の「タニタ食堂の100kclデザート」は「なめらかカスタード」と「まろやか豆乳プリン」の2種類を用意。開発にあたって、タニタからは「ダイエット甘味料は使わないこと」「カロリーは計算しやすい100kclに」「味がぼやけないようにソースに工夫を」などのアドバイスが出されたという。

 価格や正確な発売時期などは、現時点では未定。

来春より発売予定の「タニタ食堂の100kclデザート まろやか豆乳プリン」こちらは味が違う「なめらかカスタード」まろやか豆乳プリンを試食した。豆乳の味がはっきりしていて、個人的には好きな味だ。カップ底には黒ゴマカラメルソースが入っている


(阿部 夏子)

2010年12月16日 15:45