ティファール、繊維クズが詰まらないメンテナンスフリーのスチームアイロン

アルティメットオートクリーン

 ティファールは、繊維クズを除去するメンテナンスフリーのスチームアイロン「アルティメットオートクリーン」を8月21日より発売する。希望小売価格は21,000円。

 同社のスチームアイロンのラインナップでハイエンドモデルに当たる製品。アルティメットオートクリーンでは、かけ面のメンテナンスをなくすために、表面に「パラジウムコーティング」を施したのが最大の特徴。

 パラジウムは自己体積の935倍の水素を蓄えられる金属原子で、熱を加えることで繊維クズなどの有機化合物を、無機化合物に変化させ、除去する酸化触媒反応が起きる。これにより、スチーム孔に繊維クズなどが溜まることがなく、従来は定期的に手入れする必要があったかけ面を手入れする必要がなくなったという。

本体を立てた状態製品正面本体底部。本体が安定して自立するように底部には枠組みが設けられている
パラジウムコーティングを施したかけ面狭い場所までしっかりスチームを当てられるように、先端部分までスチーム孔が設けられている
本体の重さは1.6kgでコードレスアイロンなどと比べると重いが掛け面が滑らかなため、力はそれほど必要ないかけ面は温度が高くなるほど滑りが良くなるという特殊セラミックコーティングも施されている

 かけ面には76個のスチーム孔を設置。スチーム孔からは。スチームでは1分間に最大95gのスチームが発生する「ハイパーショット」を搭載する。スチームは霧吹きなどで発生させる水滴の約1万5千分の1のサイズで、繊維の奥まで入り込むため、衣類のシワなどがすぐに伸びるという。

スチームを発生させるときに押すボタン。グリップを握ったまま親指で操作できる位置に設けられている1分間に最大95gのスチームを発生させる「ハイパーショット」

ハイパーショットを噴出したところ
スチームを当てる前のジャケットの袖部分。シワがかなり目立つかけ面を衣類に近づけてスチームを当てるスチームを1回当てただけでシワがだいぶとれた

 また、ワイシャツの襟元など細かい部分にもアイロン掛けが出来るように、かけ面の先端部分にもスチーム孔を設けた。

 かけ面以外のメンテナンス対策として、給水タンク内に発生した水アカを吸着する「水垢防止バルブ」、水道水に含まれるカルキ成分の凝固を防ぎ、目詰まりを防ぐ「カルキ除去機能」などを搭載する。

 運転モードとしては、デニムなど厚手の生地に対応した「パワージーンズモード」、生地の種類を選ぶと、生地にあった蒸気量を自動的に調整する「オートスチームモード」などを備える。

生地にあった蒸気量を自動的に調整する「オートスチームモード」はハンドル下でモードを選択する生地の種類は、下に表示される

 本体サイズは、155×305×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.6kg。消費電力は1,400W。給水タンクの容量は350ml。電源コードの長さは2m。

 会場では、使用状況に応じてコード付きとコードレスが選べるスチームアイロン「2WAYコード」も併せて展示されていた。2WAYコードは同社が初めて発売したコードレスタイプのアイロンで、厚手の衣類、サイズの大きな衣類をアイロン掛けするときはコード付きのスチームアイロンとして使えるのが特徴。

 2WAYコードは7月10日より発売されている製品で、希望小売価格は15,750円。

コード付きとコードレスが選べるスチームアイロン「2WAYコード」コードのあり・なしは給電台のレバーで選択するハンドルは握りやすいラバーグリップを採用
2WAYコードのかけ面。特殊セラミックコーティングが施されているコードレスにした状態コード付きの状態
株式会社グループセブジャパン マーケティング部 部長 林 聡氏

 ティファールを扱う株式会社グループセブジャパン マーケティング部 部長 林 聡氏は日本の市場における同社の製品の位置づけについて、「日本の家電市場は海外メーカーにとっては、厳しい市場ではあるが、市場の研究や製品の改良を重ねてようやくスタートラインに立てたと思っている」と語った。今後の製品展開については「まずは電気ケトル、続いてスチームクッカーなどの調理家電である程度の知名度は得たと考えている。今後は更にクックウェアに力をいれ、小型家電製品を攻め込んでいきたい」と話した。






(阿部 夏子)

2009年7月13日 16:11