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パナのトイレ20周年でフル刷新 業界最小奥行きで座りやすく

「アラウーノ L-CLASS」を発表。発表会では、ゲストとして松岡昌宏さんが登壇した

パナソニック ハウジングソリューションズは、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」の発売20周年を機にフルモデルチェンジを行ない、「アラウーノ L-CLASS」を10月21日から順次発売する。価格は床置きタイプが352,000円〜(税別・工事費別)、セミフロートタイプが382,000円〜(税別・工事費別)。受注開始日は床置きタイプが10月21日、セミフロートタイプが12月21日。

アラウーノ L-CLASS
アラウーノ L-CLASSの展示用のスケルトンモデル

新製品は、近年の住宅の狭小化などのニーズに応え、限られた空間にゆとりをもたらすコンパクトなデザインを採用した。従来品から奥行きを約78mm短縮し、業界最小奥行きとなる622mmを実現。これにより足元や前方スペースが広がり、立ち座りの動作がしやすくなるほか、空間全体の圧迫感を軽減できる。また、便座の奥行きは維持しながら便座面積を105%に拡大しており、座り心地も向上している。

デザインは独自の「四角丸(しかくまる)」形状を継承しつつ、新たにセミフロートタイプをラインナップに追加。足元に抜け感を生み、浮遊感と開放感を演出する。床固定構造のため壁補強が不要で、リフォームにも導入しやすい。本体カラーはホワイトとサステナブルグレーの2色を用意する。

従来からの市販の台所用中性洗剤による「バブル洗浄」、水アカが付きにくい有機ガラス系の「スゴピカ素材」、便器と便座の継ぎ目をなくした「スキマレス設計」などを継続して搭載し、メンテナンスの手間を軽減する。

発表会にゲストとして登壇した松岡昌宏さんは、普段からトイレ掃除にこだわりを持っていると明かし、「便器と便座の隙間がなくなって拭き掃除が楽になるのは、綺麗さを保つ上で本当にすごいこと。隙間があるかないかで全然違う」と、実物を見ながらスキマレス設計を絶賛していた。

市販の台所用中性洗剤から生成した泡が便器内を自動で洗浄する「バブル洗浄」。独自のスパイラル水流との組み合わせで、少ない水量で効率的な洗浄を実現している(写真は従来モデル)
便器と便座の継ぎ目をなくしたスキマレス設計を採用(写真左)
掃除のしやすさを熱弁するゲストの松岡昌宏さん

また、ニオイと音の対策も強化している。従来モデル比で発生量が約10倍となる「ナノイーX(48兆)」を搭載し、脱臭性能を高めた。洗浄音については、従来のサイホン便器の約70dBから約55dBへ低減し、夜間や来客時でも気兼ねなく使用できる静かさを実現している。

価格面では、資材高騰が続く市場環境のなか、内部構造を見直すことで価格を据え置き、一部の同仕様モデル比較では従来品の「アラウーノ L150」より5,000円の値下げを行なっている。

災害時の断水・停電時にも活躍する排水機能

地震や台風などの自然災害に備え、ライフライン停止時にもトイレを使用できる機能を従来機から継承している。停電時や断水時の対応について、同社スタッフは以下のように説明している。

「停電時には、本体右側のカバーを外して手動のハンドルを回すことで排水できます。また電池ホルダーに9V角形アルカリ乾電池を入れ、本体のボタンを5秒間長押しすることでも排水が可能です。単三形などの乾電池は災害時に売り切れてしまうことが多いこともあり、家電量販店やホームセンターなどで手に入りやすい四角い9V乾電池を採用しています」

停電時には、本体右側のカバーを外して手動のハンドルを回す(押し下げる)ことで排水できる
便座後方のパネルを外すと、各種の設定用操作部が現れる
停電時、電池ホルダーに角形9V乾電池を入れれば、排水が可能となる

また、通常時と災害時の水使用量の違いや、進化したポイントについても次のように語る。

「通常時(大洗浄)の水使用量は4.8Lだが、断水時にはバケツなどで便器内に約4Lの水を入れることで対応できます。また今回の進化ポイントとして、断水時でも電気が復旧していれば、乾電池を使わずに本体のボタンを押すだけで排水できるようになりました。1回4Lのお水を用意いただければ、手動や電池に頼らずに洗浄できます」

普段の快適さを進化させつつ、災害時の利用しやすさも向上させたアラウーノの最新モデルは、注目に値する全自動おそうじトイレだ。