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シャープのAIエージェントNIAH 家電の使い方や家事タスク管理サポート

統合AIサービス「NIAH」を提供開始

シャープは、家電の設定サポートや家事のタスク管理が可能な統合AIサービス「NIAH(ニア)」の提供を、9月30日より開始する。月額利用料が無料のフリーから1,980円のゴールドまで、4つのプランを用意。

NIAHは人の近くで暮らしを支える「NEARなAI」というコンセプトから名付けられた。家電や家事に関する疑問をAIエージェント・NIAHに相談すると解決策を提案。内容に応じて家電の設定もAIが行なう。例えば「ダウンジャケットは洗える?」と相談すると、トーク画面から洗濯機の「ダウンジャケットコース」を設定可能。また家電以外にも、ゴミ出しや買い物といった日々のタスクを話しかけることで自動でカレンダーへの登録、リマインドも行なう。

AIエージェント・NIAH

同社は2025年に初めて生成AIを家電に搭載。これにより、操作方法などのコールセンターへの問い合わせが約30%減少、生成AI機能「クックトーク」利用者のレシピダウンロード数が非利用者の約2.5倍となった。

またAIと雑談するユーザーは、雑談をしないユーザーと比べてAIサービスを継続利用する傾向があるほか、AIサービス画面上にキャラクターがいる場合(クックトーク)は、キャラクターがない場合(COCORO HOME AI)と比べて雑談利用割合が約6倍となるなど、生成AIおよびコミュニケーションがもたらす価値を実証してきた。

こうしたなか、AIサービス事業を本格展開するにあたって新たにリリースするのが統合AIサービス・NIAHだ。これまでは機器単位でのサービスや、利用データをもとにしたパーソナライズを行なっていたが、今後は製品を横断したサービスを提供し、パーソナライズを深化させていく。同社はAI事業について、さまざまな競争のなかで生き残るための勝ち筋と考えている。

生成AIの価値検証を行なってきた

家電に家事、暮らしを一貫サポート

NIAHはさまざまな家電やサービスと連携し、ユーザーの暮らしに合わせた提案やサポートを行なう統合AIサービス。家電などの利用状況や対話内容をもとに、AIがユーザーの習慣や家事の傾向を理解。この理解に基づいた一貫性のある提案を家電やサービスを横断して行ない、暮らしをサポートするという。

特に、多様なライフスタイルに合わせて高機能化した家電は、単機能のシンプルな家電に比べて操作や機能がわかりにくくなってしまう。AIを活用し、機能の名称を覚えなくても、話し言葉でAIに問いかければ問題解決のためのサポートが受けられるようにすることで、多様なニーズへの対応とわかりやすさの両立を目指している。

NIAHには専用スマートフォンアプリを用意。アプリ内のトーク画面で、家電や家事に関する疑問を音声やテキストで相談すると、生成AIを活用して豊富な家事や家電の知識、外部データをもとに、解決策を提案。また、提案内容に応じて家電が適切な設定になるように、洗濯では洗濯物の種類に適したコース、エアコンではその日の気象情報に応じた運転モードを提案し、機器の設定までナビゲートする。

トーク画面

同じトーク画面で、掃除や洗濯、買い物の予定や日々の習慣、タスクなどについての会話を行なえば、ユーザーの暮らしを理解して自動でスケジュールを作成。カレンダー画面でその日の予定を確認できるほか、ホーム画面には今日やるべきタスクや優先事項をわかりやすく表示する。さらに、予定に向けた準備や必要な行動を先回りして通知することで、段取りを把握しておく必要をなくし、家事負担の軽減にも貢献するという。

予定やタスクなどの情報は家族にも共有できるため、家事を家族で無理なく分担できるとしている。家族への共有はノーマル/プレミアム/ゴールドプランへの加入が必要。

家事のタスク管理も
カレンダー画面
ホーム画面

このほか、AIが暮らしを深く理解し、家電を横断して一貫した提案を行なうことを実現。例えば、NIAH対応空気清浄機を購入した際に、アプリの「気になること」で「赤ちゃんがいる」を登録しておくと、洗濯機では「赤ちゃんの衣類コース」、調理家電では離乳食と同じ食材を使った大人向けレシピを提案するなど、暮らしに寄り添った提案を受けられる。エアコン、冷蔵庫にも対応し、2027年にはテレビも連携開始予定。

NIAHと連携できる家電は新製品だけでなく、アップデートなどで対応可能な既存機種でも利用できる。また今後は、ネットワークにつながらない家電を持っている人もNIAHで使い方のサポートを受けられるように対応予定としている。

さらに同社家電以外に、他社製品や外部サービスとの連携も検討し、暮らしをさまざまな場面でサポートするオープンプラットフォームへの発展を目指している。

さまざまな家電を横断して連携
対応家電は52機種
他社連携も想定

AIエージェント・NIAHは性格や会話の頻度が異なる3タイプ「寄り添い型」「スマート型」「ユーモア型」を用意。ノーマル/プレミアム/ゴールドプランに加入すれば、好みのタイプを選択できる。

基本機能は無料のフリープランで利用でき、AI会話回数は月30回まで。有料プランはAI会話回数制限が異なる3種類を用意し、ノーマルプランは月額495円、AI会話は月300回まで。プレミアムプランは月額990円、AI会話は月600回まで。ゴールドプランは月額1,980円、AI会話は月1,200回まで。

NIAHは3タイプ
プランは4種類

NIAHのサービス開始に伴い、COCORO HOME AIは9月30日にサービスを終了。COCORO HOME上のAIトークボタンがNIAHに切り替わる。また、調理家電で提供していたクックトークについては当面の間連携し、NIAHで調理に関する会話になった際はクックトークにバトンタッチする形をとる。2027年にはクックトークで提供していた献立提案、調理手順の案内、使い方アドバイスなどの機能をNIAHに取り込む予定としている。

9月10日にはNIAH対応のプラズマクラスター加湿空気清浄機「KI-WX100」「KI-WX75」が発売。NIAHアプリ上で登録した花粉やニオイ、ペットの飼育状況といった暮らしの関心ごとや空気清浄機の運転状況、ユーザーとの対話内容などをもとに、ユーザーの暮らしを理解し、その内容に応じて1日3回、空気ケアのポイントや空気清浄機の働きを伝えるメッセージを生成し、本体から音声で通知する。

プラズマクラスター加湿空気清浄機「KI-WX100」

同社はAIを活用した「次世代の空気清浄機」開発を目指し、第1弾となる今回は音声機能を強化した。2027年にはお母さんや子供の声のクローンボイスを生成し、愛着を持てる声で各種情報を案内する機能を搭載予定。将来的には空気清浄機との直接会話や、対話で得た情報をもとにした運転モードの生成などを目標としている。

ユーザーの暮らしに寄り添ったメッセージを音声で伝える
今後はクローンボイス機能なども搭載予定