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非常口の誘導灯に新機能、自動点検で時短に パナソニック

「みるだけバッテリーチェック」機能付き誘導灯

パナソニック エレクトリックワークス社(パナソニックEW社)は、非常口の場所を示す誘導灯の新製品として、バッテリーの点検時間を短縮する業界初の「みるだけバッテリーチェック」機能付きの製品を12月1日に発売する。

ラインナップはサイズの異なるC級(10形)、B級・BL形(20B形)、B級・BH形(20A形)のそれぞれに、20分間点灯する一般型と、60分間の長時間定格型を用意。いずれも片面型と両面型がある。価格は壁・天井直付・吊下型が47,800円~174,200円、壁埋込型が53,100円~175,100円(いずれも税別)。

2025年10月の「消防用設備等の点検要領の一部改正」で認可された新しい方式「周期始動方式自動点検」に対応したことが大きな特徴。消防法で定められた法定点検において、この方式では器具が自動で点検できるため、点検作業者は現場で器具の状態を確認するだけで済むのがメリット。

これまでの誘導灯の変遷
点検要領の改正により、新方式「周期始動方式自動点検」が追加。自動化により点検時間の短縮が図れるという
誘導灯のこれまでの製品

誘導灯の販売で国内シェア70%を持つパナソニックは、新方式をいち早く採用。バッテリー容量を自動でチェックできて点検作業が効率化されるほか、定期的な放電でバッテリーを活性化する新たな点検方式に対応した誘導灯として提案する。

パナソニックの推計によれば、市中に設置されている誘導灯は1,800万台に及ぶ。これらに必須となる点検だが、外観や機能を個別にチェックするなど項目が多く、特に非常時を想定して点灯させる点検は、通常20分間、大規模建物では60分間の点灯が必要なために時間がかかることや、点検可能な人手の確保が課題だったという。

誘導灯の推定台数

消防法で定められている定期点検は6カ月に1回だが、新機能のみるだけバッテリーチェックはそれよりも短い3カ月に1回、自動でバッテリーにより誘導灯を点灯し、点検を実施。放電してリフレッシュを行なう。

点検状態の表示

また、映画館など暗くする必要がある場所では、消灯時は点検をスキップする機能も用意。もし点検をスキップしたことで6カ月間点検されていない場合は、青色のモニターが点滅して点検漏れを防ぐといった機能を備える。

新製品の機能
誘導灯のサイズ
左が新しい誘導灯、右が2022年モデルの誘導灯。状態を示す下部のライトに違いがある
一番左の青いLEDが点滅していると、定期点検がされていないことを示す

同社は今後もみるだけバッテリーチェック対応製品のラインナップを拡大することで、消防設備の点検業務の効率化と安全性向上に貢献するとしている。