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ライオン洗剤NANOX one、黄ばみや生乾き臭の元になるDNAまで分解洗浄

ライオンは、衣料用洗剤「NANOX one(ナノックス ワン)」をフルリニューアルし、9月10から順次発売していく。「洗浄プラス」「ニオイ専用」「PRO」の3シリーズを用意。価格はオープン。市場想定価格は、従来製品と変わらない。

容量は、「洗浄プラス」と「ニオイ専用」が本体大(600g)、つめかえ用(765g/1,080g/1,530g)。PROシリーズは、本体大(600g)、つめかえ用(740g/1,010g/1,400g)のほか、ワンパック(10g×6袋)を展開する。

黄ばみ・ニオイの一因となる「菌由来のDNA」まで分解洗浄する、新開発の「超酵素コンプリートジェル」を採用。従来は落としきれなかった頑固な黄ばみや生乾き臭も徹底的に除去できるとしている。

着用後のワイシャツを、新旧の「NANOX one Pro」を使って洗ったあとの、襟の状態。なお標準コースで3回洗濯している

同社によれば、菌から出てきたDNAが皮脂汚れなどを落ちにくくし、洗っても残る頑固な黄ばみや生乾き臭の原因の一つとなっていた。だが、従来の抗菌洗剤は、菌の増殖を抑制できても、菌から出てくるDNAまでは落とせなかったとする。

新たに開発した酵素は、菌はもちろんのこと菌から出てきたDNAまで分解洗浄できるという。これにより、頑固な黄ばみや匂いの原因に根本からアプローチできるようになった。

頑固な汚れも落とすイメージ

なお、DNAを分解洗浄するとは、DNAの構造であるリン酸塩基などが特殊な結合でつながっている部分を切断し、細かくすることで汚れを落としやすくするのだという。

新製品に含まれる新酵素の働きを分かりやすく示すために、発表会場では、ミニ実験が行なわれた。実験は、主に以下の手順で実施された。

まず、皮脂とDNAを含む実験用のモデル黄ばみ汚れを用意。DNAは肉眼で見えないため、DNAを染める特殊な色素を使用し、ブラックライトを照らすと、DNAが光ることで可視化された。

そして、2つの布にモデル黄ばみ汚れを塗布したうえで、それぞれ従来モデルと新モデルのナノックスワン(洗剤)に浸けた。その布を、実験用の洗濯機を模した小さな機器で別々に洗濯。約3分間後に、2つの布を取り出すと、新モデルの洗剤で洗った布地は、ほとんどの黄ばみが落ちているのを確認できた。一方、前モデルで洗った布地は、多くの黄ばみが残っていた。さらに2つの布地を、ブラックライトで照らすと、新モデルの洗剤で洗った布地には、ほとんどDNAが残っていなかった。

旧NANOX one PROで洗った生地には、黄ばみ汚れが残っていた
ブラックライトで照らすと、DNAが残っていることも確認できる
新モデルでは、洗濯時間が短めだったせいか、若干の黄ばみ汚れが確認できるものの、ほとんど汚れが落ちていた
DNAに関しては、ブラックライトを照らしても、ほとんど残っていないことが分かる
モデル黄ばみ汚れを布地に塗布し、従来モデルと新モデルの洗剤を使って、汚れ落ちやDNAの状態を確認する実験を行なった。なお、同実験はモデル黄ばみ汚れを使用した洗浄力モデル試験。実際の汚れ落ちの程度とは異なる

さらに「NANOX one」は、すすぎ1回でも泡切れがよいため、節水や節電、CO2削減にも寄与。本体容器には100%リサイクルPETを採用し、環境にも配慮しているという。