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ヤマダ電機、ライフスタイルも提案する新形態の「Concept LABI TOKYO」
(2015/10/29 19:43)
ヤマダ電機は、製品をライフスタイルとともに提案する新形態の店舗「Concept LABI TOKYO」を、東京駅・八重洲口にオープンする。10月30日のオープンに先駆け、メディア向けの内覧会が開催された。
フロアは、地下1F~10Fで構成され、各フロアにコンセプトを設定。イベントや体験ブースを多く設け、製品を試しやすい店内となっている。
メインの1Fは「Apple Future Stage」とし、iPhoneやMacなどApple製品を主に陳列。地下1Fは、「Japanese Gift Stage」で、外国人観光客向けにお土産となる製品や、日用品などを用意。模造刀やこけしなどを販売するほか、ハローキティやドラえもんなど、海外からの人気が高いキャラクターグッズを並べる。
このほかの構成は、「2F:携帯電話」「3F:ソニー&パナソニック特設フロア」「4F:液晶TV/オーディオ」「5F:カメラ/高級デザイン家電」「6F:化粧品/理美容/ツーリスト」「7F:調理/クリーナー/最寄品」「8F:エアコン/冷蔵庫/洗濯機/カフェ」「9F:PC/NEC提案/スマートレスキュー」「10F:法人/PC周辺/サプライ」となる。
いずれのフロアも、製品の間にスペースを大きく設け、ゆっくりと商品を見られるようになっている。木目調の床を採用したフロアも多く、従来型の店舗と比べて落ち着いた印象だ。
外国語対応スタッフを増員、インバウンド需要を見込む
ヤマダ電機 代表取締役社長兼代表執行役員CEO 山田 昇氏は、新店舗のオープンについて次のように述べた。
「Concept LABI TOKYOでは、既成概念にとらわれず、製品やサービスを新しい視点で紹介していきます。メーカー各社の最新商品やコンセプトを発信する場とし、ユーザーに製品に触れていただきたいと思います。店名にTOKYOと冠したとおり、日本の真ん中である東京駅に店舗を構えたことが重要です。オフィスや百貨店などが揃う街であり、海外からの観光客や出張で新幹線を使ってくるビジネスマンなど、さまざまな人が行き交う場所です。海外からのインバウンドも含め、さらなる需要を見込んでいきます」
観光客向けに、外国語に対応するスタッフも増員。「Concept LABI TOKYO」の社員スタッフ約160人のうち、外国語に対応するスタッフは約30人。そのうち20人が中国語担当で、10人が英語担当になる。外国語対応スタッフの人数は、ヤマダ電機全店舗で最も多いという。
海外対応製品は、6Fのツーリストコーナーに集約。炊飯器や美容家電などが多く並び、製品説明やパッケージは英語と中国語で統一されている。
このほか、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」を館内に6台配置。フロア案内を行なうほか、特定の時間になるとヤマダ電機のテーマソングを歌いながら踊り出す。英語と中国にも一部対応する。
以下では、家電製品を扱うフロアを中心に紹介していく。
マッサージチェア試乗は仕切りつきでリラックス
高級デザイン家電が並ぶ5Fは、エスプレッソマシンを中心にデザイン性の高いキッチン家電が多く揃っている。イタリアのエスプレッソコーヒーメーカー「La Pavoni(ラ パヴォーニ)」は、本体にゴールドやクロームをあしらった高級感のあるデザイン。レバー操作で圧力をかけて抽出するため、細かい調整がしやすく好みのエスプレッソが作れる。価格は20万~30万円。
コーヒー豆の焙煎機なども用意し、カウンターブースでは本格焙煎コーヒーを試飲できるイベントなども実施する。
6Fは、先述のツーリストコーナーのほか、国内向けの理美容家電や化粧品を扱う。テスター用の化粧品を置き、手軽に試せるパウダールームや美容家電の体験カウンターも用意。
マッサージチェアの試乗ブースでは、それぞれ仕切りがついているのが印象的だった。人の目を気にせず、リラックスして試すことができる。
7Fは、炊飯器やオーブンレンジなどのキッチン家電、ロボット掃除機などのクリーナーを用意。掃除機は、スティック型、キャニスター型などをそれぞれ体験できるブースがあり、広々として使いやすい印象。先日発表されたダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 eye」も販売する。
8Fは、エアコン、冷蔵庫、洗濯機を扱うフロア。冷蔵庫は容量別に並べれられており、目的に応じて選択しやすい配置となっている。冷凍機能のみのフリーザーも多くラインナップする。
同フロアには喫茶コーナー「CAFE RESTO」を構える。サンドイッチなどの軽食とコーヒーなどを販売し、休憩スペースとして使える。
また、3Fのソニーとパナソニックの特設フロアは、4Kテレビを中心にAV製品を用意。製品をただ並べるというよりも、魅せる展示で“ライフスタイルとともに提案”という同店舗のコンセプトを反映しているようだ。
高級炊飯器の実演会やふとんクリーナー体験講座など、イベントも実施
「Concept LABI TOKYO」は、イベントを多く開催する点も特徴。10月30日~11月8日は、シャープのキッチン家電「ヘルシオ」を使ったヘルシー料理講座や、高級炊飯器の実演会、最新ふとんクリーナー体験講座などを実施する。参加費や申し込みなどは不要で、気軽に参加できるという。
ほかにも、シェービングのコツをプロが伝授するイベントや、初めての一眼レフ講座なども開催予定。
宅配サービスとして、「スーパーエクスプレスサービス」も開始する。中央区・千代田区・港区在住の個人、法人を対象にしたサービスで、当日の15時までに注文すると最短3時間で配達する。
冷蔵庫などの大型家電から、ティッシュなどの生活用品まで、約400万アイテムに対応。配達料は無料で、注文はウェブから行なう。会員登録も不要で、気軽に注文できるという。