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今冬は北海道電力で6%以上の数値目標

 政府は1日、電力需給に関する検討会議を開催し、今冬の節電目標などを決定した。

 今冬の節電目標は、沖縄電力を除く9電力会社で設定された。北海道電力のみ「6%以上」の数値目標が設定され、北海道電力以外の8電力会社は「数値目標なし」となった。

 北海道電力の数値目標設定期間は、12月9日~2014年3月7日の平日で、時間帯は16時~21時となる。

今冬は、全電力会社で3%以上の予備率が確保できたが、北海道電力のみ「6%以上」の数値目標が設定された(経産省発表資料)

 北海道電力については、本州との電力融通のための連系線の容量が小さいこと、電力需要に対して発電機1台が占める割合が高く故障の際に影響が大きいことなどから、「電源脱落リスクへの特段の対応が必要」とされた。

 また、他の電力会社でも、電力需給の逼迫を避けるために、すでに定着している節電行動が確実に行なわれるように促す必要があるとした。

 今夏の電力需給についての検証では、いずれの電力管内においても、必要とされる予備率3%は越えており、需給逼迫には至らなかった。しかし、火力発電所の計画外停止は2012年から、ほぼ横ばいの状態であり、引き続きリスク要因として考慮が必要としている。

今夏の需給状況のまとめ。8月19日~22日の残暑が需要ピークとなった管内が多い(同)
火力発電所の計画外停止は、昨年並み。老朽施設も多く、なかなか下がらない(同)

伊達 浩二