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パナソニック、音量不足の防犯ブザーを無償交換

~部品のばらつきと製造工程の管理不足が原因

 パナソニックは、防犯ブザー「110番ブザー BH-224P」の一部に、音量不足などの不具合があり、「パワー110番ブザー BH-210P-R」と無償交換すると発表した。BH-224Pは、2003年3月に発売された製品で、NationalおよびPanasonicのブランドで約38万台販売されている。

交換対象となった「110番ブザー BH-224P」
代替品として送付される「パワー110番ブザー BH-210P-R」。本体色はレッドとなる

 BH-224Pは、国民生活センターが実施した防犯ブザーのテストにおいて、音量試験において5個中5個が規定の音量に達しなかった。さらに、落下試験後も5個中3個が音が小さくなるなどの故障が発生した。これらのテストは、電池工業会が制定した防犯ブザーの規格に基づいたものであり、それを満たしていない結果となった。

 パナソニックでは、この結果を受けて調査を実施したところ、部品のばらつきと製造工程の管理不足により、製品の一部に音量試験および落下試験後の音量値で、規定値を下回るものがあることを確認したという。すでにBH-224Pについては「生産終了」とされている。

 交換の申し込みは、告知ページに記載されている「110番ブザー市場対応窓口」のフリーダイヤル電話にて受け付ける。受付時間は9時~17時。土日祭日を除く平日のみ受け付けるが、9月21日から23日の連休期間中は受付を行なう。IP電話からは接続できない。

 なお、代替品として送られるBH-210P-Rは単五乾電池2本を必要とするが、今回の交換分については乾電池が同梱される。また、本体色はレッドとなる。

伊達 浩二