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ノーリツ、家庭の給湯エネルギーの約半分を太陽熱でまかなう給湯システム

~エコジョーズも採用。年間4万円以上のガス代削減効果も

SOLAMO 集熱器と貯湯ユニット

 ノーリツは、太陽エネルギーを利用してガス代を削減する、太陽熱利用ガスふろ給湯システム「SOLAMO(ソラモ) VF-4200-BL/VF-6200-BL」を、4月1日に発売する。希望小売価格は、集熱面積が4平方mのVF-4200-BLが757,890円、6平方mのVF-6200-BLが837,690円。

 SOLAMOは、一戸建て住宅の屋根に設置した集熱器(ソーラーパネル)でお湯を温め、熱が足りない場合はガスを使って沸かす、太陽熱とガスを併せた給湯システム。家庭で給湯に使用するエネルギーのうち、VF-4200-BLの場合は約46%、VF-6200-BLの場合は約61%を、太陽エネルギーでまかなえる仕様となっている。日照時間が長い夏場の利用率は約74%、短い冬場でも約29%利用できるという(VF-4200-BLの場合)。

 また補助熱源機には、従来給湯器よりも省エネ性能が高い「エコジョーズ」を採用。VF-4200-BLを、従来システム「VF-4140-BL」と比較した場合、ガス代は年間9,000円、CO2排出量は約122kg削減できるという。また、非エコジョーズタイプの給湯器から買い換えた場合、ガス代は年間約46,000円、CO2排出量は約572kg削減できる試算となっている。

従来モデル「VF-4140-BL」と比較した年間のガス代

 リモコンには、太陽熱とガスの利用状況、節約状況がグラフなどで確認できるモニターを採用。補助熱源機を燃焼させず、太陽熱で温まった湯を優先的に使用する「太陽熱給湯」ボタンも搭載している。

 さらに台所用リモコンでは、手持ちの音楽プレーヤーを接続することで、キッチンや浴室で音楽を流すこともできる。音量は台所・浴室それぞれのリモコンで操作できる。

 集熱器の設置には、太陽光発電システムで使用する取り付け金具を使用する。このため、従来モデルでは取り付けられなかった金属屋根やアスファルトシングル屋根にも、直付け設置が可能となった。このほか、太陽光発電システムを組み合わせた「ダブルソーラー」にも対応する。

リモコン。太陽熱利用状況やグラフなど、エネルギーの“見える化”を図っている
太陽光発電システムと組み合わせた「ダブルソーラー」も利用できる

 貯湯ユニットは、従来モデルの140Lから200Lに拡大。建物の美観を損なわない、高さを抑えたデザインを実現したという。

 ノーリツによると、10月1日より施行される住宅・建築物の省エネ法の改正により、住宅の1次エネルギー消費量は一層の削減が求められるものの、本製品を使うことで、給湯エネルギー消費量の削減効果が見込めるとしている。

正藤 慶一