ティファール、強力スチームと使いやすさを兼ね備えたコードレスアイロン
フリームーブ9940 |
ティファールは、強力スチームと使いやすさを兼ね備えたコードレスアイロン「フリームーブ9940」を9月上旬より発売する。希望小売価格は23,000円。
ティファールから発売する初めてのコードレスアイロン。同社では、使いやすいアイロンの条件として「強力スチーム」、「熱保持力」、「適度な本体重量」、「かけ面のすべりの良さ」、の4つを挙げ、これらの条件を満たすためには、コード付きアイロンが最適だとし、コードレスとコード付きを切り替えて使用できるタイプのアイロンは過去に発売しているものの、コードレスアイロンは展開していなかった。
ティファールが考える使いやすいアイロンの条件 | 給水口は本体上部に設けられている | 充電台 |
操作部 | 手に持ったところ | かけ面 |
今回発売する「フリームーブ」では、コードレスアイロンでありながらも、そ上記の条件を全て満たしている点が特徴。まず、強力スチームについては、かけ面に設けた76個のスチーム孔から1分間に最大100gの大量スチームを噴射。繊維の奥深くまでスチームが浸透し、頑固なシワも簡単にほぐせるという。
かけ面の拡大図。76個のスチーム孔が設けられている | 1分間に最大100gの大量スチームを噴射する |
また、従来のコードレスアイロンで特に問題だった「熱保持力」については、同社従来比約1.4倍のアルミニウムの塊を内蔵した。アルミニウムは、熱保持率が高いとされる鉄の約2倍の熱容量があり、一度温度が上がると、冷めにくい特性があるという。同社の従来製品(コードレス切り替えタイプの製品のコードレス使用時)に比べても、熱保持力が圧倒的に優れている。なお、アルミウムは、金属の中でも比重が軽いため、扱いやすさに関しても問題ないという。
アイロン内部にアルミニウムの塊を内蔵している。熱保持率が高く、熱が冷めにくいという | 同社従来品に比べても、熱保持率が優れている(左の表) |
本体重量は1,350g。ティファール担当者によると、「日本のコードレスアイロンは軽くて小さいものが多いが、衣類のシワを伸ばすためには、重くて大きい方が良い」という。これは、衣類のシワを伸ばす際には上から力をかける「プレス力」が重要だから。軽くて小さいアイロンの場合、アイロンに重みがないため、自分の力を加える必要があるが、本体重量があるアイロンの場合、アイロン本体の重みで生地をプレスしているので、余分な力を入れる必要がなく、作業がスムーズに進むという。
アイロン本体が軽いと、自分の体重をかけてプレスするため、疲れやすいという | フリームーブでは、ある程度の本体重量があるため、自分で力を加える必要がなく、作業がスムーズに行なえるという |
かけ面については、温度が上がるほど滑りが良くなる「特殊セラミック加工かけ面」を採用。熱を保持すると、指1本でもなめらかに動かすことができるという。かけ面の形は、全てが曲線に囲まれた菱形に近い「ダイヤモンド型」を採用。前後左右どの方向にも自在に動くため、アイロンジワができにくいという。
洗濯アドバイザー 中村佑一氏 |
会場には、会場では、洗濯王子の愛称で知られる洗濯アドバイザー 中村佑一氏による実演も行なわれた。中村氏は、以前からコード付きのアイロンを愛用しており、コードレスのアイロンはダメなイメージがあったという。「最初ティファールさんからコードレスアイロンを作ったと聞いたときは『あーやっちゃったなー』って思いました。ティファールのアイロンは以前から使っていますし、コードあってこそのティファールだと思っていましたから」
しかし、実際に使ってみると「その性能に驚いて、ちょっと感動すら覚えました」と話す。会場では実演しながら、製品の魅力を説明。「アイロンで、大事なのは本体の重みに加えて、かけ面の滑りの良さも重要。フリームーブでは本当に力を入れずに作業ができます」
また、従来のコードレスアイロンとの差については「コードレスアイロンは、最初はいいんですが、後半は熱が下がってきてしまうのが問題でした。そのフリームーブはシャツの半分くらいは余裕で熱が維持されています。スチーム量、かけ面の滑りの良さ、熱の持ちが良い、ここまで兼ね備えているコードレスアイロンはフリームーブしかないですね」と製品の魅力を語った。
会場ではフリームーブを使った実演も行なわれた | 熱保持率が高く、1回でシャツ半分程度を楽にアイロンがけできるという | こちらはアイロンがけしていないシャツ |
そのほかの機能としては、衣類をハンガーにかけたままスチームを噴射してシワを整える「バーチカルスチーム」機能、アイロンを本体に戻さずに8分間経つと自動で電源が切れる「自動停止安全装置」機能、レバーを合わせるだけで、自動的に布地に最適な温度とスチーム量を調整する「2in1コントロール」機能、カルキ成分の凝固を取り除きスチーム孔の目詰まりを防止する機能などを搭載する。
本体サイズは、125×270×155mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1,350g。中水量は250g。消費電力は1,400W。
下位機種として、最大スチーム量90gで、かけ面の素材が異なる「フリームーブ9930」も同時発売する。希望小売価格は21,000円。
(阿部 夏子)
2012年7月11日 14:38