関西電力、大飯原発3号機が7月上旬に再稼働決定

~4号機も7月中旬以降に再稼働

 関西電力は16日、大飯原子力発電所3号機および4号機について、国から再稼働の判断が降りたと発表した。

 3号機(118万kW)は7月上旬に、4号機(118万kW)は7月中旬から下旬に再起動される予定。それぞれ、再起動後数日で通常運転に復帰する。

 国内の原子力発電所は、東日本大震災およびそれに伴う東京電力福島第一原発の事故以降、定期検査からの再稼働が行なわれていなかった。5月5日に北海道電力泊原発3号機が定期検査入りで停止してから、国内の商業原子力発電所はすべて停止している。

 また、経済産業省は、大飯原発に対し「福島事故後初の再起動となることを踏まえ、万が一事故が発生した場合の緊急対応に万全を期す観点から、特別な監視体制を整備することで、住民の「安全・安心」に万全を期す」として、「特別な監視体制」を整備すると発表した。

 関西電力管内では、今夏は445万kWの電力が不足するとして、7月2日から15%を目標とする節電が要請されている。大飯原発の再稼働によって、電力需給状況は改善される見込みだが、現時点では節電目標は変更されていない。また、関西電力に送電するために、5%の節電目標が設定された中部/北陸/中国電力についても、現時点ではそのままの状況となっている。

大飯原発再稼働までの作業工程。起動に向けての作業に「約3週間(約18日~22日)」かかるとしている


(伊達 浩二)

2012年6月18日 00:00