センチュリー、緊急地震速報を知らせる専用タブレット「地震の見張り番」

地震の見張り番 PLUS ONE JMB-H1

 センチュリーは、緊急地震速報を知らせる専用タブレット「地震の見張り番 PLUS ONE JMB-H1」を5月11日より発売する。法人を対象とした製品で、価格は放送設備への接続工事込みで37万円前後。

 緊急地震速報を知らせる専用タブレット。緊急地震速報を受信すると、自動でポップアップ画面を表示し、「予測震度」「到達秒数」「震源地」「マグニチュード」「震源の深さ」を画面と音で知らせる点が特徴。


本体正面と背面

 気象庁が発表する緊急地震速報は、テレビ、ラジオ、携帯電話などの一般利用者に発信される「一般向け」と、企業や商業施設、学校といった特定の利用者に配信される「高度利用者向け」がある。地震の見張り番では、「高度利用配信」を情報源に利用する。

 さらに、地震の見張り番を設置した場所の緯度、経度、地盤増度を登録する「現地演算方式」では、ピンポイントの震度と揺れの到達秒数を知らせる。

 情報配信料は無料。同社では、「高度利用」と「現地演算方式」を組み合わせることが、現在最も早く、精度の高い地震速報システムとしている。ただし、端末の耐用年数を5年としており、6年目には端末の買い替えが必要となる。

 機能面では、発報する震度を震度1~7の間で随時変更できる。また今後、地震だけでなく、津波・火山情報も知らせる機能をアップデートする予定という。

 学校やオフィス、病院といった施設の設置に適している。施設の放送設備と接続するため、施設内の人々に地震速報を音声ですみやかに知らせる。

 また、2種類のシミュレーション訓練機能を搭載する。過去の55件の地震データを基に、何秒後に揺れが到着するかシュミレーションできるほか、任意で震度や到達秒数を設定し、避難訓練を行なうこともできるという。

放送設備と接続すれば、施設内の人々に地震情報を知らせる

 液晶パネルには、8インチフルカラー液晶を採用した。バックライトにはLEDを採用し、バックライトの寿命は最低20,000時間としている。

 本体サイズは210×32×151.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約500g。






(小林 樹)

2012年5月11日 00:00