ヤマダ電機、「LABI新宿東口館」を明日オープン

~新宿はヨドバシ/ビック/ヤマダによる激戦区に

LABI 新宿東口館の外観
 ヤマダ電機は、16日10時にオープンする「LABI(ラビ) 新宿東口館」について、報道関係者を対象とした内覧会を、15日実施した。


 LABI 新宿東口館は、同社の都市型ストアブランド「LABI」の17店舗目となる家電量販店。所在地は新宿区新宿3-23-7で、新宿大ガード東交差点前のビル「ユニカビル」内に入店する。ビルは地下2階、地上9階建てだが、売り場は地下2~7階となる。売り場面積は約7,880平方m(約2,400坪)。ヤマダ電機の店舗では、池袋の日本総本店、高崎、なんば、品川大井町に次ぐ広さとなる。営業時間は午前10時から午後10時まで。

所在地は新宿区新宿3-23-7。新宿大ガード東交差点前すぐにある。新宿駅東口からは徒歩1分程度と近い歌舞伎町方面からは靖国通りを渡ってすぐ新宿駅から歌舞伎町へ続く道にも、入り口が設けられている

店内からはJRの電車も確認できる。通勤や通学の途中で店舗を知った人も多いだろう店舗地図。営業時間は午前10時から午後10時まで日替わりのオープニングセールを知らせるチラシ。なお、池袋と渋谷の店舗でも、新宿東口館オープンを記念したセールが行なわれる

 同店舗は、女性をターゲットとしている点も特徴。そのため、地下2階では女性向けの化粧品を取り扱っており、2階では携帯電話やデジカメなどをデコレーションするコーナーも用意されている。

 会見に出席したヤマダ電機 代表取締役社長兼代表執行役員COOは、新宿東口館のコンセプトについて「『明るく、楽しく、やさしい』お店がモットー。都会にありがちな狭苦しい店舗ではなく、通路も広く取って開放感のあるお店にしていきたい。女性に支持されれば、男性にも支持されると思っている」と説明した。

 さらに、海外からの来店に対応するよう、英語や中国語、韓国語に対応するスタッフも採用しているという。

“女性向け”店舗ということで、地下に化粧品売場を設置。ヤマダ電機の子会社の化粧品も販売している2階には携帯電話などモバイル機器を“デコれる”コーナーも用意売場には女性向け製品を特化した棚も多数設けられる

ヨドバシ、ビックが同居する激戦区も「まだ顧客を拾いきれていない」

ヤマダ電機 代表取締役社長兼代表執行役員 COO 一宮忠男氏
 今回の出店により、新宿はヨドバシカメラ、ビックカメラという大手家電量販店が並び立つ家電の激戦区となる。出店意図について、一宮社長は「我々が出店する際には『マーケット性』『立地』『競合店』の3点を重視している。新宿には(ヨドバシ・ビックという)先輩の2店舗があるが、新宿は1日約350万人の乗客数を抱えており、まだまだ顧客を拾いきれていない。それだけのマーケット性がある」と、新宿という立地の良さを指摘した。

 初年度の売上は500億円を想定。一宮社長は「これはなんば店と同じ額。ヨドバシの本店さんやビックさんはそれ以上売っていると聞いているので、上回りたい」と話す。

 同社ではまた、新宿西口にも新店舗の用地を確保しているが、これについて一宮氏は「「ここ(新宿東口館)だけではお客様をカバーしきれない部分もある。西口と東口では、客層も若干違ってくると思うので、そういった客層にふさわしい店舗を出店したい」と説明。さらに、有楽町の西武百貨店の跡地に出店するという一部報道については「相手先があってのことなので、この場では詳細を申し上げられない」としながらも、「先ほど挙げた『マーケット性』『立地』『競合店』の3つの条件が合えば、展開していこうと思っている」と、出店の可能性を示した。



フロア構成図
 各フロアの構成は、地下2階が理美容・健康家電、化粧品。地下1階がオーディオ機器やデジタルレコーダー。1階がテレビ。2階が携帯電話とデジカメ。3階がパソコン。4階がパソコンソフトと周辺機器。5階がエアコンなど季節家電や調理家電。6階が冷蔵庫・洗濯機・照明器具。7階がゲーム類。

 以降、写真を中心に店内のようすを地下フロアから順に紹介する。

地下2階――健康・理美容家電・化粧品

 地下2階はマッサージチェアなどの健康家電や、ドライヤーやシェーバーなどの理美容家電フロア。家電量販店ではあるが、女性向けに化粧品や美容サプリを取り扱っているところも特徴だ。

 また、地下街「新宿サブナード」への出入口も用意。西武新宿駅や地下鉄から、屋外に出ずに入店できる。

地下2階は、女性客を想定して化粧品や美容サプリメントなどの商品を用意家電量販店に資生堂のロゴがあるのは珍しいエスカレーター脇には、コーム付きドライヤーがズラっと並んでいる
新宿サブナードへの出入り口もある。西武新宿駅や地下鉄のアクセスも便利マッサージ機の体験コーナーもある地下2階はピンク色の色使いがメインだが、シェーバーコーナーだけはメンズということで青いランプが点灯している

地下1階――デジタルレコーダー・オーディオ・時計

デジタルレコーダーは地下1階。iPodやウォークマンなどのオーディオ機器もこのフロアになる。地下道の出入り口はなし女性向けイヤホンコーナーが用意されている時計も取り扱う

1階――液晶テレビ・プラズマテレビ


1階はテレビ。天井が高いため開放感があるワンセグテレビコーナーもあるデジカメなどで使用頻度の多いメモリーカード類も1階で扱っている

2階――携帯電話・デジカメ・デコレーションコーナー

専門スタッフがモバイル機器をデコレーションする「デコレーションコーナー」は2階
 2階で特徴的なのが、携帯電話などのモバイル機器をスタッフに飾り付けてもらう「デコレーションコーナー」だ。

 デコレーションできるモバイル機器は、ノートパソコン(ネットブック)、携帯電話、コンパクトデジタルカメラ、ニンテンドーDS。価格はデコレーションの内容になって異なるが、携帯電話では2,980円の均一価格でデコれるサービスもあった。

 同サービスは池袋のモバイルドリーム館でも実施されている。スタッフによると、男性客も意外と多いとのことだ。

 なお、デコレーションの部材も販売されているため、自分で飾り付けることも可能。

店内に展示されているデコレーション例“デコれる”のは、モバイルパソコン、携帯電話、デジカメ、ニンテンドーDSの4種類各種デコパーツも用意されている。自分で装飾するのももちろん可能だ
2階でメインとなるのは、デジタルカメラと携帯電話女性用デジカメの棚も設けられている

3階――ノートパソコン・デスクトップパソコン

3階はパソコン売こちらも女性向けの棚が設けられているデスクトップパソコンもあるが、ノートパソコンの売場面積の方が広い


4階――パソコンソフト・周辺機器

4階はパソコン周辺機器。奥には福袋の存在も確認できるまたもや女性向けの棚が登場。オシャレなUSBメモリが並んでいる中古パソコンも取り扱う


5階――エアコン・既設家電・調理家電・オール電化

 5階はエアコンや調理家電。イメージカラーも目にやさしいグリーンの配色となっている。このフロアには、コンシェルジュが家電購入時のアドバイスをする「ご相談カウンター」が設けられている。

5階の季節家電コーナーでは扇風機が並んでいた。ダイソンの羽のない扇風機「エアマルチプライヤー」も体験できるエアコンは使用シーン別に並んでいる炊飯器やオーブンレンジなど調理家電も5階
コーヒーメーカーの品揃えは充実しているこちらが家電の相談をコンシェルジュが受け付ける「ご相談カウンター」三菱・シャープ・サンテック製の太陽電池も並んでいた


6階――冷蔵庫・洗濯機・照明器具


冷蔵庫と洗濯機のフロアは6階。手前から小型の製品を置くことで、見通しの良いフロア作りを心がけているという
 6階は洗濯機や冷蔵庫などの生活家電のフロアとなる。フロアに入って手前側に洗濯行きなど小型の機器を設置し、奥に大型の冷蔵庫を設置することで、見通しの良いフロアにしているという。

 また、これまではあまり店頭に置かれることのなかったワインセラー売り場も用意。質感やサイズ感を実際に手にとってから購入できるようにしている。

あまり店頭に置かれることが少なかったというワインセラー売り場も用意LED電球の特設コーナー白熱電球や電球形蛍光灯は、LEDよりも地味な扱いとなっている

7階――ゲーム

7階は、フロア中央にパーテーションを設けて、一方を任天堂フロア、もう一方をソニーフロアとしている珍しい構造
 7階フロアは、中央にパーテーションを設置し、片方がニンテンドーDSやWiiの関連商品を扱う「任天堂フロア」、もう片方がPS3やPSPといった「ソニーフロア」となっている。

 両フロアともに試遊機を用意。特にソニー側は、PS3が4台、PSPが16台と多くの試遊機が備えられている。

 なおXbox360は、ソニー側のフロアに配置されていた。

WiiとDSの試遊スペースも用意されているソニーフロアには、PS3は4台、PSPは16台の試遊機が用意されている中古ソフトも取り扱う(写真はDSソフト)



7階には休憩スペースが設けられているエレベーターは4基。写真の3基に加え、線路側にもう1基用意されているエスカレーターは上下1組が用意される

※記事中の価格やポイント還元率は、当日の取材時点のものであり、これらの価格およびポイント還元率で販売されることを保証するものではありません。



(正藤 慶一)

2010年4月15日 17:49