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パナソニックの掃除機は「ミスト」で汚れ落とす 水拭きとの違いは?

パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」

パナソニックは、業界初となる「マイクロミスト」で微細なゴミまで集めるスティック掃除機「MC-NX810KM」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。

新機能のマイクロミストで、より清潔さを追求

コードレススティック型に、自動ゴミ収集機能のクリーンドックが付いたセパレート型掃除機の新モデル。ダストボックスを充電スタンド側に一体化させたことでゴミ捨ての手間を省く。メンテナンスの簡単さが好評で、シリーズ累計販売台数は22万台を超えた。

パナソニックのセパレート型はシリーズ累計22万台を突破

新モデルは、一度の掃除機がけでサラっとした心地のいい床を実現するという「マイクロミスト」を噴霧する新機能が最大の特徴。同社調査において、フローリング掃除で約4割の人が掃除機をかけた後に拭き掃除も行なっているという、高い清潔志向が現在も続いていることを受けて開発された。

内蔵する給水タンクからノズルに水を注入し、床面に向かって約10μmのミスト粒子を噴霧。目に見えないゴミに付着させ、床の窪みに潜んでいた細かなゴミを浮き上がらせる。

マイクロミストが出る仕組み

ブラシに付着したミストと、目に見えないゴミに付着したミストとが引き寄せ合う「液架橋力(えきかきょうりょく)を応用。これまでの掃除機では取り切れなかった細かいゴミまでキャッチして吸い込む。床のわずかな凹凸に入り込んだゴミまで吸着し、一度の掃除機がけで仕上げ拭きまで行なえる。

ハウスダストの表面にミストが付着、床から浮き上がらせて取りやすくする
コンパクトな給水タンク
掃除中の様子。先端からミストが出て、その場所を掃除する

なお、水拭きとは異なるため、こぼした液体や、液体などが乾燥して付着した汚れは取れないという。2023年ごろから他社が発売している水拭き掃除機に比べたマイクロミストのメリットは、水そのものではなく微細なミストを使うことにより掃除後の汚水処理の手間を省けるほか、少ない水で掃除できるため本体が重くならないこと。フローリング以外の畳などにも使いやすいため、より日本の家屋に適した掃除機として提案する。

なお、ミストを出したくない場合はヘッド部のスイッチでオフにできる。

じゅうたんや畳など水拭きできない場所も掃除できる
ミストはスイッチでオフにできる

また、クリーンドックに集めたゴミには水分が残らず、イヤなニオイのもとにならないのも微細なミストを使用する利点。1回の給水で掃除できる時間は約16~28分。クリーンドック内は、ナノイーXが菌の繁殖やペットの毛のニオイなどを抑えて清潔を保つ。クリーンドック内の紙パックのゴミ捨て頻度は約3.5カ月に1回。

クリーンドックは紙パック式

ノズル部は、ブラシの密度をアップさせ、新たなリブ構成を採用した「からまないブラシPlus」を搭載。また、家具下など暗い所の見えにくいゴミも浮かび上がって見えやすくし、ゴミの取り残しを防ぐためのLEDライトも備える。

からまないブラシPlus
ブラシを収める部分にリブ(突起)を設けて、髪などが絡まる前に取りやすくした
小型のハイパワーモーターや、キレイになったことを知らせるクリーンセンサーも搭載

クリーンドック部分には再生プラスチック材を約60%使用。エシカルと上質感のあるデザインを両立させたという。

LEDライトも備える。ドックには再生プラスチックも使用

本体サイズと重量はスティックが220×202×1,127mm(幅×奥行き×高さ)、1.9kg。クリーンドックが220×331×782mm(同)、3.8kg。

運転音はスティックが約64~59dB、クリーンドックが約69~27dB。

リチウムイオン電池を使用し、使用時間はHIGHモードが約10分、AUTOが約16~28分、LONGが約35分(本体のみ)/約70分(ノズル使用時)。

なお、クリーンドックの付属しないサイクロン式コードレススティック掃除機「MC-SB70KM」も10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。

クリーンドックの付属しないサイクロン式コードレススティック掃除機「MC-SB70KM」さらに省スペースで設置できる