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フランスベッド、頭の涼しさ続く枕 強力な放熱シートでムレ防ぐ

ZUKAN PILLOW(ズカンピロー)の使用例

フランスベッドは、独自の放熱テクノロジーで睡眠時の頭のムレを防ぐ涼感タイプの枕「ZUKAN PILLOW(ズカンピロー)」を4月1日に発売する。価格は16,500円。

眠る時に良いとされる「頭寒足熱」が由来の涼感枕。近年は特に夏場の暑い日が続いていることもあり、就寝時に頭部のほてりやムレ、寝汗などの不快感を軽減して快適な睡眠を手助けするために開発された。主に仰向け寝での使用を想定している。

ZUKAN PILLOW(側カバーを付けた状態)

本体に3つの放熱テクノロジーを搭載。表面にはハチの巣状のジェル層を設け、頭と枕の間を密着させずに空間を作って放熱効果を高めた。この層で独特の浮遊感を持たせ、頭部にかかる圧力を分散。頸椎への負担を軽減するという。

淡い紫色の部分がハチの巣状のジェル層

内部には放熱シート「ラジテック」を2本装備。ドイツで研究された放熱シートで、このシートなしの場合に比べて2.6℃低い表面温度を維持する(試験による6時間経過後のデータ)という。さらに、ウレタンフォームには通気口(ベンチレーション)を備え、頭が動くたびに内部の空気が入れ替わる。

これらの技術によって、頭と首にフィットする低反発タイプの枕ながら、過度な密着によるムレを防いで快適さを味わえる点を特徴とする。内蔵する放熱シートにより、一般的な接触冷感の製品と比べて、涼感が長く続くことも優位点だという。

3つの放熱テクノロジー
放熱シートを使わない枕との比較実験で表面温度に2.6℃の違いが出た

首をのせる部分の高さは、好みに合わせて向きを変えることで調整可能。高さ13cmまたは10cmから選べる。

本体サイズは60×40×13cm(幅×奥行き×高さ)。専用カバーは洗濯可能で、ジェル層が付いた側カバーは手洗いのみできる。本体は洗濯できない。

枕を回転させると高さを変えられる
ジェル層が付いた側カバーと本体
外側に付けるカバーは薄型

寝るためだけではない、新しい価値提案

フランスベッドが行なった「夏の睡眠に関するアンケート調査」(2024年2月、20~60代1,000名)では、夏の睡眠時に寝苦しさを感じる人が全体の80%、そのうち敷き布団やマットレス、枕など寝具のムレを寝苦しさの理由に挙げる人が約43%、寝汗による不快感を挙げる人がそれぞれ約40%だったという。

フランスベッドによる夏の睡眠に関するアンケート

フランスベッドのインテリア商品企画課 百瀬 圭 担当課長は、これまでも同社で横向き寝を想定した枕や、昼間などにスマホを使いながら使う枕、うつ伏せ寝のためのアームホルダー付き枕といった製品を展開して「ただ寝るための道具ではなく、生活の質を高める部分でプラスアルファの価値を提供する商品として開発してきた」と説明。

新たに搭載した放熱シートのラジテックは、シートそのものが体に触れると冷却する性能が高いため、適度な涼感を実現するために、表面ではなく内部に備えたという。組み合わせる専用カバーも、枕の放熱性能を阻害しないように薄手なものを採用している。

フランスベッド インテリア商品企画課 百瀬 圭 担当課長

睡眠に重要なベッドについて、近年ではリクライニングする電動ベッドの売上が伸びているという。これは日本の高齢化だけでなく、若い層でもくつろいでベッドの上でテレビを見るなど「寝るためだけの道具ではない」存在になっていることが背景にあるとのこと。同社では電動ベッドで快適に利用するための枕も製品化。今後も生活の質を高めるための価値を提案していくとしている。

他にもユニークなタイプの枕を展開
電動ベッドと、電動ベッド向けの枕