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去年の灯油は使わないで。石油ストーブ火災を防ぐ5つのポイント

石油ストーブによる火災事故が毎年11月頃から多く発生しているという

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)は、石油ストーブ及び石油ファンヒーターの火災事故を防ぐため、使用前の5つのチェックポイントを10月26日に発表した。使い始めのこの季節こそ正しい使い方を身に付けて、事故を未然に防ぐよう呼びかけている。

1.ほこりがたまっていたら掃除する

石油ストーブにほこりなどが堆積すると、燃焼状態が悪くなったり、炎が逆流して石油ストーブの下からあふれる吹き返し現象が生じてほこりに引火したりするおそれがある。また石油ファンヒーターも空気取込口をほこりが閉塞することで異常燃焼が生じる事故が発生しているという。

そのため使用を始める前に掃除を行ない、シーズン中も定期的に掃除するよう呼びかけている。特に石油ストーブの置台や燃焼部位の近くなどにほこりがたまらないようにすることが重要としている。

置台にたまったほこり等をしっかり掃除する

2.対震自動消火装置と燃焼筒の取り付け状態を確認する

石油ストーブは芯の動きが悪くなると対震自動消火装置が作動しても芯が下がりきらず、消火不良となるおそれがあるため、対震自動消火装置が正しく動作することを確認しておく。確認方法は、機器本体を前後に揺らしたときに、石油ストーブの場合は芯を上げた状態から芯が下がりきること、石油ファンヒーターは使用状態から停止することを確認する。

また石油ストーブは燃焼筒の取り付け状態もチェック。燃焼筒をセットした時や点火操作後には、燃焼筒のつまみを2~3回ほど動かして燃焼筒が正しくセットされているか確認する。燃焼筒が正しくセットされていないと異常燃焼によって炎があふれて火災が発生するおそれや、一酸化炭素が多く排出されてしまうおそれがあるという。

つまみで燃焼筒を回してすわりを確認する

3.燃料は新しい灯油を入れ、ガソリンの誤給油防止を徹底する

石油ストーブ等には新しい灯油を給油する。灯油は劣化するため、昨シーズンの燃料を持ち越して使用することは異常燃焼や一酸化炭素の排出を促進させるおそれがあるという。もし昨シーズンの灯油が残っていた場合は、タンクや機器本体から灯油を抜き、灯油の処分については灯油を購入した販売店に相談する。

また誤ってガソリンや混合燃料を給油すると、たとえ少量の混入であっても火災に至るおそれがあるため、灯油とガソリン等は別の場所で保管する。灯油は灯油用ポリタンクなどの専用容器に、ガソリンは消防法に適合した金属製のガソリン携行缶に入れて保管し、誤給油を防ぐための対策を徹底するよう呼びかけている。

灯油用ポリタンクのラベル表示例
ガソリン携行缶

4.給油口ふたをしっかりと閉める

カートリッジタンクの給油口ふたの閉め方が不十分だったなどで、灯油がこぼれて引火した事例があるという。そのため給油後は、給油口ふたをしっかり閉め、灯油がこぼれないことを必ず確認してから本体にセットする。また給油する際は、必ず先に消火しておく。

もし灯油が機器本体にこぼれた際は、機器内部に浸入しているおそれがあるため使用を中止し、販売事業者や製造事業者に相談する。

給油口ふたを引っ張り、閉まっていることを必ず確認する

5.周囲の物や天井、壁などと十分な距離を確保する

石油ストーブ等に可燃物が近接していたり接触したりしていると、放射熱による過熱や高温部への接触によって、火災になるおそれがあるという。そのため石油ストーブ等を使用するときは、壁や周囲の家具、衣類などから指定された距離をとる。またカーテンや布団など燃えやすく動くものにも注意が必要としている。

取扱説明書に従い、周囲の物や壁との距離を確保する