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高齢者のための電動アシスト4輪自転車レンタル・リース開始。販売は来春以降
2023年10月11日 06:30
電動アシスト自転車や電動カート、電動車椅子の購入・レンタル専門のセリオは、自社開発・製造の電動アシスト付4輪自転車「遊歩リベルタ」のレンタル・リースを開始した。当面は直営する「モビリティショップ」17店舗限定の取扱いとなる。レンタル(プラン名:ショートク)料金は20,900円/月、リース(プラン名:チョートク)料金は6カ月が18,700円/月、12カ月が16,500円/月。なお、価格には納車・引上げ・訪問点検などのサービス料と賠償責任保険が含まれる。販売開始は来春以降で、価格は437,800円の予定。
近年、高齢ドライバーによる重大事故に関心が集まり、免許返納の必要性を感じる高齢者は増えている。しかし、核家族化や地方の公共交通機関の衰退の影響もあり、クルマに代わる移動手段は容易に見つからない現状もある。そんな状況で電動アシスト自転車なども注目されているが、実際に高齢者が乗ろうとすると「ふらついて以前のように乗れない」という現状も。
このような社会背景や課題を念頭に「いつまでも自分のことは自分で」と願う高齢者の免許返納後の選択肢を増やしたい、そんな思いから「遊歩リベルタ」は開発されたという。2輪自転車の運転が困難になった人の身体状況に合わせて車体構造を見直している。4輪ならではの特徴は以下のとおり。
1.こぎ出し・停止が安全
4輪で自立するために、漕ぎ出し時や停車時に足を設置させてバランスを取る必要がない
2.ゆったり安楽な後傾姿勢
ペダルとサドルを斜めに配置し、背もたれを付けることで、後傾姿勢でゆったり乗れる
3.安定のハンドル操作
前カゴがハンドルと連動しないため、荷物をたくさん載せてもハンドルを取られることがない
4.低床・低重心で安心
跨ぎやすい低床フレームと低重心の構造によって、高齢者に安心の自転車を実現
車体サイズは1,585×590mm(全長×全幅)、サドル高は670mm(前後調製範囲60mm)、重量は40.5kg。積載性能は前カゴが8kg、後カゴが18kg。1充電あたりの走行可能距離は42km(オードモード)。
4輪自転車は軽車両扱いだったが、2020年の道交法一部改正によって普通自転車の扱いになった。また、運転者が70歳以上の高齢者の場合は歩道を通行することができる。親が高齢で免許を自主返納している場合は、まずはレンタルで試してから購入の検討できるのはありがたい人も少なくないだろう。