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シャープと中部電力、節電需要に合わせて家庭の蓄電池を自動制御するサービス

シャープ製の家庭用蓄電池の所有者を対象としたデマンドレスポンスサービス「NACHARGE Link(ネイチャージリンク)」を提供開始

中部電力ミライズとシャープエネルギーソリューション(SESJ)は、シャープ製の家庭用蓄電池を所有する人を対象としたデマンドレスポンス(DR)サービス「NACHARGE Link(ネイチャージリンク)」の提供を9月5日に開始した。

「NACHARGE」は、再エネの発電状況や電力の需給状況を踏まえた協力依頼に合わせて、ユーザーが「節電」「電気の使用時間の変更」などのアクションを実施すると、その実績量に応じたポイントが付与されるDRサービス。ポイントは電気代の支払いに使えるほか、Tポイントなどへの交換もできる。

「NACHARGE Link」は「NACHARGE」の機能を拡充したもので、ユーザーが所有するシャープ製の家庭用蓄電池を、DRの協力依頼の時間帯に合わせて中部電力ミライズが制御する。

元々、シャープ製の家庭用蓄電池は、シャープが提供しSESJがサーバー運用を担うクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」に対応している。各家庭の生活パターンなどをAIが学習し、太陽光発電でつくった電気を効率的に自家消費することで、電気料金の削減に寄与している。

今回、「NACHARGE Link」と連携することで、DRサービスの利用も可能となった。

「NACHARGE Link」では、「COCORO ENERGY」の遠隔制御機能によりDRの依頼内容を優先した充放電の制御が自動的に行なわれる。ユーザーは特にアクションしなくても手軽にDR実績量に応じたポイントを獲得でき、再エネの利用拡大にもつながるとしている。