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脳が眠る枕が新しくなった「ブレインスリープ ピロー」高いフィット感と通気性

ブレインスリープ ピロー

ブレインスリープは、“脳まで眠る枕”の「ブレインスリープ ピロー」をリニューアルして9月21日より発売する。価格は33,000円で、高さ6/8cm(最低/最高部)の「ロー」、9/11cm「スタンダード」、12/14cm「ハイ」の3製品を用意する。いずれも枕カバー付き。同社サイトでの事前予約は9月7日より受け付ける。

通気性の高さやフィット感などを特徴とするブレインスリープ ピローは、「スタンフォード式 最高の睡眠」の著者である西野精治博士が設立したブレインスリープの製品として最初のモデルが2020年より発売された。

ブレインスリープの廣田敦 代表取締役社長によると、従来モデルの累計販売数は2023年8月時点で16万個を突破。購入者層にも変化があり、2022年5月~8月は男性57%、女性43%だったが、2022年9月~2023年7月では過半数の54%が女性となっている。新モデルは「どんな人にもフィットするような枕」としてリニューアルされた。

ブレインスリープの廣田敦 代表取締役社長
購入者層の変化
現在は最高顧問を務める西野精治博士

3つの改善で「自分だけの枕になっていく」

新モデルは、主に3つのポイントを改善。1つ目は、繊維の最小線径をより細くした「NARROW FIBERS」。太さや密度の異なる繊維を複雑に編み込んだ三次元構造体で構成され、枕全体の重さは従来と変わらずに、繊維の線径をより細くして密度を向上。構造体にバリエーションが生まれて繊細かつしっかり頭を支えるという。

カバーを外した本体
使用例
繊維の最も細い部分がさらに細くなり、密度を高めつつ通気性の高さは確保したという
左が従来モデル、右が新モデル

2つ目は、特徴である上中下3層構造の最適化。上面は頭の形にフィットする柔らかい「アジャスト」、中央は頭や首を支える「サポート」、下面は硬く空気が抜けやすい「ベース」で構成し、このうちサポート層の密度を従来よりも上げ、ベース層もさらに高密度とした。

3層で構成

従来品は3つの層が平行に配置されていたが、リニューアル品ではアジャスト層とサポート層が、のせた頭と平行になるように最適化された。表面のアジャスト層は頭の形や寝方に合わせてフィットし、反発力がありながらふんわり立体的に頭を包み込む弾力を持つという。

アジャスト層とサポート層

使用していくと徐々に頭になじんでくるという点も特徴。同社のテストによると、頭部圧分布(圧の分散具合)において、1日目は首の部分にも圧が分布していたが、1週間後には軽減。使うほどに頭になじんで「自分だけの枕になっていく」という。

使うほどに頭にフィットするという

3つ目の改善点は、中央が一番柔らかく左右の外側が高密度になる「9GRADATION」。従来はグラデーションが7つだったが9つに増え、より滑らかな寝返りが打てるという。前述した細い線径の繊維により、密度の調整がしやすくなったことで実現した。

中央から左右にかけて9つのグラデーションで硬さが変わる構造
寝返りの抵抗力を抑えた
横向き寝の頭部圧分布測定を従来品とリニューアル品で比較
中央は柔らかく、外側へ向かって徐々に硬くなるグラデーションがより滑らかに

仰向け、横向き、うつ伏せなどどの寝方にもフィット。横寝しても頭が沈み込みすぎない最適な硬さとしている。そのほか、耐久性も従来比で10%向上したという。従来モデルと同様に本体はシャワーなどで水洗いできる。

シャワーなどで水洗いできる

本体サイズは、ローが60×35×6/8cm(幅×奥行き×高さ)、スタンダードが60×35×9/11cm(同)、ハイが60×35×12/14cm(同)。耐用年数は、使い方や体形などにも左右されるが2年が一つの目安だという。

左がロー、右がハイモデル

ピローカバーは2種類を用意。通気性の良い「アクティブエアー」(ポリエステル100%)のカラーがホワイト、ネイビー、グレー、ブラウン。オーガニックコットンを使った「オーガニックスリープ」(コットン100%)のカラーはクラウドホワイト、サンドベージュ、ストーングレー、ミッドナイトネイビー、テラコッタ。

カバーは2種類

新しくなった「スタンダード」モデルを従来モデルとの比較で体験してみた。新モデルは、仰向けから横向きの状態に頭を転がすと、端まで行けば硬くなったのが分かるが、その途中で段差のような引っ掛かりはなく、滑らかに動ける。フィット感が高まったためか、首まわりも柔らかいのにしっかり支えてくれたため、頭だけでなく首の付け根から全体を優しく包まれる感触が心地よかった。使い続けると自分の体になじんでいくとのことだが、どのようにフィット感が増していくのか、気になるところだ。

実際に寝てみると、仰向けから横向きへ、シームレスに移動できた