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衣類のシミをこすらず落とすシャープの超音波ウォッシャー。漂白剤にも対応

超音波ウォッシャー「UW-X1」

シャープは、超音波で衣類の部分汚れをすばやく落とす「超音波ウォッシャー UW-X1」を、7月14日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,000円前後。

ポータブルかつハンディタイプの超音波ウォッシャー。洗面台などで、衣類の部分洗いをするのに適している
超音波ウォッシャーで実際に汚れを落とす様子

毎秒約38,000回の超音波振動を発生させるデバイス。水を含んだ繊維の隙間に、真空の泡を発生させて、泡が弾ける時に生じる強力なパワーで、汚れを弾き飛ばすという。

使い方は、水に浸した汚れた衣類を、電源を入れた同機の先端(超音波ホーン)で撫でるように触れていき、最後にすすぐだけ。こすったり叩いたりして洗う場合に比べ、衣類に優しく布の傷みを抑えながら汚れを手軽にすばやく落とせるという。

毎秒約38,000回の超音波振動で、水を含んだ繊維の隙間に、真空の泡を発生させる
洗浄のメカニズム(イメージ)
水に浸した汚れた衣類を同機の超音波ホーンで撫でるように触れていき、すすぐだけ

同社の洗濯機の商品企画部・金光郁美さんは次のように語る。

「超音波洗浄はクリーニング店の染み抜きでも使われています。周波数を変えることで様々な分野で応用されていますが、衣類が傷みにくく、なおかつ汚れ落ちがいい、衣類にとってベストな周波数は、この超音波ウォッシャーが採用している毎秒約38,000回だと考えております」

この振動回数は従来機と同じだが、より出力を高めたことで、汚れ落ちスピードを約25%向上させたという。具体的には、従来機で7Wだった消費電力を10Wに変更している。

「出力を高めたことで、ワイシャツの襟汚れであれば、約45秒ですばやくキレイに落とせるようになりました」(金光さん)

商品企画部・金光郁美さん

また新たに、衣料用の酸素系漂白剤との併用が可能となった。これにより、衣類の黄ばみや時間が経った食べこぼし汚れ、マスク着用で流行した色落ちしにくい口紅など、洗濯機や手洗いでは落ちにくい汚れも洗浄できるようになったとする。ただし、ヘアカラーやマニキュアなど、色を染めてしまうようなものの汚れは、落とせないという。

これは、超音波ホーン(金属の先端部分)に強化アルマイト加工を施し、表面の被膜を同社従来機比で約2倍の厚みにして耐久性を高めたことで可能となった。

発表会では、衣料用の漂白スプレーを使った洗浄も行なわれた。前述の金光さんの説明によれば、まず汚れを落としたい部分にスプレーを吹きかけて1分ほど放置する。その後に水に浸して1分ほど経ってから、同機で超音波洗浄していくと、より汚れが落ちやすいという。

超音波ホーンに強化アルマイト加工を施し、耐久性を高めたことで、衣料用の酸素系漂白剤との併用が可能となった

ワイシャツの襟汚れやブラウスについた化粧品汚れなど、洗濯機で洗える衣類の予洗いのほか、スニーカーについた泥汚れやぬいぐるみの黒ずみ、型崩れが心配な帽子やコートの皮脂汚れ、ソファやラグなどの布製家具にこぼした飲料汚れなど、丸洗いしにくい布製品の部分洗いにも活用できる。

ソファなどの布製家具にこぼした飲料汚れなども洗える

置くだけで充電できる、専用充電台を新たに付属。これまでより容易に充電可能で、サッと取り出して使える。

専用の充電台が付属し、置くだけで充電が始まる

また、環境に配慮したエコパッケージを採用。緩衝材にサトウキビの搾りかすを活用したバガス配合紙を使用し、パッケージのプラスチック使用量を従来機比で約94%削減したという。

容量900mAhのニッケル水素蓄電池を内蔵し、充電時間は約5時間、使用可能時間は約15分。

本体サイズは約40×40×168mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約206g。充電台とACアダプターが付属。本体カラーはシルバー系の1色。