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家計にやさしい省エネエアコン「ノクリア W」手すき紙のような新デザイン

ノクリア Wシリーズ

富士通ゼネラルは、新しい省エネ基準をクリアしたミドルクラスのエアコン「ノクリア Wシリーズ」を2月23日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円~34万円前後(税別)。

Wシリーズは、2027年を目標年度とする省エネ基準を全8機種で100%達成したのが特徴。物価高や電気代の高騰が進む中で、省エネ設計による節電効果も注目ポイントとなる。なお、入れ替わりとして既存のSVシリーズやHシリーズは店頭からなくなり次第、終了となる。

清潔/除菌のニーズにも応え、手入れの手間を低減しつつエアコン内部の清潔性を高めた「ノクリア クリーンシステム」や、強力な暖房機能などを装備。本体デザインも新しいテイストをとり入れ、室内機の前面に“手すき紙の風合い”を施した。プラスチック感を抑えつつ、温もりを感じさせる仕上げとなっている。

省エネ/節電や清潔などのニーズに応える機能を備えた
設置例

2027年を目標年度とする新省エネ基準を全8機種で達成。新基準は従来より厳しくなっているが、ノクリアは高価格帯のハイエンドモデルだけではなく、コストと機能のバランスが重視されるミドルクラスのWシリーズでもクリアした。

一例として2.2kWタイプは期間消費電力量630kWh、APF(通年エネルギー消費効率)は6.6。エアコンの使用年数を10年とした場合、使用電力量に大きな差が出ることが期待できるとしている。節電機能として、節電設定や電気代の音声アドバイスにも対応する。その日の運転時間の通知や、前日の電気代を超えそうな場合に注意を促すことなどが可能。

製品ラインナップと新省エネ基準の達成状況。Wシリーズは全機種でクリアした(写真右)

インテリアに調和する本体デザインも特徴。手すきで作られる紙のような繊細な陰影を表現する線の紋様を採用した。また、水平や垂直を基調としたフォルムで室内機をスリムに見せて圧迫感を抑えている。

手すきの紙をイメージした本体表面
近づくと細かな陰影がよく見え、凹凸がある手触り

清潔や除菌のニーズに応える「ノクリア クリーンシステム」も搭載。「フィルター自動おそうじ」により、一定時間の運転終了後にフィルターに付いたホコリを自動で除去する。1シーズンから1年に1回程度、ダストボックス内のホコリを除去すると手入れが完了。フィルターの目詰まりによる運転効率の悪化を抑制する。

そのほか、冷房や除湿運転中に発生する水分を利用した「熱交換器加熱除菌」でカビ菌や細菌を除菌。室内機内部は、風の通り道に防カビ効果のある材料を使用してカビの繁殖を抑制する「防カビ送風路」となっている。

フィルター上に付着したウイルス/細菌の抑制、カビ繁殖防止効果に加え、アレル物質(花粉/ダニの死がい/カビ)抑制効果を持つ「ウイルカット・フィルター プラス」も備える。

暖房機能は、霜取り運転で暖房を一時的に停止させる前に、あらかじめ温度を上げておいて室温の低下を抑える「ホットキープ除霜」を行ない、室温を安定させながら効率的に運転する。また、最大12m先まで暖気を運ぶ「ロング気流」と、180度まで暖気を広げる「ワイド暖房」も備える。

室内機の内部

なお、上位機のZシリーズとは異なり「プラズマ空清」や、複眼輻射センサーを搭載しないほか、暖房しながら霜取りするバイパス暖房に対応しないなどの違いがある。より高度な清潔機能や、部屋の環境に合わせた高精度な温度制御を求める場合は、Zシリーズが有利となる。

Wシリーズの室内機の本体サイズは798×385×293mm(幅×奥行き×高さ)。ラインナップは、AS-W223N(6畳用/冷房能力2.2kW)、AS-W253N(8畳用/2.5kW)、AS-W283N(10畳用/2.8kW)、AS-W363N(12畳用/3.6kW)、AS-W403N2(14畳用/4kW)、AS-W563N2(18畳用/5.6kW)、AS-W633N2(20畳用/6.3kW)、AS-W713N2(23畳用/7.1kW)。