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シャープ、小さな屋根にも載せやすい太陽光パネル

住宅用単結晶太陽電池モジュール「NU-228AP」

シャープは、住宅用単結晶太陽電池モジュール「NU-228AP」を5月に発売する。価格は143,000円。

限られた屋根スペースにも効率的に設置しやすい小型サイズの太陽光パネル。公称最大出力は228W。都市部や市街地などの屋根スペースが限られる住宅でも、より多くの太陽電池モジュールを設置できるようにした。

限られたスペースにも設置できるようにした

東京都では2025年度から戸建て住宅を含む新築建物への太陽光パネルの設置義務化が決定する一方、屋根面積の小さな住宅では、限られた屋根スペースに効率的に太陽光パネルを配置できず、十分な設置容量を確保できないといった課題があるとしている。

本機はサイズを小型化したうえ、モジュールの長辺を横方向に設置する一般的な「横置き」に加え、縦方向に設置する「縦置き」にも対応することで、さまざまな屋根形状に合わせ、より多くのモジュールを設置できるようにした。

従来機に比べモジュールの長辺方向を119mm、短辺方向を59mm小型化。例えば都市部の住宅を想定した間口3.0間×奥行3.0間(5,454mm×5,454mm)の切妻屋根の場合、従来機に比べて1列多く設置でき、設置容量が約10%向上するという。

小型化し、縦置きにも対応

モジュールの小型化により、重さは従来機比で2.5kg(約16%)削減。足元が不安定な屋根の上での運搬など、設置作業における施工性が改善し、作業員の負担軽減を実現する。

さらにモジュール変換効率が従来機比で0.6ポイント向上。太陽電池セルの長辺の長さを166mmから182mmに大型化する「セル大型化技術」の採用と、発電に寄与しないセルの角の部分を小さくすることで、発電する有効面積を広げ、発電電流を大電流化し、変換効率をアップした。

本体サイズは1,146×996×38.5mm(幅×奥行き×高さ)。重さは13kg。モジュール変換効率は20%。公称最大出力動作電圧は17.30V。公称最大出力動作電流は13.18A。公称開放電圧は20.84V。公称短絡電流は14.03A。

2.5kg軽量化し、作業負担を軽減
セル大型化技術により変換効率をアップ