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電波のゆらぎで人の動きを感知。低価格なスマート照明がシグニファイから
2022年9月22日 06:30
スマート照明の「Philips Hue」などを展開するシグニファイジャパンは、新ブランド「WiZ(ウィズ)」から、電球やポータブルライトなど9製品を9月21日にAmazonで発売する。価格は1,980円~7,980円。
世界初となるWi-Fiセンシング機能を搭載したスマート照明。人の動きなどによる通信電波の変化を感知することで、部屋に人が入ると照明を自動で点灯させるといったことが可能。Wi-Fi環境があればハブや人感センサーを必要とせず、電球さえあれば照明のスマート化を行なえる。WiZブランドはスマート照明のエントリーモデルとして位置付けられ、Philips Hueはハイエンドモデルとして継続販売される。
Wi-Fiセンシング機能「SpaceSense(スペースセンス)」を同ブランドの照明全製品に搭載する。電波のゆらぎから人の動きを感知し、照明を自動で点灯/消灯させることができる。センシング感度は9段階で設定可能。
本体が送信機/受信機のような役割を持つため、同機能の利用には照明器具が最低2つ必要。照明は電球2つでも、電球とポータブルライトのセットでも、自由に組み合わせられ、2つ以上連携させることもできる。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/n、2.4GHz対応。9月下旬リリース予定のアプリ(Ver.2)から利用可能となる。
アプリでは自動点灯/消灯の設定や調光調色などができる。また多彩なプリセットとオートメーション機能を搭載し、さまざまなシーンに合わせた照明の演出を手軽に利用可能。炎のゆらぎや波など、動きを再現したプリセットも用意する。さらに、起床/就寝時刻を設定するだけで1日の照明の明るさを自動で変化させる「サーカディアンルーティン」機能も備える。
スマートスピーカーなどとの連携も可能。Amazon Alexa、Google アシスタント、Siri ショートカット、サムスンのSmartThings、IFTTTに対応する。
設定が容易な点も特徴。アプリにWi-Fiのパスワードを入力し、製品を認識するだけで完了する。95%の人がWi-Fi接続後30秒以内にセットアップを完了できるという。プライバシーにも配慮し、メールアドレスや電話番号などの個人情報の登録が不要。
求めやすい価格と使いやすさでスマート照明のすそ野を広げる
シグニファイジャパン WiZ事業開発マネージャーの岩下僚さんは、WiZブランドについて「スマート照明市場のすそ野を広げる存在」と位置付ける。世界60カ国で展開され、この度日本初上陸となった同ブランドは使いやすさに徹底的にこだわることで、一般的なスマート照明との差別化を図ったという。
また最大の特徴であるSpaceSense機能の優位性として、一般的なスマート照明は人の動きを感知するために人感センサーを別途用意する必要があるが、同製品は電球さえあればセンシング機能を利用できる。また人感センサーは指向性があるのに対し、Wi-Fiセンシングは空間全体をカバーできるとアピールした。
同社は今後、WiZブランドの製品や同技術を使ったOEMも行なうと発表。OEM提供を通じて、リソースに限りのある中小企業などがスマート照明事業に参入できるように注力するとのことだ。
1,600万色の変化を楽しめるマルチカラー電球
本日発表された製品ラインナップは、電球5種類と卓上ランプ、テープライト、リモコンの計9製品。
「WiZ マルチカラー E26 電球(100W相当/60W相当)」は1,600万色の調色/調光が可能。100W相当の本体サイズは77×139mm(直径×高さ)、明るさは1,520lm、価格は3,980円。60W相当の本体サイズは60×118mm(直径×高さ)、明るさは810lm、価格は2,980円。
昼光色~電球色の調色/調光ができる「WiZ 昼光色・電球色 E26 電球(100W相当/60W相当)」の価格は順に2,980円、2,480円。「WiZ 電球色 E26 電球 60W相当」は電球色のみの調光に対応し、価格は1,980円。いずれも光色以外の仕様はマルチカラーと同様。
卓上で使える「WiZ ポータブルライト Hero」は1,600万色の調色/調光が可能。本体サイズは150×158mm(直径×高さ)、明るさは620lm、価格は5,980円。
間接照明に適した「WiZ LEDテープライト 2M スターターキット」、「WiZ LEDテープライト 1M 延長用」の価格は順に7,980円、1,980円。
スマホやWi-Fiなしで各製品を操作できる「WiZ リモコン」の価格は1,980円。