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タイガー、マスクのままで飲めるストロー付き保冷ボトル。清潔さ強化

真空断熱ボトル「MCS-A050」

タイガー魔法瓶は、ステンレス製ストロータイプの「真空断熱ボトル(保冷専用) MCS-A050」を9月21日に発売する。容量は500mlで、価格は7,150円。

また、同社初となる本体外側に抗菌加工した「真空断熱ボトル MCT-K型」を、同じく9月21日に発売する。ラインナップは、容量350mlの「MCT-K035」、同500mlの「MCT-K050」、同600mlの「MCT-K060」の3サイズ。価格は順に6,050円、6,600円、7,150円。

【訂正】初出時「同社初となる内側も外側も抗菌加工」としていましたが、正しくは抗菌加工は外側のみでした。お詫びして訂正します(16時17分)

真空断熱ボトル「MCT-K型」

マスクをしたままでも飲みやすいストロータイプ「真空断熱ボトル MCS-A050」

ステンレス製ストローが付いた「MCS-A050」

容量500mlの「真空断熱ボトル(保冷専用) MCS-A050」は、マスクをすべて外さなくても飲みやすい、ステンレス製ストロータイプの抗菌加工せんを採用したのが大きな特徴。

抗菌加工せんに加えて、ボトルの内側に電解研磨技術「スーパークリーンPlus」加工を施した「BioGuard」シリーズ。なお、ストローを使うため保冷専用となっている。

スーパークリーンPlusは、環境負荷の高いフッ素コートを使わずに、同等レベルの防染を実現。なめらかで光沢のある加工のため、汚れやにおいがつきにくく、さっと洗うだけで清潔に使い続けられるという。

樹脂製ストローと比べて、汚れやニオイが残りにくく、丈夫で長持ちするステンレス製ストローを採用。タイガーの真空断熱ボトル ブランドマネージャーの南村紀史さんは、「ステンレスストローについては、本体と同じくステンレスを使用しております。そのステンレスを、(ボトル内側の加工法の)スーパークリーンPlusと同じ手法、同じ研磨技術を施しています」と説明している。

フタを開けると、ステンレス製ストローが現れる。ストロー先端は丸みを帯びた加工で、口当たりが柔らかい

実際に展示されたストローを確認すると、「スーパークリーンPlus」との違いが分からないほど、外側はもちろん、ストローの内側もツルツルに光っていた。

このステンレス製ストローは抗菌加工ではないが、手入れの際は取り外して流水ですすげば良いという。ただし、汚れ等が気になる場合は、市販のストロー用の細いブラシで、こすれば十分に汚れが取れるとする。

せん(飲み口)とステンレス製ストローを外したところ。ストローは、「スーパークリーンPlus」と同様の手法で研磨されている。そのため、ストローの外側はもちろん内側もツルツルに光っていた
せん(飲み口)とストローを分解したところ。より細かいところまで洗える

ふたには、片手でも開けやすい設計の「ループせん」を採用。ボタル本体を掴みながら、人差し指をループ(フタについている輪っか部分)に入れて、ボタンを押すとロックが解除される。そのままループ内の人差し指で、クルッとフタを後方に倒すようにすると、スムーズにフタが開く。逆にフタを締める時には、人差し指でフタを前方にクルッと倒し、最後は親指などでフタの上部を下方へ押すと、カチッと音が鳴って閉まる仕組み。

発表会場で実際にフタの開閉をしたところ、はじめは(特に人差し指の動かし方が)戸惑ったものの、3〜4回開閉を繰り返すと、その後はスムーズに開閉できるようになった。アウトドアではもちろん、普段使いでもカバンなどで片手がふさがっていても、サッと開閉できるのは便利だろう。

保冷効力は6時間で8℃以下。本体サイズは66×70×245mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約230g。本体カラーは、シェルホワイト、マットブラック、パシフィックビーチの3色。

フタのループ部分に人差し指を入れて、ボタンを押す。するとロックが解除される
そのまま人差し指で、フタを後方に倒すと、ストローが現れる

新たに本体外側にも抗菌加工を施した「真空断熱ボトルMCT-K」シリーズ

「MCT-K型」は、新たに本体の外側の塗装にも抗菌加工を施した、真空断熱ボトル。抗菌加工を施した“せん(飲み口)”やパッキン、本体の底部と外側塗装、そしてボトル内面に「スーパークリーンPlus」加工を施し、従来よりも衛生仕様を向上させている。

真空断熱ボトル「MCT-K035」

外側の抗菌加工について、南村紀史ブランドマネージャーによれば「加工段階で、多量の抗菌剤を素材に練り込ませています」と話す。製品寿命を終えるまで、抗菌効果が持続するとのことだ。

新たに本体の外側にも抗菌加工が施された

従来と同様に、ボトルの内面には電解研磨技術「スーパークリーンPlus」加工が施されている。

「スーパークリーンPlus」加工を施したボトルのカットモデルと、同加工を未加工のボトルのカットモデルを見てみると、加工されたボトル内面は、未加工のものと比べて、明らかに光沢感があった。この精度の高い研磨がされていることで、塩分や茶渋などが、未加工ボトルに比べて落ちやすいという。そのため、高い防染性を備えることができたとする。

さらに会場では「スーパークリーンPlus」加工を施したボトル内側を、市販の油性の赤いマジックで汚して、ティッシュで拭き取るという実演がされた。撮影不可だったが、ティッシュで5往復くらい拭くと、もとのとおりにきれいになっていた。

なお同社は、抗菌加工を施したせん、パッキンと本体外側に加え、「スーパークリーンPlusプラス」加工を採用した製品群を「BioGuard+」シリーズと呼称する。

「スーパークリーンPlus」加工を施したボトル(右側)と、同加工を未加工のボトル(左側)を並べたところ
「スーパークリーンPlus」加工を施したボトルの内面は、ツルツルに光っている。一方で、同加工を未加工のボトル内面は、光沢のないマットな質感
「スーパークリーンPlus」加工を施したボトルは、表面が滑らかで、汚れやにおいがつきにくいとする

フタについては、本体に配置されたボタンを下げることでロックが解除され、そのままボタンを押すと、パカッとフタが開く「ワンプッシュオープン」設計を採用。初めて使う人でも分かりやすいうえに、フタを閉めれば自動でロックされるため、かばんの中で自然にフタが開き、飲み物が漏れることを防ぐという。

ワンプッシュオープン仕様のフタ
ボタンを下げて、そのままプッシュするとフタが開く

ステンレス製の真空2重構造により、高い保温と保冷力を備えている。サイズにより、保温や保冷の効果は微妙に異なるが、いずれも約6時間後でも、温かい飲み物は温かいまま、冷たい飲み物は冷たいまま、飲みごろの温度をキープできるとする

同時に、板材をボトルの形にしていく同社独自のスピニング加工により、内びんの素材を極限の約0.08mmまで薄く加工。そのため、形態に適した軽量化を実現しているという。

ステンレス製の真空2重構造のため、保温と保冷性を備えている
外びん(外側)の厚さは約0.3mmで、内びん(内側)の厚さは約0.08mm

容量350mlの「MCT-K035」の本体サイズは、66×70×180mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約170g。同500mlの「MCT-K050」は、66×70×231mm(同)で、重さは約210g。同600mlの「MCT-K060」は、70×74×246mm(同)で、重さは230g。

保温効力(6時間/1時間)は、K035が63℃以上/85℃以上、K050が69℃以上/86℃以上、K060は72℃以上/87℃以上。6時間の保冷効力は、順に9℃以下、8℃以下、8℃以下。

本体カラーは、スノードロップ、ストーンブラック、ライラックの3色。容量500mlのK050のみ、前3色に加えて、マリンブルーの4色をラインナップする。