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ダイソンのドライヤー訴訟に、パナソニックが抗議

パナソニックのヘアードライヤー「ナノケアEH-NA0G」

パナソニックは19日、同社ヘアードライヤー「ナノケア EH-NA0G」の広告表現に対するダイソンからの提訴についてコメントを発表。ナノイー技術について「研究開発に裏打ちされた合理的な根拠に基づいたデータ」として、ダイソンの主張に対抗する構えを示した。

既報の通りダイソンは、同製品のナノイー技術について「髪の水分量および髪の保護に与える影響に関する複数の広告表示が不正確で、消費者に誤解を与えるものであり、公正な競争を阻害するものである」として、不正競争防止法に反するとの理由で広告の差し止めを求める提訴を6月9日に起こしていた。

一方、パナソニックは「ダイソンから届いた質問に対し、期日内に回答書簡を送付していましたが、その後連絡のないまま、今回、訴訟を提起される形となりました。当社の正当性については、本件訴訟に係る手続の中で、今後明らかにしてまいります」とコメントを発表。

ナノイーについては「20年におよぶ研究・開発の歴史の中で、有識者や学術論文などの第三者の知見を交えながら研究開発を進めてきた技術。研究開発に裏打ちされた合理的な根拠に基づいたデータを用い、かつ景品表示法や公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた『家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約』に準拠した広告を行っています」と主張している。