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生活をラクにする「チョイ足し家電」って何? ビックカメラに聞いた
2022年5月13日 08:05
5月に入り、転勤や入学などに伴う新生活にも、そろそろ慣れてきた頃だろうか。気持ちが落ち着いてきたところで、さらに「これを買い足すと、もっと生活がラクに楽しくなりますよ」という、お薦めの家電製品を、ビックカメラの池袋本店の豊田陽水さんに聞いてきた。
レトルトカレーなどをパウチのまま温められる「レトルト亭」
今年1月に一般販売が開始されたアピックスインターナショナルの電気調理器「レトルト亭 ARM-110」は、カレーなどのレトルト食品を、パウチのまま本体に入れて、手間なく温められる製品だ。
「『レトルト亭』であれば、レトルト食品を、鍋などでお湯を沸かす必要もなく、手軽に温められます。温めたあとは、ご飯の上にのせてすぐに食べられます」(ビックカメラ・豊田さん)
気になる使い勝手については、ポップアップトースターのようにレトルトパウチを本体上部から差し込み、タイマーをセットするだけ。分厚い具などが入っていなければ、きちんとムラなく温められるという。
発売当初は、40代以上の男性が中心に人気だったが、徐々に世代を問わず、購入者が広がってきたと、豊田さんは語る。
「最近では、食品メーカーによるレトルト食品の開発が進んでいます。本格的な味の商品が増えていますし、カレーや牛丼などの定番以外のメニューも増えています。そうしたこともあり、独身者だけでなく、子供のいる家庭でのご利用も増えています。料理する余裕がない日などに、買っておいたレトルト食品を、サッと温めて食べられるので、いいですよね」(同)
工事不要で使えるパナソニックの食洗機
食器洗い乾燥機は、「あったら便利だろうなぁ」と容易にイメージしやすい、家電製品の筆頭と言えるだろう。そんな食洗機の導入をためらわせるのが、「シンク周りに食洗機を置く場所がない」という、設置場所の問題だ。
そうした問題を解決すべく、今では様々なメーカーから、水タンク内蔵の食洗機が続々とリリースされている。タンク式は人の手でタンクに水を給水して使用するため、電源コードをACコンセントにつなげられれば、シンクの真横に設置する必要がない。そのためビックカメラでも、注目度が高まっているという。
「タンク式モデルのなかでも、パナソニックの卓上型食器洗い乾燥機『NP-TSP1』は、約4人分の食器を一度に洗えて、奥行きが34.1cmとスリムです。また扉を開けると、ほぼ真上にスライドして開くため、本体前面に扉分のスペースが必要ありません。非常に設置しやすい食洗機です」(ビックカメラ・豊田さん)
また、タンクへの給水口が上部ではなく低い位置にあるのも同製品の特徴。「本体の上部から給水するタイプのタンク式食洗機の場合、水を高い場所まで持ち上げる必要があります。その点でも『NP-TSP1』は、本体正面の低い位置に給水口があり、背が高くない人も、ラクに注水できるんです」(同)
そのほか「NP-TSP1」は、水栓に直結するよう、変更できるのも大きなポイントだとする。
「例えば、今はシンクの側に食洗機を置けないけれど、シンクの真横に置けるような家にお引越しされる場合もありますよね。そんな時には、分岐水栓にも取り付けられるんです。その際は、ほぼ水栓式の食洗機と同じ使い勝手になりますよ」(同)
軽い力で水拭き掃除、シー・シー・ピー「コードレス回転モップクリーナーNeo+」
多くの家庭で、掃除機を備えているだろう。最近ではコードレススティッククリーナーやロボット掃除機などが人気。だが、それらに加えて、あると便利なのが、CCPの「コードレス回転モップクリーナーNeo+ ZJ-MA21」。2つの円形のモップが高速回転して、床を立ったままの姿勢で、乾拭きまたは水拭きできるクリーナーだ。
「特に、乳幼児のいるご家庭にお薦めです。まだハイハイしているお子さんがいると、床をキレイにしておきたいですよね。この回転モップクリーナーであれば、ホコリやゴミを拭き取るのはもちろんですが、床に落書きしたクレヨンも、洗剤を使うことなく落とせます」(ビックカメラ・豊田さん)
豊田さんによれば、汚れが落ちやすいのはモップパッドの構造によるという。極細繊維とコシのある繊維の2種類で構成されるモップパッドが、毎分150回転することで、頑固な汚れも拭き取れる。
「モップパッドを水に濡らして、軽く絞って取り付ければ、立ったままの姿勢で水拭きできます。また、モップというと床だけしか掃除できないとイメージしがちですが、網戸や浴室の天井などを掃除するのにも役立ちますよ」(同)
本体が約1kgで軽く持ち上げられ、部屋の様々な場所を掃除しやすい。また、特にスティック部分が軽いため、壁に立て掛けていた本体が倒れて、万が一に乳幼児に当たっても、怪我をする心配がないのもポイントだとする。
花粉やニオイ対策に便利なパナソニックの「衣類スチーマー」
衣類をハンガーに掛けたままで、シワを伸ばせる衣類スチーマー。豊田さんによれば、昨今では、シワ伸ばし目的だけでなく、除菌や消臭効果を期待して購入する人も多いという。多くのラインナップがある中で、豊田さんのお薦めは、パナソニックの「NI-FS780」。
「パナソニックの衣類スチーマーは、使用時に、本体の角度を変えられる自由度が高いんです。360度どの角度にしても、しっかりとスチームが噴出されます。また、ハンドル部とアイロン面が近い低重心設計なので、手首への負担が少ないです。より手で直接使っているような感覚に近い、手アイロンをしているような感じで、スチームを掛けていけます」(ビックカメラ・豊田さん)
同店舗では、どちらかと言えば女性の購入者が多いが、男性も少なくないという。特にひとり暮らしの人には、アイロン台を出す手間が不要な点が魅力。もちろん、アイロン台用の、収納スペースを確保しておく必要もない。
「『NI-FS780』は、アイロン面がフラットなので、スチームだけでなくプレスしやすい点も特徴です。衣類全体のシワを伸ばした上で、折り目を入れたいところだけを、プレスしていくといった使い方が、しやすいんです。またアイロン面の形状が、レモンの形のような左右対称型なので、前後左右に動かしてもシワができにくく、アイロン掛けしやすいです」(同)
アイロンがけに便利なグッズも
昨今は、衣類スチーマー向けのアイロン台……というよりもアイロン“マット”のような商品も、充実してきているという。テーブルの上にササッと敷いて使うタイプはもちろん、クローゼットや押入れなどに、衣類と一緒に掛けておけるハンガータイプなど、ラインナップが充実しているのだ。
こうした商品を併用すれば、花粉の季節であれば、帰宅後に玄関でサッとスチームでき、これからの梅雨時期であれば、出勤前に気になる部屋干し臭をササッとケアできるという。
衣類スチーマー選びでまず確認したいのは「重さ」
豊田さんには、衣類スチーマーの選び方も聞いた。
「衣類スチーマーは、本体の重さが1kg前後あります。そうしたものを、最低でも4~5分くらいは持ち続ける必要があります。そのため、まずは各モデルを実際に手に持っていただいて、重さを確認してください。ご自身が重いと感じない、持ち続けられるなと思えるものを購入していただきたいです」
「電源コードのあるタイプは、電源コンセントが近くにある必要がありますが、その代わりに軽いです。バッテリー切れの心配もありません。逆にコードレスは、使用場所の自由度が高い代わりに、バッテリーを内蔵している分、少し重いです。また、スチームだけでなくプレスできるモデルなのか、実際にプレスしやすいかもチェックして選んでください」
料理初心者でも、ほったらかしで調理できる「電気調理鍋」
新生活で、もう一つプラスする家電製品として、豊田さんがお薦めするのは「電気調理鍋」。本体に、必要な食材を入れて、メニューを選んでスタートボタンを押せば、ほったらかしでも調理しておいてくれる。様々なメーカーから新製品が続々とリリースされている、まさに百花繚乱のカテゴリーだ。
多くのモデルのなかでお薦めしやすいのが、シャープの「ヘルシオ ホットクック」シリーズだという。
「電気調理鍋は、料理初心者でも、食材さえ用意すれば美味しく料理できて、非常に便利です。特に『ヘルシオ ホットクック』は、約70~130種類の自動メニューを搭載しているので、はじめて料理をしようという方でも、いろんな料理が楽しめます」(ビックカメラ・豊田さん)
「ヘルシオ ホットクック」であれば、家族構成や使い方によって、様々な容量のモデルから選べるという。
「例えばひとり暮らし向けには、容量1Lの『KN-HW10』があります。また、ひとり暮らしと言っても、作り置きをされるのであれば、2~3食分を作れる容量1.6Lの『KN-HW16』も、選択肢としてありですね。多めに作って、タッパーに入れて冷蔵庫で保存しておけば、作った翌日などに、温め直して食べるといった使い方ができます」(同)