ニュース

家の中で花粉が溜まりやすい場所はどこ? 換気と花粉対策を両立する工夫

コロナ禍前後で花粉症の症状に変化

ダイキン工業は、「コロナ禍の花粉シーズンの困りごとや花粉対策に関する意識調査」を実施した。コロナ禍で生活習慣が変化し、窓開け換気をしたいがためらう人が多いことがわかった。同社はアンケート結果を踏まえ、自宅でできる花粉対策や空気清浄機の効果的な設置位置を紹介している。

調査は2月14~15日、全国の男女672人を対象に、スマートフォンリサーチで実施。調査対象のうち、49%がコロナ禍で在宅時間が増えたと回答。そこで、コロナ禍前後の花粉症の症状の変化について、「在宅時間が増えていない人」「在宅時間が週に1~40時間増えた人」「在宅時間が週に40時間以上増えた人」に分けて調査。在宅時間が長くなるほど花粉症の症状が軽くなる人の割合が高いことがわかった。

コロナ禍以降の花粉症に関する困りごとを聞いたところ「仕事や勉強などの効率が下がる、集中力が低下する」が34.8%と最も多かった。続いて「窓開け換気をしたいがためらう」「症状が新型コロナ感染症と似ているため不安になる」など、コロナ禍特有の困りごとを感じる人の割合が高かった。

コロナ禍での花粉の困りごと

窓開け換気時の花粉対策を紹介

自宅での花粉対策を尋ねたところ。最も多かった回答は「病院やドラッグストアで購入した薬を飲む」で42%。「空気清浄機を使用する」は38.7%だった。同社は空気清浄機も花粉を減らす工夫として有効だが、「洗濯ものを部屋干しする」「帰宅時に衣類や髪についた花粉をはらう」など、室内に花粉を持ち込まない工夫も併せて行なうことを勧めている。

花粉を家に持ち込まないために、帰宅時には家に入る前に衣類や髪についた花粉を落とし、家に入ったら洗顔・手洗い・うがいを行なうことを推奨している。花粉のつきやすい上着は、玄関先に収納することで室内に花粉をまき散らすのを防げる。また、花粉の飛散量は午前中の10時までの時間帯が少ないことから、洗濯物の外干しや買い物、ランニングなどを午前中に済ませるのも効果的という。

自宅での花粉対策は「薬を飲む」が最多
時間別の花粉の飛散量

コロナ禍では窓開け換気が推奨されている。「窓開け換気の際にどこに花粉が溜まりやすいか」という質問に対し、「分からない」と回答した人が最多の38%だった。正解の「壁際付近」と答えた人は28.6%にとどまった。花粉対策に空気清浄機を使っている人に限定しても、花粉が溜まりやすい場所を正しく選んだのは28.8%だった。

花粉対策と窓開け換気を両立できている人が多くなかった調査結果を踏まえ、ダイキンは窓開け換気時のおすすめの空気清浄機の置き場所を紹介。窓から入った花粉は壁際に広がることから、空気が入ってくる窓の正面の隅に空気清浄機をおくことを勧めている。風量は、より強いほうが花粉を多く吸い込む。また、花粉は重く床に落ちるため、床をふき取ることや掃除機で吸うことも効果的という。

窓開け換気をする際には、レースカーテンをしたまま10cmほど窓を開けることで、花粉の流入を抑えられるという。窓を大きく開けて換気したい場合は、花粉の飛散量の少ない午前10時までの時間帯を推奨している。

窓開け換気時に花粉が溜まる場所を正しく答えたのは28.8%
窓開け換気時の空気の流れ。窓から入った花粉が、左右の壁に沿って溜まる