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目を離した隙に子供が加湿器で火傷する事故も。誤った使い方に注意喚起

加湿器を使用するうえでの注意を喚起

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)は、加湿器を使い始める前に、誤った掃除方法や使い方で、思わぬ事故をおこさないよう注意喚起している。

同機構は、加湿器でおきたこれまでの事故事例と、それぞれの注意事項を挙げている。

加湿器の電源を入れたところ、火災が発生

加湿器の電源を入れたところ、加湿器の内部部品を焼損する火災が発生。これは、ユーザーが加湿器を本体ごと丸洗いしたため、電源基板が浸水により短絡(ショート)し、焼損したことが原因だと考えられるという。

説明書には「加湿器を水に浸したり、丸洗いしない。底部の電気部に水が入ると、ショートや故障の原因になる。」と、記載されている。

同機構は、加湿器は電気製品であり、基盤や電源部分などは水をかけると事故に至るおそれがあるため、取扱説明書・本体表示をよく読んでから、手入れなどを行なうよう注意する。

スチーム式加湿器を使用中に、幼児が蒸気口で火傷を負う

保護者が加湿器を幼児の手の届くところで使用していたため、保護者が目を離した際に、幼児が蒸気口に触れてしまい、火傷を負ったものと考えられる。なお、取扱説明書及び本体の蒸気口付近には、「蒸気口に手や顔を近づけない。火傷のおそれがある。幼児の手の届く範囲では使用しない。」旨が記載されている。

スチーム式加湿器では、蒸気口から高温の蒸気が出ている。そのため、触れると火傷のおそれがある。特に幼児などは煙に興味を持って手を伸ばすことがあるため、幼児の手の届かない場所で使用し、蒸気の危険についても言い聞かせる。

加湿器の使用中に、電源プラグ部と周辺から火災が発生

加湿器を使用中に、電源プラグ部および周辺を焼損する火災が発生した事例もある。

同事故は、加湿器の電源プラグの栓刃(プラグの先端の金属部分)に過度な外力が加わったことで、栓刃が折れてスパークが発生し、電源プラグの樹脂部が焼損したものと考えられるという。なお、取扱説明書には「電源プラグを抜くときは、電源コードを持たずに先端の電源プラグを持って引き抜く」、また「電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったりしない」旨、記載されている。

電源コードや電源プラグを無理に引っ張ったり、机の足で踏んだり、過度に力が加わるような使い方をすると。変型や断線などした部分から、発火するおそれがあるという。

空気が乾燥し、加湿器の使用が増える季節になってきた。これらの事例と注意事項を踏まえて、使うようにしよう。