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夏から秋の「寒暖差疲労」に注意。換気や長時間スマホも原因に?

入浴して体を温めることが寒暖差疲労対策に有効。追い焚き機能のついたリンナイ製給湯器に「マイクロバブルバスユニット」を取り付けると、温浴効果のあるマイクロバブル入浴が簡単に楽しめるという

リンナイは、夏から秋の変わり目などに起こる「寒暖差疲労」について調査した結果を発表し、その対策について案内。特にコロナ禍で増えた換気やスマートフォンの長時間使用もその要因になるとして注意を呼びかけている。

季節の変わり目は体調不良になりやすい。そこで同社は全国20~60代の男女計2,350名を対象に、寒暖差疲労に関する意識調査を実施。10項目の「寒暖差疲労 簡易チェックシート」の回答結果から、全国で約3割の人が寒暖差疲労予備軍であることがわかったという。

最もチェック数が多かった設問は「夏の暑さも寒さも苦手」、続いて「肩こり、首こりがある」、「PC作業やスマートフォンの使用時間が長い(1日平均3時間以上)」。チェック数が最も少なかった設問は「入浴中、湯船に入って体の芯から温まるまで時間がかかる」だったという。このことから、スマートフォンの長時間使用は寒暖差疲労の要因になり得るとし、反対に入浴で体を温めることが寒暖差対策に有効であるとしている。

また寒暖差疲労予備軍が最も多い都道府県は新潟県、続いて滋賀県。最も少ない都道府県は和歌山県で、40℃の湯船に浸かる人が約4割いるお風呂好き県だという。男女別に比較すると女性の方が約2.4倍多く、年代別では30代が最も多く、60代が最も少ない結果となった。

「寒暖差疲労 簡易チェックシート」の回答結果(リンナイ調べ)
寒暖差疲労予備軍の割合(リンナイ調べ)

寒暖差疲労対策に家でできることは?

リンナイはこの結果を受け、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司先生による「寒暖差疲労対策 3つのポイント」を紹介している。

1.今年はコロナ禍による「トリプル寒暖差」に注意

寒暖差には「最低気温と最高気温の差」「前日との気温差」「室内外の気温差」の3つがあり、今年はコロナ禍で換気の機会も増えるため、特に3番目の室内外の気温差が大きくなりやすく「トリプル寒暖差」に注意するよう呼び掛けている。

換気の回数が多いと、それだけ室内の寒暖差が生じる回数が増える。また外気との差が大きいほど寒暖差疲労は出やすくなるため、換気の際には部分開放して、体を慣らすことをすすめている。

冷房使用中に換気をする場合は、扇風機やうちわなどを使用して、外気の高い気温でも涼しく感じられるようにすることが望ましく、また暖房使用中に換気をする場合は上着を1枚用意することを推奨している。

2.入浴をして、体を温め、疲労をためないようにする

寒暖差疲労の代表的な症状は冷え。そのため体を温めることは非常に重要で、特に入浴を推奨している。ポイントは38~40℃のぬるめのお湯に10~15分程度浸かること。さらに炭酸入浴なら、ぬるめのお湯でも末梢血管が拡張され、血行が促進されるため疲労回復にも効果的としている。

3.自律神経を整える「耳たぶストレッチ」

肩こりを感じている人は首から耳にかけてこりや痛みを感じている場合が多いため、「耳たぶストレッチ」で耳周りをストレッチして柔らかくすることで血流が良くなり、肩回りのこりもゆるんでリラックスできるという。

「耳たぶの少し上を水平方向に引っ張る→5~10秒位したら離す」を数回繰り返すと効果的で、耳を上下に動かすのも良いとしている。内耳の血流を促したり、歯を食いしばって緊張しているあごの筋肉をほぐしたりすることで、自律神経を整える効果が期待できるとしている。