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タニタ、ヘルスメーターの国内販売が1億台突破。初号機から62年

タニタのヘルスメーター初号機「No.1302」

タニタは25日、同社のヘルスメーター(家庭用の体重計・体脂肪計・体組成計)が、2021年5月に国内累計販売台数1億台を達成したと発表した。

タニタがヘルスメーターの初号機となる体重計を発売したのは1959年。体重計から体脂肪計、体組成計へと進化を遂げながら、62年にわたって日本人の健康を見守り続けてきたという。

国内累計販売台数1億台を達成

同社は累計販売台数1億台達成を記念し、全国の小・中学生を対象に未来のヘルスメーターを描いてもらう絵画コンテスト「未来のヘルスメーターコンテスト」を実施。応募期間は5月25日から9月6日まで。詳細は「未来のヘルスメーターコンテスト」特設サイトで公開する。

このほか、さまざまな家庭で活躍しているヘルスメーターの写真を投稿してもらう「あなたの家の“1億分の1台”を探せ! 写真投稿キャンペーン」、ヘルスメーターに乗っているお題のイラストにユニークなセリフを入れる「タニタのってる? 大喜利投稿キャンペーン」などを実施。第1弾となる写真投稿キャンペーンでは、投稿者のなかから抽選で100名にAmazonギフト券(1,000円分)がプレゼントされる。

タニタでは今後も新たな健康指標を創出するとともに、これを搭載したヘルスメーターを商品化し、日本人の健康づくり、ひいては国が掲げる「健康寿命の延伸」「医療費の適正化」に寄与していく考え。

タニタの歴代ヘルスメーター

タニタがヘルスメーター初号機となる体重計「No.1302」(2,800円)を発売したのは、日本が高度経済成長期に差し掛かった頃。当時日本では「体重は銭湯の体重計ではかるもの」という考えが一般的だったが、米国の一般家庭には風呂場があり、一家に1台の体重計が使用されていた。それを知った創業社長の谷田五八士氏は、日本においても生活レベルの向上と洋風化が進むと考えるとともに、「米国成長の源泉は国民の健康にあるのではないか? 日本が成長するためには家庭用の体重計が必要になる」との思いから、体重計を開発、販売を開始したという。

その後1978年には、国内初のデジタルで表示するヘルスメーター「システム101」(12,800円)を発売。1994年には、「肥満は体重が重いことではなく、脂肪の量が多いこと」という医師の言葉を受けて、世界初となる家庭用の体脂肪計「TBF-501」(45,000円)を発売した。

日本初のデジタルヘルスメーター「システム101」(1978年)
世界初の体脂肪計付ヘルスメーター(家庭用)「TBF-501」

さらに、2003年には、「内臓脂肪レベル」「基礎代謝量」「筋肉量」など新たな健康指標を計測できるインナースキャン「BC-522」(オープンプライス)を発売。体脂肪計は「からだを構成する組成分」をはかる体組成計へと進化した。

その後も、スマートフォンアプリ連携など利便性を高めていき、2020年には「TANITA 4C Technology」を搭載したハイエンドモデル「RD-803L」(オープンプライス)を発売。医療・研究機関で体組成計測のゴールドスタンダードとなっている、からだを4つの成分(4 Compartment)で分析する4C法で収集した生体データを基準に開発した新たなアルゴリズムを含め、タニタの体組成計測技術を集約した。商品の価格は全て発売当時のもので、税別表記。

左右部位別体組成計「RD-803L」(2020年)