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真夏はお米の賞味期限が2週間? 象印がおいしいごはんの炊き方を紹介

象印マホービンの圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き NW-LB型」

象印マホービンは20日、梅雨から夏にかけての炊飯に関するニュースレターを公開した。その中からお米の保存方法や正しい洗い方、おいしく炊くコツを紹介する。

お米の賞味期限は意外と短い

同社は「お米の保存の3原則」として、以下の項目を挙げている。

  • 少量を購入
  • 密閉容器に保存
  • 冷蔵庫での保存

お米は腐ることがなく長期保存できるイメージがあるが、実は精米直後から酸化が進み、徐々に本来の風味が損なわれていくという。お米(精米後)の賞味期限は、室温/湿度がともに高くなる梅雨から夏にかけての6~7月は20日、8月は2週間以内が目安としている。そのため、1カ月で食べきれる量を目安に、少量ずつ購入することをすすめている。

またお米が入っている袋には空気穴があいているため、購入後は密閉容器や密閉袋に入れて保存すると、鮮度とおいしさが保たれるという。

お米の保存場所としてよく使用される家庭の台所は、お米の貯蔵には悪条件の場合が多いとする。お米が傷む原因となる高温多湿の環境は避け、夏だけでなく暖房をつける冬も冷蔵庫での保存を推奨する。

このほか、鮮度を保つためには玄米の状態で保存するのもおすすめだという。精米後のお米は酸化しやすいため、玄米で保存し、炊く直前に精米するとお米本来のおいしさが味わえるとする。

コツは「正確な計量」と「やさしく手早く洗う」

お米をおいしく炊くコツは、洗い方と水量の調整にあるという。

お米の量が少し変わるだけで水加減のバランスが崩れ、炊き上がりに影響するため、おいしく炊くにはまず正確な計量が重要とする。計量の際は計量カップに山盛りのお米を入れ、すりきり棒でそっとすりきると正確に量れる。

カップに山盛りのお米を入れ、すりきる

現代のお米は精米技術の進化によりぬかが少ないため、洗う際は「やさしく手早く」がポイントとなる。「すすぎ」「洗い」「仕上げのすすぎ」を10分以内に行なうのが目安。

すすぎは下記の1~3を2セット繰り返す。乾燥したお米は水を吸収しやすいため、最初の水はすぐに捨て、ぬか臭がつかないように気をつける。

  1. たっぷりの水を内なべに入れる
  2. 大きく2~3回かき混ぜる
  3. 素早く水を捨てる

洗いは下記の1~4の工程を、4カップ未満は2セット、4~8カップは3セット、8カップ以上は4セット行なう。

  1. 水を捨て、お米だけの状態でかき混ぜる
  2. 指を立てシャカシャカと30回(約15秒)かき混ぜる
  3. 内なべに水をたっぷり入れる
  4. 2~3回大きくかき混ぜ、すぐに水を捨てる

洗いの後に上述したすすぎを再度2セット繰り返す。かき混ぜる際は、手のひらでギュッギュッと押しつけると、米粒が欠けたりつぶれたりするため、指を立ててシャカシャカとかき混ぜる。このとき、なべの内側に沿って混ぜるのがポイントだという。

やさしく手早く洗うのがコツ

水加減の調整をする際は、内なべを平らな場所に置いて左右の水位線を確認する。内なべを回転させるように動かすとお米が中央に集まるという。水量を調整したら内なべをやさしく揺らしてお米を水平にし、炊飯器にセットする。なお、洗米や水量の調整時に35℃以上のお湯は使用しないよう呼びかけている。

炊飯が完了したら、ごはんを十字に切るようにし、4分の1ずつ内なべのなべ肌に沿って大きく起こす。その後、しゃもじを立ててかたまりを切るようにほぐすと、余分な水分が飛び、全体がムラなくふっくらするという。