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パナソニック、国内初の時速6km「押し歩き」を補助する電動アシスト自転車

パナソニック「ビビ・L・押し歩き」

パナソニック サイクルテックは、街乗りやショッピングなどの普段使い用の電動アシスト自転車ブランド「ViVi」から、国内初の押し歩き機能を搭載する「ビビ・L・押し歩き」を7月6日に発売する。価格は129,000円。

ViViは、たくさんの荷物を載せられる大型バスケットや、駐車時にスタンドに合わせてハンドルも固定されるスタピタ2などの機能を搭載する電動アシスト自転車。高齢化社会や免許自主返納件数の増加という社会変化もあり、高齢者からの支持も高いという。新モデルのビビ・L・押し歩きは、ユーザーの「電動アシスト自転車は走行中は軽いけれど、降りた時の取り回しが大変」という声を受け開発された。

2019年に2月1日に改正道路交通法が施行され、原動機の駆動により押し歩きを補助する自転車についても歩行補助車等となり、歩行者としてみなされることを受け、国内初となる「押し歩き機能」を搭載。

従来のモーター内蔵センサー、トルクセンサー、スピードセンサーに加えて、新たにサドル傾斜センサーを採用。新たに採用された押し歩きボタンを使うことで、最大6km/hで押し歩きをサポートする。スピードセンサーとモーター内蔵センサーでモーターを制御しており、歩く速さや荷物の運搬、上り坂などのさまざまな使用状況に応じてアシストするため、ストレスなく快適に押し歩くことができる。

4つのセンサーで状況に合わせた適切なアシストを行なう
通常時
電源が入っている状態でサドルを引き上げる。サドルが傾斜時のみ押し歩きアシストが作動する

また、ペダルの負荷を検知するトルクセンサーやサドル傾斜センサーにより、乗車時はアシスト機能が停止されるため、止まっているときなどに誤って作動してしまう心配はないとしている。なお、既存の電動アシスト自転車に「押し歩き機能」を追加するアップデートはできない。

「押し歩き機能」を制御するために、専用手元スイッチもハンドル部分に搭載される。ボタンから指が離れると押し歩き機能を停止する安全仕様となっている。また、ボタン自体も他のボタンより出っ張っているため押しやすいという。

専用スイッチ
押しやすさも考慮されている

1充電あたりの最大走行距離は、ロングモードで78km。充電時間は4時間。本体サイズは1,865×580mm(全長×全幅)。重量は24kg。カラーはチョコブラウンのみ。

今後も押し歩き機能を強化したモデルの提供を検討するという。子乗せモデルのGyuttoシリーズやe-bikeにも搭載されることを期待したい。