ニュース

重い荷物も楽々、腰と腕の両方をアシストするパワードウェア

パワードウェア「ATOUN MODEL Y + kote」

ATOUN(アトウン)は、腕と腰を同時にアシストできる着用型ロボット、パワードウェア「ATOUN MODEL Y + kote」を1月25日に発売した。エネルギー業界や物流業界をはじめ、建設業界、繊維業界など、すでに予約注文をした企業から順に、出荷・提供される。

腕と腰の両方のアシストによって身体的な負荷を軽減するパワードウェア。腰用のパワードウェア「ATOUN MODEL Y」に、腕用のアシストパーツ「+kote」を付加し、腰と腕の同時アシストを可能にした。

なお「+kote」は、指先のセンサーを操作すると、腰用の「MODEL Y」の上部に搭載されたモーターが、リストホルダーに取り付けたワイヤーを巻き取り、手首を引き上げる。

腕と腰の両方のアシストによって身体的な負荷を軽減する
指先センサー

腕をアシストするパーツ「+kote」の量産モデルには新たに3つのアシストモードを搭載。作業内容や個々の作業者の好み・動きの癖にあわせて、腕を引き上げるワイヤーの稼働方法を変え、アシストのスタイルを選択できる。

アシストモードは、「ダイレクトモード/ホールドモード/オートモード」の3つ。

「ダイレクトモード」では、指先センサーを押しつける強さに応じて、ワイヤーによって腕を引き上げる力を調節できる。応答性が良く、敏捷な動きを必要とする荷捌きや、さまざまな形状の荷物を扱う作業などに適している。

「ホールドモード」は、指先センサーで荷物をタップすることで、ワイヤーによる腕の引き上げのON/OFFを切り替えられる。一定時間、荷物を保持することがある作業や、持ちにくい荷物を扱う作業などに適している。

「オートモード」は、腰もしくは腕が動き出すタイミングに合わせてワイヤーによる腕の引き上げを行なう。身体の動きに連動させることができるため、大型の荷物や重量物を扱う作業などに適している。

本体の重さは5.8kg。最大アシスト力は、腕が12kgf(片腕6kgf)で、腰が10kgf。IP44相当の防塵・防水性を備える。稼働時間は約2.5時間。