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ソニー、超小型のLTE/GPS端末で子供のみまもりと声のメッセージ「amue link」
2020年12月10日 13:04
ソニーは、LTE通信端末とアプリを組み合わせて子供のみまもりができるサービス「amue link(アミューリンク)」を、12月10日より提供開始する。月額利用料金は980円で、端末の価格は月額350円×36カ月、または一括払い12,600円。初期費用は3,000円。
当初は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線サービス「NURO 光」契約者向けのオプション「amue link for NURO」として12月10日より受付を開始、12月中旬より順次サービスを提供する。販路は順次拡大予定。
“消しゴムほどの大きさ、単3アルカリ電池1本ほどの重さ”でチップ型SIMを搭載したLTE通信端末「LM-01」は、防水/防塵対応の音声機能付きLTE GPSトラッカーで世界最小/最軽量だという。GPS情報などを元に、子供の状況を親のスマートフォンで把握でき、子供の持つLM-01とボイスメッセージでシンプルなコミュニケーション端末としても使える。サービス名称は、amulet(お守り)と、link(つながる)を組み合わせたもの。
ボイスメッセージによるコミュニケーションで「GPSトラッカーより安心」、操作をシンプルにしたことで「みまもり携帯より簡単」なサービスとして、スマホを持たない子供や高齢者のいる家族向けに提案している。
子供がLM-01を持ち歩くと、親は端末から発信される情報をスマホアプリで確認可能。GPSとセンサーからのデータを組み合わせて移動手段の検知も行なえ、位置情報だけでなく「バスと徒歩で移動していた」などの詳細な行動履歴まで把握できるのも大きな特徴。
加速度/ジャイロ/気圧/地磁気/温度センサーを搭載。センサーからの情報を元にAIを用いて、徒歩/停止/自転車/車/バス/電車の行動履歴が判定される。経路に加え、温度など周りの環境も確認できるため、子供が屋外にいるなどの状況も分かる。
また、アプリで学校や特定の店などのスポット(場所)を設定しておくと、端末がそのスポットに到着/出発した時に親のスマホで通知を受け取れる。
ボイスメッセージは、端末のマイクを使って行なう。スマホからボイスメッセージを着信した際は、本体のLEDで通知。本体のボタン長押しでボイス送信、2回押しで再生というシンプルな操作で端末からのメッセージ送信が行なえ、子供にスマホを持たせるよりも簡単な操作で声のやり取りができる。
ボイスメッセージを行なう場合、LM-01から送信するとスマホ側にはすぐに通知される。一方でスマホからLM-01は、1分や2分などあらかじめ指定した間隔でLTE通信を行なうため、そのタイミングでLM-01に通知される。通信を一定間隔にするのは、LM-01の電池の持ち時間を長くするためのもの。なお、LM-01のボリュームボタン上を長押しすると、受信をすぐに確認することもできる。
通信を2分間隔で更新する設定の場合、電池は1日の2時間利用で最大5日間利用可能。連続使用時は最大14時間。充電はUSB Type-C経由で行なう。
1台のスマホアプリに対し、最大5台のLM-01を登録可能。1台のLM-01に対して最大5人(スマホ5台)で見守りができる。アプリへの端末登録はQRコードで行なえる。
LM-01の本体サイズは約26×12.3×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約23.7g。通信はLTE-M回線に対応する。アプリから端末のソフトウェアアップデートも行なえる。
Bluetooth連携などで、パートナーとの協業も
amue linkは、ソニーのグループ間連携による事業探索活動の一つとしてプロジェクト化されたもので、ソニーネットワークコミュニケーションズのほか、ソニーのR&Dセンター、ソニーセミコンダクタソリューションズなどがグループ横断で開発、サービスを実現した。今後は医療、教育、エンターテインメントなどの分野でパートナーとの協業も視野に入れており、実証実験も計画しているという。
幅広い用途を想定し、LM-01本体はBluetoothも搭載するが当初は機能が無効となっており、今後のサービス拡大などに合わせて有効化を見込んでいる。また、USB Type-Cは充電だけでなく音声の入出力も可能で、対応イヤホンとの接続など、様々な使い方を用途に応じて提案していく。