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エアコン内部をAIが清潔に保つ「ノクリア X」。業界初、不在時に熱交換器を加熱除菌

富士通ゼネラルは、AIを搭載したエアコンのハイエンドモデル「nocria(ノクリア) Xシリーズ」を11月14日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は冷房能力2.8kWのタイプが30万円、4.0kWタイプが32万円。ラインナップは6畳~29畳向け(冷房能力2.2kW~9.0kW)の9モデルで、店頭予想価格は28万円~43万円。

nocria Xシリーズ

「熱交換器加熱除菌」などの清潔機能や、室温をキープしながら除湿する「さらさら冷房」などに対応したエアコン。

業界初という、不在時にAIが自動で熱交換器を加熱除菌する機能を採用したのが特徴。使う人の生活リズムをAIが学習し、不在時の3日に1回を目処に、自動で「熱交換器加熱除菌」を行なう。同機能により、熱交換器に付着したカビ菌や細菌を湿熱効果により10分で除去する。また、様々な生活パターンにも柔軟に対応できるよう、加熱・除菌の全工程を最大35分まで短縮している。

電気集じん方式を用いた「プラズマ空清」にも対応。プラズマイオンで微粒子をプラスに帯電させ、マイナスの電極板で強力に吸着する電気集じん方式により、空気中のウイルスやカビ菌/細菌を除去。同方式はフィルター方式に比べ目詰まりしにくく、フィルター交換が不要で、手入れの手間がかからずに高い集じん力が持続する点も特徴としている。

空気中に浮遊するウイルスの抑制、カビ菌・細菌の除去効果は、第三者機関にて25m2の密閉空間で試験。14畳向けの「AS-X401L2」では、ウイルスは120分、カビ菌は63分、細菌は118分で99%減少したという。なお、これは実使用空間での実証結果ではない。

AI活用で、部屋や人に合わせた「オーダーメイド快適」

冷房運転中に室温が設定温度付近まで下がった後も、自動で再熱除湿運転に切り替える「さらさら冷房」を搭載。

また、近年の猛暑に対応し、Xシリーズは外気温50℃の環境下でも運転が可能な設計とした。今後発売する「ノクリア」は全機種同様に対応予定としている。

室内全体の快適さを追求するために、両サイドのデュアルブラスターとセンターファンが温度と速さの異なる気流を吹き分け、夏は冷風が直接当たる肌寒さを抑え、冬は足元から部屋を暖める。さらに、AIが温度ムラのできやすい場所や時刻を学習、先回りして気流を吹き分ける。これにより、部屋の環境や使う人の生活リズムに合わせた「オーダーメイド快適」を実現するという。

XシリーズのAIは、エッジ(本体)とクラウドの両方のAIを使用した「ダブルAI」。同社が蓄積したエアコンに関するデータと、富士通研究所が30年以上研究している人工知能の技術を融合して開発された。

さらに、データ収集や学習、予測制御の役割を富士通のAI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」とXシリーズで分担/連携させることにより、高精度かつ高速なレスポンスを実現したという。

人感センサーを備え、室内の在/不在状況のデータをもとに、使う人の生活パターンをAIが学習。生活リズムに合った最適なタイミングで、タイマー運転を提案する。さらに、起床時や帰宅時に快適な室内環境となるようにAIが学習データや気象情報から最適な運転開始時間を判断して運転する。

リモコンは2種類付属。手をかざすだけで画面表示や運転のON/OFF が可能なタッチボタン式リモコンと、シンプルな作りで簡単に操作できる押しボタン式のリモコンを使い分けられる。無線LANアダプターも内蔵し、スマートフォンやスマートスピーカーからの操作にも対応する。

室内機の本体サイズは、6畳~18畳向けが798×396×293mm(幅×奥行き×高さ)で、20~29畳向けモデルは幅が898mm。冷房能力は2.2~9.0kW、暖房能力は2.5~10.6kW。